【ドラクエ10】Ver4.5前期「遥かなる未来への旅路」の進め方




真のグランゼドーラ城

  1. 真のグランゼドーラ城」の「賢者の執務室」に行き、「賢者ルシェンダ」と話す
    ・勇者姫の石→旅の扉→賢者の執務室前
  2. 城の3階の「近衛兵詰所(D-6)」に行き、「パドレ」と話す
  3. 新エテーネの村」に行き、「メレアーデ(C-2)」と話す
  4. やぐらの前にいる「シンイ(F-4)」と話す
    ・「ハツラツ豆の袋」を手に入れる
  5. 真のグランゼドーラ城3階の「近衛兵詰所(D-6)」に戻る
  6. パドレ」に「ハツラツ豆の袋」を渡すと、イベント発生
    ・王都キィンベルへ

 

 

エテーネ王国

王都キィンベル

  1. 王都キィンベルの「トルード(E-7)」と話す
  2. 王国軍区画の「王国軍司令部(D-2)」へ行く
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・軍区画」
  3. 2階の「軍団長室」へ行くと、イベント発生
  4. ディアンジの家(D-5)」へ行くと、イベント発生
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・北東門」
  5. ゼフの店(G-6)」に行き、ゼフに「地脈の結晶のレシピ」を見せる
  6. 自由人の集落」に行き「ワグミカ(D-7)」に「地脈の結晶のレシピ」を見せる
    ・エテーネルキューブ「自由人の集落」

王立アルケミア

  1. 王都キィンベルに戻り、「ヨンゲ所長の家(B-4)」に行く
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・中央広場」
  2. 2階のタンスから「王立アルケミア」の「所長室」に行く
  3. 所長室の「キャビネット(F-3)」を調べて、「戸棚」を選ぶ
  4. 所長室の「転送装置(G-2)」から「先進研究区画」に行く
  5. 先進研究区画の中に入り、最深部の「機密研究室」に行く
  6. キラキラ光るツボを調べて、「甘々シロップ」をくむ
    ・「甘々シロップ」を手に入れる
  7. 自由人の集落に戻り、「ワグミカ」に「甘々シロップ」を渡すと、イベント発生
    ・「地脈の結晶」を手に入れる
  8. 王都キィンベルの「ディアンジの家(D-5)」に戻る
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・北東門」
  9. ディアンジ」と話して、「地脈の結晶」を渡す
    ・「探知のロッド」を手に入れる
  10. だいじなものにある「探知のロッド」を使う
  11. ディアンジ」と話す

 

地脈の結晶を使う

  1. 王都キィンベルの「湧点(D-4)」で「地脈の結晶」を使う
    王都キィンベルの湧点

    王都キィンベルの湧点

  2. バントリユ地方の「湧点(D-4)」で「地脈の結晶」を使う
    バントリユ地方の湧点

    バントリユ地方の湧点

  3. エテーネ王国領の「湧点(B-3)」で「地脈の結晶」を使う
    エテーネ王国領の湧点

    エテーネ王国領の湧点

  4. 王都キィンベルに戻り、「王国軍区画」に行く
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・軍区画」
  5. 2階の「軍団長室」へ行き、報告する

 

 

黒曜の隕石孔

  1. ティプローネ高地の「黒曜の隕石孔(H-5)」に行く
    ・エテーネルキューブに「自由人の集落」から移動
  2. 中に入ると、イベント発生
  3. メガロダイン」とボス戦
    ・サポートで倒す場合は、自分賢者、サポートは魔法×2、僧侶で安定します。
  4. 王都キィンベルに戻り、「王国軍区画」に行く
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・軍区画」
  5. 2階の「軍団長室」へ行くと、イベント発生
    ・経験値900000P、100000ゴールドを手に入れる

 

マデ神殿

  1. ティプローネ高地の「マデ神殿(A-4)」に行く
  2. マデ神殿の「時見の泉(B-2)」へ行くと、イベント発生
  3. 王都キィンベルに戻り、「転送の門(C-2)」から「王家の温室」へ行く
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・軍区画」から移動
  4. 王家の温室にある「巨大な球根(D-3)」をしらべる
    ・「時見の源泉」を手に入れる
  5. マデ神殿に戻り、「時見の泉」に入るとイベント発生
    ・エテーネルキューブ「マデ神殿」から移動
  6. 祭具棟(B-2)」に行く
  7. 『講義』と題された絵画(D-4)」に向かって、『まわりに』で「ユマテルのカギ」と白チャットする
    ・「ユマテルの教べん」を手に入れる
  8. 階段(B-6)」から「最上祭殿」に行って、キラキラから「ぎんのこうせき」を手に入れる
  9. 錬金室(E-5)」に行き、錬金釜をしらべて、「ユマテルのカギ」を作る
    ・「ユマテルのカギ」を手に入れる
  10. 宝物庫(F-3)」の宝箱をしらべて、「花のリストレット」を手に入れる
  11. 時見の泉」へ戻ると、イベント発生
  12. 王都キィンベルへ戻り、「永久時環(D-5)」をしらべて、起動させる
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・中央広場」から移動
  13. 王国軍区画」に行くと、イベント発生
    ・エテーネルキューブ「王都キィンベル・軍区画」
  14. 永久時環(D-5)」をしらべて、起動させると、イベント発生
  15. アルムゴーグ&ロムドゴーグ」とボス戦
    ・サポートで倒す場合は、自分は僧侶、サポートは魔法(ガンガン)、賢者(いろいろ)、僧侶(命大事)で比較的安定します。
    ・魔法の火力だけで倒す構成なので、魔法の攻撃魔力は1000に近いほどよい。
    ・僧侶でひたすら聖女と女神をまいて、魔法が死なないように回復します。
    ・賢者は1匹死ぬまでは「いろいろやってね」にし、1匹になったら「ガンガン」にかえてもOK
    ・ぶきみなひかりが入りやすいので、手が空いたらいれます
  16. 勝つとイベント発生

 

 

時獄の迷宮

第8刻

  1. エテーネルキューブから「時獄の迷宮・入口」へ行くと、イベント発生
  2. 直進して「扉(C-4)」へ行く
  3. 幻影のドミネウス邸」の「燭台(D-4)」をしらべて、動かす
  4. 隠し部屋の「旅の扉」をしらべる

第7刻

  1. 左に進み「扉(C-4)」に行くと、イベント発生
  2. 「階段(C-5)」に行き、階下へ降りる
  3. 「扉(C-5)」へ進むと、イベント発生

第6刻

  1. 「扉(D-5)」へ進む

第5刻

  1. 「扉(D-3)」へ進む
  2. 南にある「階段(D-6)」を下りる
  3. (地下牢)奥にある「扉(E-4)」をしらべる
  4. (奇岩城)北に進み、滝の手前の「立て札(D-3)」をしらべて、回転させる
  5. 先にすすみ、階段の「旅の扉(C-2)」をしらべる

 

 

第4刻

  1. 北の「扉(D-4)」に行くと、イベント発生
  2. 「階段」をのぼり、「扉(F-4)」へ行くと、イベント発生
  3. (ゴミ処理場)正面の「制御レバー(E-6)」を調べて、緊急停止させる
    ・1コマンド目は「レバーを左に」
    ・2コマンド目は「レバーを下に」
    ・3コマンド目は「レバーを右に」
    ・4コマンド目は「レバーを上に」
  4. 「扉(D-4)」に進む

第3刻

  1. 「螺旋階段(E-4)」をおりると、イベント発生
  2. 「扉(E-5)」を出て、「階段(D-4)」をおりる
  3. 最下層の「扉(E-5)」へ進む
  4. (エテーネの村)南の「カメさま(E-7)」のところへ向かうと、イベント発生
  5. 「旅の扉(E-7)」をしらべる

第2刻

  1. 「時空のしらべ(E-4)」を調べて「御前広場前」を登録する
  2. 「扉(E-4)」へ入ると、イベント発生
  3. 「黄金の魔物たち」とボス戦
    ・戦士、戦士、魔戦、僧侶の構成で安定します
  4. 勝つと、イベント発生
  5. 「旅の扉(G-3)」をしらべる

第1刻

  1. 「時空のしらべ(D-3)」を調べて「最深部」を登録する
  2. 「昇降機(D-3)」へ入ると、イベント発生

久遠の神殿

  1. 「扉(D-5」に進む
  2. (迷える盟友の間)直進して「扉(D-6)」に行くと、「迷える盟友と迷える勇者」と戦闘
  3. 「扉(D-6)」に進む
  4. (狂える王子の間)先に進むと、「狂える王子」と戦闘
  5. 「扉(E-6)」に進む
  6. (怒れる魔人の間)先に進むと、「怒れる魔神たち」と戦闘
  7. 「扉(D-7)」に進む
  8. (堕ちた剣聖の間)先に進むと、「堕ちた剣聖」と戦闘
  9. 「扉(D-7)」に進む
  10. (揺藍へ至る道)「旅の扉」を進むと、「悪鬼なる王」と戦闘
  11. 「階段(E-4)」に進む
  12. (揺藍の祭壇)先に進むと(D-6付近)イベント発生
  13. 「時獄獣キュロノス」とボス戦
    ・戦士、戦士、魔戦、僧侶の構成で安定します
  14. 勝つとイベント発生
  15. 「時元神キュロノス」とボス戦
    ・戦士、戦士、魔戦、僧侶の構成で安定します
  16. 勝つとイベント発生
    ・「戦渦のタネ」を手に入れる

現・王都キィンベル

  1. 永久時環(E-5)」の前にいる「キュルル」と話すと、イベント発生
  2. マデ島」に行き、「時見の泉」へ行くと、イベント発生
    ・「だいじなもの→竜笛」で移動
  3. Fin
  4. 宿屋のコンシェルジュと話すと、「スキルブック」を手に入れる

 

 

Ver4.5追加クエスト等


(前期) (後期)

本棚

  • 〇〇はひきだしの中を調べた。
    『メガロダイン育成日誌』と題されたヨンゲ所長の手によるノートを発見した。中身はガメゴンをベースに錬金した魔法生物メガロダインの観察記録のようだ。ツノが3本あるのが特徴らしい。ヨンゲ所長とメガロダインとの交流がみずみずしい筆致で描かれているが最後はメガロダインが脱走し破局を迎えたようだ……。

    (王立アルケミア 所長室 F-3)
  • 第15代国王 ギリウスによる日誌だ。〇〇は中身を読んだ。
    余がみずから時見をおこなえばキュレクスなんぞに頭を下げなくともすむのだ。最近時見を拒否されることも増えてきた。これでは国王の威厳がたもてぬ。時見の箱の目途はたった。あとはあやつから時見の源泉を奪い取るのみである。余がみずからのチカラのみで時見をおこなえるようになればキュレクスもマデ神殿も用済みだ。大望が成就したならこんな土地は捨て水源の豊かな南方に遷都してやる。
    (マデ神殿 祭司長の部屋 C-5)
  • マデ神殿の祭司による記録301巻だ。〇〇は中身を読んだ。
    花のリストレットを始めとした王家の宝は錬金術で作りだしたカギでなければ開けられない特別な箱におさめている。カギそのものも一度使えば消えてしまうため必要に応じて錬金しなければならない。ユマテル師の肖像画に『ユマテルのカギ』と問えば必要な素材を教えてくれるそうだがどの肖像画がユマテル師なのだろう……?祭司の記録を読んでユマテルについて調べ祭具棟に飾られているユマテルの肖像画にチャットの『まわりに』で話しかけてみよう!
    (マデ神殿 書庫 D-4)
  • マデ神殿の祭司による記録301巻だ。〇〇は中身を読んだ。
    花のリストレットを始めとした王家の宝は錬金術で作りだしたカギでなければ開けられない特別な箱におさめている。カギそのものも一度使えば消えてしまうため必要に応じて錬金しなければならない。ユマテル師の肖像画に『ユマテルのカギ』と問えば必要な素材を教えてくれるそうだがどの肖像画がユマテル師なのだろう……?祭司の記録を読んでユマテルについて調べ祭具棟に飾られているユマテルの肖像画にチャットの『まわりに』で話しかけてみよう!
    (マデ神殿 書庫 D-4)
  • マデ神殿の祭司による記録47巻だ。〇〇は中身を読んだ。
    複数の氏族を吸収し大勢力となった我らがそれぞれの氏族の格やしきたりにこだわれば遠からずいさかいが起こるだろう。レトリウス族長のこのような懸念により我らはエテーネ王国の建国を決意した。たとえ出身氏族が異なろうと今後はエテーネの民としてひとつにまとまるのだ。大過なく建国への筋道が定まったのはレトリウス族長の影響力に加えキュレクス様の時見による後押しがあったればこそである。
    (マデ神殿 書庫 C-4)
  • マデ神殿の祭司による記録56巻だ。〇〇は中身を読んだ。
    錬金術の宗匠ユマテル師が中心となり永久時環という大気から時渡りのチカラを精製するための装置をついに完成させた。よろこびもつかの間ユマテル師は研究中の事故で右目と右手を失った。今後の生活に支障をきたしそうだ……。
    (マデ神殿 書庫 C-3)
  • マデ神殿の祭司による記録123巻だ。〇〇は中身を読んだ。
    建国王がみまかられて幾星霜……キュレクス様は我らへの関心をとうに失っているご様子だ。昨今の王族からはレトリウス王の面影を見いだせる人物がまったく現れないとキュレクス様はひどく落胆しておられる。しかし何よりキュレクス様がお心を閉ざされたのは頻繁に時見をこいねがう我らをうとましく思われているからだろう。
    (マデ神殿 書庫 D-3)

 

 

クエストメモ(ネタバレ)

  • 賢者ルシェンダ:おお!〇〇か! 待っていたぞよく来てくれた。さっそくだが用件に入らせてもらおう。少し前にある人物を保護してな……。その者は我らとも因縁浅からぬ人物……黒衣の剣士パドレだ。ホーローから彼は時渡りの術でいずこかへ旅立ったと聞いていたのだが……どういうわけか城の前の勇者の橋で意識不明の状態で発見されたのだ。それでも看病のかいあってつい今しがた目覚めたのだがどうも衰弱がひどいようでな……。パドレ殿には今3階の近衛兵詰所で休んでもらっている。見舞いがてら様子を見にいってもらえないだろうか。
  • パドレ:ああ……〇〇か。どうやら賢者殿が気をきかせて呼んでくれたようだな。何から話したものか……。俺が妻を……マローネを救うべく時渡りをしたのは覚えているだろ? オレが向かったのはキュロノスがこもる時獄の迷宮と呼ばれる時空の狭間だ。しかし向かったはいいがそれまでの闘いで時渡りのチカラを消耗していたのがマズかったのだろうな。時獄の迷宮に入ることもできないまま時空の狭間からはじき出されてしまった。今は悠長に回復を待っているだけの余裕はない。すぐにでも時渡りのチカラを回復させなくては……。
  • キュルル:以前メレアーデが時渡りのチカラを消耗して寝込んでたけど今はけろっとしてるキュ。何かいい方法を知っているかもしれないキュ。メレアーデはエテーネの村にいるから相談しにいってみるキュ。
  • メレアーデ:いらっしゃい〇〇。今日はどんなご用かしら……?
    まあパドレ叔父様が戻っているの!? さっそく私も会いにいかなくちゃ! ……っとそれよりも今は時渡りのチカラを回復する手段ね。………………。時の球根を取りにいったときのことを覚えてるかしら? 私あのときの時渡りが原因で長らく寝込んでいたのよ。そんなときお見舞いにきてくれたシンイさんが特別な豆を分けてくれたの。なんでもシンイさんのおばあ様が大好物だった豆でひとくち食べれば元気ハツラツになるって言われて……。それで本当かしらと思いつつその豆……ハツラツ豆を食べてみたらなんとウソみたいに元気になれたの!! きっとハツラツ豆には時渡りのチカラを回復させる栄養素がふくまれているんだと思うわ。だからハツラツ豆を食べればパドレ叔父様も元気になるはずよ。ハツラツ豆はこの村にいるシンイさんに頼めば分けてもらえると思うわ。さっそく相談してみて。
  • シンイ:おや? どうされましたか? 話したいことがあるようですね。どうぞなんでもおっしゃってください。
    ハツラツ豆ですか……。以前(兄弟姉妹)からたくさんいただいたのですが……あいにくメレアーデさんに差し上げた分が最後でもう一粒も残ってないのです……。
  • ハナ:話はきいていたプケ! その件ならボクがお役に立てるプケ。ボクには非常食としてとっておいたハツラツ豆があるプケ。そんちょうの頼みなら分けてあげてもいいプッケ! ボクの帽子の中を探ってみるプケ!
    〇〇そんちょうの役にたててうれしいプッケ。今まで非常食をため込んできたかいがあったプケ。
  • シンイ:まさかハナちゃんがハツラツ豆をため込んでいたなんて……意外すぎて言葉もありません。ハツラツ豆といえばアバおばあさまの大好物でしたね。私もふとしたときにあの味が恋しくなります。(兄弟姉妹)が豆を増やそうとして灰にしたなんてこともありましたっけ。なんだか遠い昔に思えますよ……。ハツラツ豆も今となっては貴重な品です。だいじに使ってください。
  • パドレ:消耗したままで時獄の迷宮へ向かってもまた同じ目にあうのがオチだな。黙って時渡りのチカラの回復を待つしかない身がもどかしい。今すぐ回復する手段はないものか……。
    ほう……青々とした新鮮な豆だな。ちょうど小腹がすいていたところだ。えんりょなくいただこうか。
    パドレは夢中でハツラツ豆を食べた!
    ……ふぅ。なかなかうまかったぞ。おお!! 身体中に時渡りのチカラがみなぎってくる……この豆はいったい!?
    〇〇はパドレにハツラツ豆とはエテーネの村に伝わる食材であると説明した。
    エテーネ王国の民の末裔が暮らす村か……。そのような村なら時渡りのチカラを回復させる食材が伝わっているのもうなずけるな。礼を言うぞ〇〇。今なら時獄の迷宮へ行けそうだ。
    パドレは身じたくをととのえ出立の用意をはじめた……。
    オレは魔獣をあやつり世界に恐怖と混乱をもたらした……。弁解の余地もない。魔獣との戦いに身を投じてきたお前には話しておかねばなるまいな。無限獣ネロスゴーグ 喪失獣ゾンテドール 憑依獣ザルボーグ 増殖獣バイロゴーグ……4体の魔獣とはなんだったのかを。かつてオレは神墟ナドラグラムで竜神の心臓を奪取した。王立アルケミアに隠されていた特殊な魔獣の卵を孵化させるため竜神の心臓に宿る莫大なエネルギーを必要としていたからだ。そうして生まれた魔獣たちに俺はアストルティアの歴史にその名を刻む恐るべき魔物たちの能力を与えた。魔獣の能力を成長させその絶頂期を見計らい魔獣ごと終焉の繭に吸収させるのが時見の箱……キュロノスの計画だったのだ。その計画もお前の活躍により完璧なものにはならなかったが……魔獣の肉体を吸収し繭の中の生命体は着実に完成しつつある。そしてキュロノスは繭から羽化した生命体におのが精神を移すことで完全無比の肉体を手に入れんとしているのだ。人の世を……世界を終わらせるそのために。……キュロノスの支配下にあった俺はそれを未来を守るためと信じ込まされ奴の思うがままに使役させられていた。実際はそのすべてが世界に仇なす行為だった……。……時獄の迷宮に行きキュロノスを倒す。それが積みを重ねてきた俺にできるせめてもの罪滅ぼしだ。
  • メレアーデ:またひとりで行くつもりなのね。ムチャよ! 回復したばかりなんでしょ?
  • パドレ:メレアーデ……お前が無事で安心した。しかしこの時代に来ていたとは……。俺のせいだな……本当にすまない。
  • メレアーデ:私は……大丈夫よ。いろいろあったけど……〇〇に助けてもらえたから。それよりも叔父様。行くなら私も連れていって。何か手伝えることがあるかもしれないわ。〇〇だってそう思うでしょ? ふたりで叔父様を助けましょうよ。
  • パドレ:………………。時空の狭間にある時獄の迷宮には一度でもそこへ到達した者しか行くことができない。いかに時渡りのチカラが強かろうと時獄の迷宮に入るのは不可能だ。
  • メレアーデ:そんな……どうにかならないの? 3人で行ったほうがきっとうまくいくわ。
  • パドレ:今は一刻を争うときだ。ただ……マデ神殿になら時獄へ至る特別な方法があるかもしれない……。しょせん言い伝えにすぎないが。すっかり世話をかけたな〇〇。無事にやりとげたらあらためて礼に来よう。それまでメレアーデのことを頼む。メレアーデも……気持ちだけで十分だ。絶対マローネを救いだしてみせる。だから……あまり心配するな。
  • メレアーデ:心配するなって言われてもそんなの……ムリだわ。パドレ叔父様のいうマデ神殿というのは王都キィンベルの北西にある禁足地よ。そこに時獄の迷宮へと至る手段が……。考えてもはじまらないわね。まずは王都へ行ってマデ神殿に入るにはどうすればいいかを探ってみましょう。
  • キュルル:どうやら方針は決まったキュね。王都キィンベルを目指してエテーネルキューブ起動キュ!
  • メレアーデ:エテーネ王宮が健在ならマデ神殿のことも調べられたんでしょうけど……しかたがないわね。王都の人たちにマデ神殿のことを聞いてみましょうか。
  • トルード:ここは王都キィンベル。錬金術をいしずえに栄えた我が国も頻発する地震に手をこまねき……おどろいただろ? 最近は今みたいな地震がしょっちゅう起こり皆を不安がらせているのだ。なに? 地震の話はもういいからマデ神殿について教えてほしいだと……? うーむしがない兵士にはわかりかねる話だ。だが陛下ならご存知かもしれん。今は軍司令部の軍団長室におられるので訪ねてみるがよかろう。
  • メレアーデ:陛下ですって…………お父様が生きていらしたの!? 軍司令部へ急ぎましょう〇〇。
  • クオード:……黒曜の隕石孔には誰も近づかせるな。異変があったらすぐに知らせろ。どんなささいなことでもな。
    姉さん!? それに〇〇……。
  • メレアーデ:クオード……なの? …………生きていたのね! 背なんかすっかり高くなって……弟というよりもむしろお兄さんね。
  • クオード:姉さんは変わらないな。記憶の中の姉さんのままでうれしいよ。エテーネに帰ってからすぐ姉さんの捜索を始めたんだが手がかりすら見つけられず手詰まりだった。
  • メレアーデ:そう…………。心配かけたみたいね。あなたは10年以上のウルベア地下帝国で過ごしていたそうね……。そして……処刑されたとも……。いったいどういうことなの?
  • クオード:ああ……こいつのおかげでね。(兄弟姉妹)と俺のために作ったふたつのエテーネルキューブ……これはそのひとつだ。あの時深手を負い地面に衝突する寸前にこいつが発動して俺はこの時代に還ってこれた。まさに奇跡だったよ……。
  • メレアーデ:そのエテーネルキューブを作るためグルヤンラシュと名乗ってガテリアの人たちにひどいことをしたって……本当なの?
  • クオード:この時代に……エテーネ王国に戻るにはああするほか道はなかった。
  • メレアーデ:弁解しないのね……。ひとつの国家を地上から消し去って……いったいどれだけの人命が失われたことか。クオード……ねえわかってるの? あなたがやったことの意味を。民の幸せを守る王になるって私に誓ったわよね? 異国の民なら何をしたって平気だっていうのッ!
  • クオード:……俺を責めて気がすむのならいくらでも責めればいい。だがどんな犠牲を払おうともあの時代で果てるわけにはいかなかった。エテーネ王国を滅亡から救うまで俺は死ねない! この命は……エテーネのために使う。……そうか。まだ知らないんだな。我が国に迫る滅びの危機を……。俺は未来のウルベア帝国でこの時代エテーネ王国が跡形もなく水没し滅亡したという歴史を知った。原因は地脈エネルギーの急激な枯渇によるものらしい。そして今まさにそれが起こっていることが確認された。だがエテーネ王家につらなる者として俺はこの国をアストルティアの歴史からみすみす消させるつもりはない! 国を救うために帰ってきたんじゃないとすると……何かほかに事情があるのか?
    〇〇はクオードに封印されているマデ神殿に入るための手段を探していると伝えた。
    マデ神殿……あそこは王家の祖先によって封印された禁足地だったはず……。くわしく調べるなら古文書を当たるしかない。……いいだろう。何か理由があるようだし神殿に入る方法は俺が探そう。代わりに水没の阻止に協力してほしい。……姉さん。俺のことを信用してくれないか? たしかにこの手は血で汚れている。だがエテーネの救済につながるなら約束をたがえたりはしない……。それだけはこの命にかけて誓える!
  • メレアーデ:どうしてウルベアやガテリアの人たちにも今と同じだけの思いやりをかけてあげることができなかったの……。
  • キュルル:メレアーデは抵抗感があるみたいキュね。けどクオードと手を組むのがもっとも効率的キュ。遠回りしてる時間はないキュ。
  • クオード:魔法生物を連れているのか? 〇〇。お前にそんなシュミがあったとはな。
  • キュルル:やれやれキュ~。このボクと魔法生物のちがいすら見分けられないなんて! つくぐつこの男の目は節穴キュ。
  • メレアーデ:……いいわ。申し出を受けましょう。滅亡のふちに立たされたエテーネを救うのはあなただけでなく私の務めでもあるのだから。ただしやるからには絶対に成功させるわよ! この国に生きるすべての人たちの未来を守りぬいたそのとき……クオード。私はあたなを赦します。
  • クオード:……かならずエテーネを救ってみせる。さっそくだが計画の話に移ろう。まず王都の自宅にいるディアンジを訪ねあいつの話を聞いてやってほしい。計画にはある錬成物が必要なんだが……どうも苦戦しているようでな。チカラになってやってほしいんだ。俺のほうは計画全体を指揮しつつマデ神殿の入り方を調べておく。それとエテーネの滅亡については無用な混乱をさけるためにもいっさい口外しないでくれ。では頼んだぞ。
  • ディアンジ:ややっ!? 〇〇さんじゃないですか! いらっしゃい おひさしぶりですねぇ。メ…メレアーデ様!? 私はまぼろしでも見てるんでしょうか……。
  • メレアーデ:まぼろしではないから安心して。私たちはクオードに頼まれて来たのよ。
  • ディアンジ:クオード様にお会いになったんですか! さぞやおよろこみだったでしょう!!
  • ザグルフ:ディ…ディアンジ。いいい いつまでメレアーデ様を立たせておくつもりだ。ははは 早く座ってもらうんだ。
  • ディアンジ:おーっとそうでした!? ささっ。どうぞおかけになってください。今お茶をお持ちしますからねぇ。っと うわっ! へへへ どうぞ。
  • メレアーデ:ふたりともありがとう。以前と変わらずクオードに尽くしてくれてるようね。
  • ディアンジ:はい! 見た目はすっかり変わられましたがクオード様は以前のままですよぅ。心根のやさしいまっすぐなお方です。
  • ザグルフ:ままま…前にも増して くくく国を愛し民を思いやるようにな…なられた! 王としての自覚が出てきた証です。……でででもどこか遠くに感じる。心に何かをひ…秘めてるような……。
  • ディアンジ:そりゃあオトナなんですからねぇ。私たちにだって話せないことのひとつやふたつあるじゃないですかぁ。
  • メレアーデ:……そうね。ディアンジ……私たちあなたを手伝うために来たのよ。地脈エネルギーの枯渇でエテーネが水没する。この危機をどうにかするための計画が進行中だと聞いたけど……うまくいってないの?
  • ディアンジ:……じつはそうなんです。私のウデが未熟なばかりに計画に必要な地脈の結晶の錬金に手間取ってまして……。できれば自力で完成させたかったのですがこの上はどなたか優秀な錬金術師の方に代役を頼もうかと……。
  • メレアーデ:できそうな人に心当たりはあるの?
  • ディアンジ:う~ん かなり高度な錬金術ですから相当な実力のある錬金術師でないと……すぐには思い当たりませんねぇ。
  • メレアーデ:そういうことなら私と〇〇で地脈の結晶を錬金できそうな人を探すわ。〇〇は頼りになるから大丈夫!
  • ディアンジ:おお手伝ってくださいますか! ご協力感謝 感謝ですよぉ。これで他に必要な物の準備に集中できます! では〇〇さんにはこちらをお渡ししておきますね。
    そのレシピを錬金術師に見せて作れるかどうか聞いてみてください。やみくもに探し回るよりまずはこの国の錬金術師の知り合いを訪ねて優秀な方を紹介してもらうといいですよぅ。
  • ゼフ:最近の王都では奇妙な地震が続いています。エテーネの歴史を調べましたが地震などほぼ観測されてこなかったのに……。
    おや? 〇〇さんから依頼ですか。ガラにもなくはりきってしまいますね。さっそくレシピを拝見しましょう……。うーん……レシピというには未整理でまだ最適化の余地がありますね。このままでは私でもむずかしい……。このレシピでも作れる者がいるとすれば私が知るかぎりかつて王立アルケミアの所長だったワグミカ師だけかと……。師に頼んでみるのが一番でしょう。今は自由人の集落で暮らしてるそうです。
  • ワグミカ:人生はクソだ! 生きるに値しない!! …………むにゃむにゃ? おお お前さんはいつぞやの。覚えておるぞ……またぞろ頼みごとでも持ち込んできたのか?
    ひっく! 愉快なレシピじゃな。ややこしいが充分錬金可能じゃ。ん? なんじゃと!? ワシにこれを錬金しろというのか。こんな複雑な錬金つねに手のふるえがおさまらぬワシにできるワケがなかろう。……まあふるえを治す薬は手元にあるんじゃがあれは超苦い!! 苦すぎて飲めたもんじゃないッ! 薬の苦さを打ち消すようなクッソ甘い水でもあれば飲んでやってもよいがな。どこにでもあるもんじゃないぞ……ひっく! 
  • モモンタル:〇〇君ッ! 耳寄りな情報があるんだモーン! ボクとナイショ話をするんだモーン!
    ご主人の手のふるえは自制心のなさが原因となった自業自得なんだモーン。けれどご主人が自分のクチからあの薬を飲んでもよいと言ったのをボクは聞きのがさなかったモン! これは千載一遇のチャンスなんだモーン! ご主人のいう薬を飲むのに必要な甘い水にボクは心当たりがあるんだモーン! チミは王立アルケミアの所長ヨンゲ君を覚えているモン? 彼は超甘いシロップを自前で錬金するほどの大の甘党だったモン。きっと王立アルケミアの所長室にはあま~いシロップが置いてあるはず! 王立アルケミアの所長室にはヨンゲ君の家の2階にあるタンスから直接行けるんだモーン。シロップが手に入ればご主人にお薬を飲ませられるはず! ご主人の更生は〇〇君の双肩にかかってるモン!
  • 〇〇は戸棚をあけて甘々シロップのビンを見つけた。
    しかし中身はからっぽだった……。ビンに貼られたラベルには『〇月×日 先進研究区画 機密研究室のツボより採取』と書かれている。
  • メレアーデ:機密研究室ってたしか……あなたが叔母様の治療器具を取ってきた部屋よね? この部屋に転送装置があったわね……。近道できないかしら。
  • ワグミカ:くんくん……お前さんから甘ったる~い匂いがするのう。ま…まさかお前さん。ワシに超苦い薬を飲ませるためわざわざ甘いものを持ってきたんじゃ……ひっく!
    本当に持ってくるとはバカ正直な奴め。じゃがその愚直さはきらいじゃないぞ。たわむれにクチにしたことじゃが……どれ……ひさかたぶりにあの超苦い薬に挑戦してみるかのう……ひっく! おええええええッ!! なんじゃあこりゃあああッ! いくらなんでも甘すぎるじゃろッ! こりゃあ人が飲めるもんじゃあない! ……なんだか具合が悪くなってきたぞ。ワシゃしばらく横になりたい。すまぬが地脈の結晶とやらの錬金は金輪際あきらめてくれい……ひっく!
  • メレアーデ:……ワグミカさん。考えなおしてください。あなたの錬金術のウデに大勢の命と王国の未来がかかっているんです。
  • ワグミカ:フン。どこかで見たカオだと思えばドミネウスの娘っ子か! 国をほったらかしにして行方をくらませていた王族の小娘ふぜいがどのクチで説教をたれるかッ! ひっく!
  • 同志ワグミカ。本日の農作業のノルマを達成いたしました……おっと来客中とは知らずとんだ失礼を!
  • メレアーデ:ふるえを治すお薬があるんですよね? どうかお薬を飲んで地脈の結晶の錬金に挑んでください。お願いします。
  • ワグミカ:ぬしの親父のせいでワシのキャリアは台無し! なのに必要になったから手伝えじゃと? 人をコケにするのもたいがいにせえやッ! ぬしを見てるとドミネウスのクソを思いだして気分が悪くなるわ! 薬なんぞ誰が飲むものか! もう帰れッ!
  • モモンタル:も…もうしわけないんだモーン。ご主人も飲みたくないと言ってるので今日のところは帰ってほしいんだモーン。
  • メレアーデ:ワグミカさんにはお薬が必要よ。モモンタルちゃんだってずっとこのままでよいとは思っていないんでしょ?
  • ファラス:ワグミカ殿! 聞こえてますか? ワグミカ殿! あんてことだ……王立アルケミアに通じる秘密の通路のありかを聞きにきたというのにこんなにグデングデンでは……。
  • ワグミカ:水ぅううう……。キンキンに冷えた水ぅううう……。
  • モモンタル:しょうのないご主人だモン。今お持ちするんだモーン。
  • ファラス:あいや。待たれよモモンタル殿。クチではああ言ってますがワグミカ殿が真に求めているものはちがいましょう。これをお使いください。身体じゅうの毒素を抜く丸薬です。ちと……いや超がつくほど苦いのですが健全な身体になればワグミカ殿も自堕落な生活から抜け出せるでしょう。
  • モモンタル:ファ ファラス君……。かたじけないッ……かたじけないモン!
  • ファラス:真に主が求めるものを見抜き主のために行動できる者こそが真の従者。お互いそのようにありたいものですな。
  • ワグミカ:フンッ! 民草のためならば協力もしよう。じゃが相手が王族なら話は別よ! ワシゃあ指いっぽん動かさんぞぉおおおッ! あっかんべろべろべぇ~! ドミネウスの娘よッ! ぬしも人生がクソだと思い知るがよいわ! ウェヒヒヒヒィー!
  • モモンタル:ゴジュジーン!! 見苦しいモーンッ! 今すぐファラス君のくれたあの薬を飲んで正気を取り戻すんだモーンッ!
  • ワグミカ:だまらっしゃ~い! ワシに作られた魔法生物がッ! 主人であるワシに指図する気かッ! クソぅ……何もかもドミネウスのせいじゃ。ワシから仕事を! 地位を! 生きがいを! すべてを奪ったドミネウスのクソのせいじゃ!
  • モモンタル:いいかげんにするんだモンッ! ドミネウスがクソだからってご主人が腐ってもいい理由にはならないモン!! ご主人を頼ってくれた〇〇君やメレアーデ君にチカラを貸してあげるモン! ふたりの人生がクソと思わせないように。
  • ワグミカ:そんなムダなことしてワシになんの得があるというんじゃい!
  • モモンタル:損得の話じゃないモン! 人生はクソだとうつむいて腐ってしまった人の救いとなる……そんなご主人に戻ってほしいんだモン。
  • 同志……心が現れます。
  • ワグミカ:……フンッ! たまにはお前のカオを立ててやるか……。飲んでやるのじゃ! このクソほど苦い薬を!
    見苦しいところをお見せしました。こちらがご所望の地脈の結晶です。何に使うか知りませんがその道具は地脈エネルギーを吸い上げる危険な代物。くれぐれも使い方をあやまりませんように。
  • メレアーデ:ワグミカさんが協力してくれてよかったわ。さっそくディアンジのもとへ地脈の結晶を届けにいきましょう。
  • ワグミカ:……久方ぶりに思考がクリアになりました。この感覚を思えばこれまでは悪夢の中にいるような毎日でした。……ひっく!
  • モモンタル:〇〇君ッ! ありがとうモン。チミのおかげで正気のご主人にひさびさに出会えたんだモ~ン♪ 更生への第一歩をあゆみだしたご主人に井戸水で乾杯なんだモーン!
  • ディアンジ:ややっ〇〇さん!? その晴れやかな表情はもしやっ!地脈の結晶を持ってきてくれたんですか?
    ワグミカ様といえば私がアルケミアにつとめていたころ所長だったお方。私からすれば雲の上のお人でしたよぅ。錬金術から足を洗い隠居生活を送ってると耳にしましたがそんなお方の心を動かすなんてさすがですよぉ。そうそう私のほうでも作戦に必要なもうひとつの道具……探知のロッドを完成させました。お受け取りください!
    それではクオード様から伝えられた作成の詳細をご説明しますね。あまり知られていないことなんですが大地の底に流れる地脈エネルギーというもののおかげでこの島はささえられています。ですがその地脈エネルギーが枯渇しつつあり遠からずエテーネ王国は島ごと水没すると予測されているんですよぉ。調査の結果地の底にひそむ何者かが地脈エネルギーの減少にかかわっている……という原因を突き止めました。そこで地脈エネルギーが枯渇してしまう前にいったん手元に集めて退避させよう! というのがクオード様の作戦なんですよぉ。ここでさっきお渡しした探知のロッドが大活躍なんですよぉ。今試しに使ってみてください。私の家の中でも外でも大丈夫です。王都キィンベルで探知のロッドを使ったら続きをお話しするのでお声がけください。
    探知のロッドを使っていただけましたか! 座標を示す数値が聞こえましたよね?この数値がですね『湧点』という地上から地脈エネルギーを吸収できる場所と〇〇さんの距離を示してます。このふたつの数値が両方ともゼロになる地点を目指してください。そこが王都キィンベルの湧点となります。ここで注意してほしいのは湧点とは目に見えたりしないということです。わかりやすく光ってたりしないんですよぉ。湧点まで移動したらだいじなものから『地脈の結晶』を使ってください。地脈エネルギーを吸収できるはずですから。湧点は王都キィンベル エテーネ王国領 バントリユ地方にそれぞれ存在します。〇〇さんにお願いしたいのは3つの湧点で地脈の結晶を使い地脈エネルギーを吸収することですよぉ。3か所の地脈エネルギーの吸収が完了したらクオード様への報告をお願いしますぅ。
    うぉおおおマズいですよぉ……。こうしてるあいだにも地脈エネルギーがどんどん減少してるみたいですよぅ。えっ? ただでさえ減少しているのに地脈エネルギーを吸収したらよけいに水没が早まるですって? そのとおりなんですが地下の元凶を排除するにはこの方法しかないんですよぉ。今は私を信じてご協力ください。
  • クオード:よくやってくれた〇〇!3つの湧点から地脈エネルギーを集めてきてくれたようだな。今この大エテーネ島はティプローネ高地に埋蔵されている地脈エネルギーだけでささえられている状態にあるティプローネ高地にも湧点は存在するがあえて残しておいたんだ。地脈エネルギーを食い荒らす元凶は唯一のエサ場を求めティプローネ高地にある黒曜の隕石孔を目指すだろう。お前が黒曜の隕石孔に行けば地底の元凶は地脈の結晶に集められた莫大なエネルギーを感知して地上に出てくるはずだ。なぜなら黒曜の隕石孔こそティプローネ高地の湧点でありかの地には底知れぬ深さをもつ亀裂があるからだ。出現した元凶を排除する手段はディアンジが用意している。あいつには黒曜の隕石孔でお前を待てと命じておいた。さああと一歩だ。黒曜の隕石孔はティプローネ高地の東の端にある。この国を水没の未来から救ってくれ。
  • ディアンジ:あっ〇〇さん!待ってましたよぅ! あの亀裂のはるか下に水没の元凶がエサ場にしている地脈エネルギーの湧点があるんですよぅ。島にある3か所のエサ場を失った元凶は残された湧点……つまりこの真下にかならずやって来るはずなんですよぅ。へへへ。まあ全部クオード様の受け売りなんですけどね。そうそう。〇〇さん地脈の結晶をこちらに。
    今からその元凶をおびき寄せます。な~にどんな化け物が飛び出してこようともそなえはバッチリです。まあ見ててください! 今ここにあるのは地底のエサ場の3倍に相当する量の地脈エネルギーなんです。奴はエサ場よりこっちに食いつくはず……。さあ食いしん坊さん!こっちにもっとも~っとおいしいエサがありますよぅー。
    ひぃぃぃっ!!こいつはとんでもない大物ですよぅ! でも大丈夫ですよぉ。ちゃ~んと奥の手を用意してますからねっ!ふぃ~。これにて一件落着ですよぅ。おふたりともお疲れさまでした。それにしてもこれに封じた魔物……どこかで見おぼえがあるんですよねぇ。ガメゴンに似ててツノが3本……。そうですよぅ! ヨンゲ所長の飼っていた魔法生物のメガロダイン……ん? ひっひぇえええええっ! どどど どうしましょうぉおおお!!そそ 想定外の事態ですよぉ!こうなったらいったん引き返して援軍を呼んでくるしか……。
  • メレアーデ:そんなことしてたら逃げられてしまうわ。ここで倒すしかないわよ! 私も援軍するわ!
  • ディアンジ:あんな凶暴なやつをしとめるなんてさすがは〇〇さんですよぅ。はぁはぁ……でもメレアーデ様まで戦うなんて……もしクオード様が知れば……心配のあまり怒りだしかねませんよぅ。
  • メレアーデ:それはどうかしらね……。あの子も私ももう子供じゃないから。
  • ディアンジ:地脈エネルギーが枯れた状態が続いて大エテーネ島の地盤が不安定になってます。この地震はきっとそのせいでしょう。こうしてはいられません!地脈エネルギーを至急大地に返しますよぉ!
  • キュルル:今未来が変わったキュ! どうやらこの島が水没する未来を回避できたみたいキュね!
  • メレアーデ:ディアンジー! 王都へ戻りましょう!クオードが吉報を待ってるわー。
  • ディアンジ:はいぃぃぃー。
  • クオード:そのカオ……どうやら水没の元凶を倒してくれたようだな。ザグルフの直感は正しかったわけだ。
  • ディアンジ:えっ!?ザグルフですって?
  • ザグルフ:いいい以前は感じらえた元凶の気配がき…消えたので黒曜の隕石孔まで行ってちょちょちょ調査してきた。
  • クオード:……というわけだ。お前たちの晴れやかなオカと合わせて考えれば計画の成功を確信できたよ。
  • ディアンジ:ご報告の手間がはぶけたようですね。
  • クオード:地震もピタリとやんだし結晶に集めた地脈エネルギーはちゃんと大地に返したんだな?
  • ディアンジ:はい!すべてぬかりなく。
  • クオード:礼を言うお前たち。エテーネの滅びは無事回避できた!地の底にうごめく元凶の存在に気付き居場所を特定したのはザグルフだったな。お前の観察眼には何度も助けられた。
  • ザグルフ:ももも…もったいないお言葉……。
  • クオード:そしてディアンジ。計画に必要な数々の錬成物をよくぞそろえてくれた。心から感謝する。
  • ディアンジ:私なぞたいしたことはしてませんよぅ。そもそも自力では地脈の結晶を連記できず〇〇さん頼りでしたし……。
  • クオード:自分の至らないところを素直に認め人を頼ってでも成果をあげようとした。その柔軟な判断を評価しているんだ。
  • ディアンジ:うおーんうおーん。クオード様ぁ~!!そんな言葉をかけてもらえるなんて私感激ですよぅ~。
  • クオード:それから……〇〇に姉さん。こんな俺の言葉を信じてくれてありがとう。〇〇には礼を用意している。ささやかだが受け取ってくれ。
    時見の箱に頼りきっていた我が父……ドミネウスがなしえなかった滅びの回避を自分たちのチカラだけでなしとげたんだ! ここは祝いの宴でももうけたいところだがお前には大事な用があるんだったな。ディアンジ ザグルブ……さがってくれ。あとでまた連絡する。さて……マデ神殿のことだがな。王宮消失にともない古文書の大半が失われ調べるのにはかなり骨を折ったぞ。このカギを覚えているか〇〇。いにしえの時代に封じられたマデ神殿の扉はこの時見のカギで解放できるらしい。こいつは王家の秘奥に通ずるための王たる者の証。マデ神殿もまた……秘奥のひとつというわけだ。今回は俺も同行する。これが王としての最後の仕事になるだろうからな……。ティプローネ高地の北西にあるマデ神殿の扉を開けにいくぞ。
  • クオード:……これで先に進めそうだな。マデ神殿の中がどうなっているかは文献をひも解いてもわからなかった。何が起こるか俺も予想できない。慎重に進むとしよう。
  • キュルル:どうやらボクの出番キュね。外からの訪問を拒絶するこの光から時渡りのチカラを感じるキュ。けど時の妖精たるボクには通用しないキュ。こんなのちょちょいのちょいキュ!
    さあ通れるようになったキュ!………………。お……思いのほか消耗してしまったキュ。しばらく休ませてもらうキュ……。心配はいらないキュ。ちょっと眠ったら回復するキュよ……。
  • キュレクス:ひき返せ! この先へ進むこと 看過するに あたわず!
  • クオード:何者だ怪しい奴めッ! この神殿は我がエテーネ王家のものだ!
  • キュレクス:無知蒙昧なるマデ氏族の末裔が王家を名乗るか……無様なり 無様なり。みずから封じた扉を開きふたたび時見を請いにきたのであろう?だがぬしらの思いどおりにはならん。ひき返すのだ マデ氏族の末裔よ!!
  • メレアーデ:……誤解があるみたいね。時見を求めて来たんじゃないわ。私たちは時獄の迷宮への手がかりがここにあると聞いてやって来たのよ。
  • キュレクス:時獄の迷宮……時の牢獄……時空の狭間と呼ばれるあの場所をぬしはなにゆえ目指すのか?
  • メレアーデ:時見の箱を破壊するために……。
  • キュレクス:ぬしらの祖先が生みだした あの おぞましい箱を壊しにいこうというのか…………。おもしろい!話を聞いてやろう。まっすぐ進み我がもとへ参れ。
  • クオード:先ほどの声のぬしは貴様だな?
  • キュレクス:キュレェ~。
  • クオード:魔物ッ!いや魔法生物か!?
  • キュレクス:やれやれ……。建国の祖の一角たる偉人を相手に無礼きわまりない奴だキュレ~。私の名は漂流者キュレクス。エテーネ王国 建国の祖たる初代国王レトリウスの大親友だキュレ。
  • クオード:キュレクス…………だと?つくならもう少しましなウソをつけ。700年以上も昔の歴史上の人物だぞ。
  • メレアーデ:……そもそもキュレクスは人間のはずよ。
  • キュレクス:私はまごうことなきキュレクス本人。アストルティアとは異なる世界より来訪した言うなれば異界生命体だキュレ。ゆえに人間よりもはるかに長寿キュレ。かたやレトリウスの子孫は着々と代をかさねクオード……お前で50代目キュレね。時見の箱に心を奪われた先王とちがいお前は時見に頼ることなく迫る滅びをうまいこと避けたキュレ。感心感心。
  • クオード:なぜそのことを……?
  • キュレクス:それにしてもおもしろい姉弟だキュレ~。時渡りで別々の時代へ流されそれぞれ異なる時間を過ごしたキュレね。なるほど。姉と弟で生体継続時間が逆転してるのも納得キュレ。
  • メレアーデ:あなた……本当にキュレクスなのね。
  • キュレクス:そう言ってるキュレ。いい機会だから祖先に都合のいい歴史を吹き込まれたお前たちに真の歴史を教えてやるキュレ。そもそもお前たちが宿す時渡りのチカラは私が朋友レトリウスに分けあたえたチカラが子々孫々遺伝したものキュレ。しかし私は……人間を見誤ったキュレ。レトリウスがいかに高潔な人物であってもその子孫まで同様であるとは限らない……。人間とは世代をかさねる生き物だと当時の私は理解していなかったキュレ~。エテーネを築いたレトリウスはとっとと死んでいったキュレ……。残された子や孫は王国の未来を見てほしいと私を頼ったキュレ。そうしてエテーネ王国は私の時見を活用し自然災害や飢饉による危機を回避してみるみる栄えていったキュレ。しかし最初こそ神のごとく敬っていた私を祭司たち……レトリウスの子孫は欲するままに時見をおこなうため……たばかったキュレ。当時の祭司長は錬金術で作った道具をもちいて私から時見の源泉を奪った挙句マデ神殿ごと私を封印したキュレ。その後彼らは私のチカラの源から物言わぬ時見の能力だけを持った存在を生みだして例の箱に詰めたキュレよ。
  • クオード:……それが時見の箱なのか!?
  • キュレクス:ご名答。そして時見の箱と交信できるのは時渡りのチカラを受け継ぐ建国王レトリウスの血筋の者のみ……。
  • メレアーデ:私たちの祖先がそんなひどいことをおこなっていたなんて……。返せるものならその時見の源泉をお返ししたいのですが……王宮が消えた今となっては失われてしまったかも……。
  • キュレクス:いいや まだ存在しているキュレ。この島のどこかからかつて私の一部だった時見の源泉の波動を感じるキュレ。奪われた時見の源泉はお前たちの言葉でいうと球根みたいな形をしてるキュレ。心当たりはないキュレ?
  • メレアーデ:球根……それってもしかして!前に〇〇と王家の温室に行ったとき目にした巨大な球根!あれがキュレクスさんの時見の源泉かも?
  • キュレクス:もし時見の源泉を返してくれたならお前たちが行きたがっている時獄の迷宮へ行けるようにしてやるキュレ。
  • メレアーデ:きっとまちがいないわ!軍区画の転送の門から王家の温室へ行ってみましょう。
    ねえ〇〇。この大きな時の球根の親球が時見の源泉じゃないかしら? 以前ここに来たときもこの親球からは時渡りのチカラにも似た不思議なチカラを感じたのよ。
  • クオード:やれやれ……こんなにデカイのか。〇〇お前も手を貸してくれよ。
  • キュレクス:おお……なつかしいこの波動。まごうことなき時見の源泉キュレね。奪われていたものを返されて礼を言うのもおかしな話キュレ。けれど時見の源泉を奪ったのは遠い祖先のしわざでお前たちではないキュレ。ここは素直にありがとうを言うキュレ。ではさっそくいただくキュレ。みみみ みなぎってきたキュレェー!!ブフィ~。ひさかたぶりに真の姿を取り戻したキュレ!かつてない高ぶりを感じるキュレ~ッ!!キュ~レ♪キュレキュレ♪キュ~レキュレ♪700年ぶりの時見をためしてみるキュレ。キュレェ~ッ!見える!時が見える!!エテーネ王国は……間もなく……滅びる……。
  • クオード:な…何を言っているッ!?
  • メレアーデ:どういうことですか?水没による滅亡なら回避したはずです!
  • キュレクス:お前たちは700年の長きにわたり時見をくり返してきた……。大津波 大飢饉 水没……さまざまな災厄を避けてきたがそれは運命を歪めることに他ならぬ。運命を変える……その度に歪みは増大し回避した幾多の災厄は束ねられより大きな災厄となって牙をむく。次なる滅びは……これぞ!
  • メレアーデ:い…今のはなに?
  • キュレクス:見てのとおり隕石の落下で滅ぶ未来キュレ。王都を守る守護障壁があろうとも絶対にふせぎようがないキュレ。水没する未来を回避したことによってより大きな災厄がおそってくるキュレ。
  • クオード:ふざけるなッ!俺たちのやったことが無意味だったとでも言うのかッ!?このペテン師めッ!どうせ妖しげな術で幻覚を見せただけだ!お前の時見など誰が信じるものか!!
  • メレアーデ:待ちなさいクオード!
  • キュレクス:……やれやれ。せっかちな奴だキュレ。でもお前たちは動じていないキュレね。
  • メレアーデ:あなたが真の時見の使い手なら隕石による滅びをも回避する未来を見せられる……そうですよね?たとえ回避したそばから次の滅びがおそってきたとしても……私たちは黙って滅びを受け入れるわけにはいかないわ!
  • キュレクス:ブッフォオオオオーッ!!キモのすわったヤツだキュレ。お前からは確かにレトリウスの血を感じるキュレ。そんなお前には隕石落下を阻止するとっておきの秘策をさずけてやるキュレ。
  • メレアーデ:ぜひお願いします!
  • キュレクス:王都キィンベルの中央広場には永久時環と名付けられた砂時計のような建造物があるのを知っているキュレ?永久時環はただの芸術作品ではないキュレ。空中に散らばる微量な時渡りのチカラを抽出したくわえる機能をそなえた装置なのだキュレ。かつてレトリウスと腹心のユマテルという錬金術師が子孫が起こすであろうあやまちを予見して建造したものキュレよ。……あいつらはたいした知恵者だったキュレ。永久時環を用いれば隕石という災厄さえもどうとでもなろうキュレ。ただい永久時環を起動させるにはレトリウスの血をひく者……メレアーデよ お前が資格者の証を身につける必要があるキュレ。お前からはもっとも強くレトリウスの血を感じるキュレ。ここを出て右手の通路を進めばマデ氏族の叡智が眠る祭具棟と呼ばれる場所にたどり着けるキュレ。まず祭具棟へ行って花のリストレットを探しそれを身につけて戻ってくるキュレ。話の続きはそれからキュレ~。
  • メレアーデ:ねえ〇〇。そこの角を曲がれば祭具棟に行けるんじゃないかしら。リストレットを探しにいきましょう。
  • 絵の中から声が聞こえてきた。
    おお未熟なる祭司よ!ユマテルのカギを作るのに必要な素材を忘れてしまうとはなさけない……。必要なのは祭具棟の屋上などでとれるぎんのこうせきとユマテルの強べんです。ユマテルの教べんがほしければ私が手にしている教べんに触れてください。
    〇〇が言われたとおりにすると絵の中の教べんと同じ物が目の前に現れた!
    ユマテルのカギを作るなら祭具棟の錬金室にある錬金釜を使ってください。
  • メレアーデ:ねえ〇〇。花のリストレットってこれじゃないの?
    メレアーデは白い花があしらわれたうでかざりを宝箱から取りだした。メレアーデは花のリストレットを右の手首に装着した。
    ユマテル様お借りします……あら!?このリストレットについてるお花ただの飾りではなく本物だわ!すごい技術だと思うけれどユマテル様って意外に乙女チックなセンスの持ち主だったのね……。とにかくリストレットが見つかってよかったわ。時見の泉に戻りましょうか。
  • キュレクス:おお!戻ってきたキュレね。花のリストレットは見つけたキュレ?さっそく永久時環の軌道法を伝授するキュレ。もっとそばに来るキュレ。脳に直接大量の情報を贈るからちょ~っと具合が悪くなるかもしれないけどじっとガマンして耐えるキュレよ!
  • メレアーデ:マローネ叔母様!?
  • キュレクス:……私がチカラを取り戻したのをキュロノスに感知されたようキュレ。
  • マローネ:私は正しき時の流れの守護者。来たるべき未来をさまたげんとする者よ。キュロノスの裁きを受けよ!
  • 貴様がキュレクス……。我が祖にして同等の能力をもつ個体。なんとちっぽけな。失望を感じ得ない……。なれど貴様の存在を許したとあれば雑音なき世界を到来させるさまたげとなる。
  • キュレクス:あわれな……。時見を通じ幾度となく人間たちの闇を直視し続けた果てにお前自身が歪んでしまったキュレね。
  • キュルル:さわがしいキュ!安眠妨害っキュよ!キュキュキュキュ!?何がどうなってるキュ!?
  • キュレクス:キュレレレッ!?お前は私の……ぐふぉおおおお!!
  • 邪魔物は排除した。残るは……時の異分子に協力する同祖の個体のみ……。なれど時見すらできぬ未熟な個体など手を下すに値せず。我こそは唯一無二の時の支配者。ならぶ者なき究極の存在。
  • メレアーデ:今手当を!
  • キュレクス:もう間に合わないキュレ……それより小さき者よ……私のそばに……。
  • キュルル:ボクのことはキュルルと呼ぶキュ。……お前を見てるとモヤモヤするんだけどいったい何者なんだキュ?
  • キュレクス:その様子だと……私のことはおろか自分が何者かも理解していないキュレね。はやく私の手を……取るキュレ……。なるほど……お前もまた私のチカラの源から分化した存在……。
  • キュルル:それって親子みたいなものキュ?
  • キュレクス:親子という概念には当てはまらないキュレ。私たちは同一にして異質な存在……時空の狭間をさすらう異界生命体……。もう時間がないキュレ……。キュルル……お前に渡しの……知識と能力のすべてを授けるキュレ。
  • キュルル:キュキュキュ!?これは……この膨大な知識は……?……おかしいキュ。む…胸が……胸が消えないキュ。
  • メレアーデ:……彼の死を悲しいと感じてるからよ。あなたにとってキュレクスさんが特別だったことの証だわ……。
  • キュルル:たった今出会ったばかりの相手に調子を狂わされるなんて理解不能キュ。すみやかに気持ちを切り替えるキュ。アイツから受け取った知識に永久時環の起動のしかたがあったキュ!隕石落下の未来を回避したかったら急いだほうがいいキュ。
  • メレアーデ:……わかったわ。王都の広場にある永久時環を動かしにいきましょう。
  • メレアーデ?:ひさしぶりね〇〇……。幾度となくあなたを導いてきたけれどいつもいつも思わせぶりなことしか言えなくてごめんなさい……。決定てきなことを伝えてしまうと正しい未来への道筋がとざされてしまうかもしれないから……。これで最後になるというのに……やっぱりたいしたことは言えないわね。ひと目でもカオを見れてよかった。……キュルルあなたもよ。これから私は……最後の役目をまっとうするわ。この島に生きるすべての民を守りエテーネの未来を切りひらいてみせる。……命に代えても成功させてみせるわ。それが王家に生まれた者のつとめだから。ふたりともさようなら。願わくば私たちの選ぶ道が正しき未来へとつながっていますことを。
  • キュルル:キュロノスを倒して滅びの未来を回避できたなら……ボクたちはきっと再会できるキュ!〇〇を信じるキュ!ボクたちは必ずキュロノスを倒すキュ!
  • メレアーデ:キュロノスを倒したら迎えにきて。ずっとずっと……待っているから。
  • キュルル:あいつは……すべてを知ってしまったメレアーデだったキュね……。メレアーデにならってボクたちもなすべきことをまっとうするキュ!永久時環を動かしに王都へ向かうキュ!
    状態は良好!故障も見当たらないキュ。永久時環は今 待機から時渡りのチカラを精製する命令を実行し続けてるキュ。まず捜査権限をメレアーデに与えるよう永久時環に命令してみるキュ。…………キュル?おかしいっキュねぇ……。リストレットしたメレアーデがいるのに装置が沈黙したままキュ。封印がほどこされてるキュ!これはどうやら……マデ神殿に施されてたのと同種の封印キュ。ということはクオードの時見のカギで解除できるはずキュね。クオードに頼んでみるキュよ!
  • メレアーデ:そんな……もう隕石が……。
  • キュルル:まだ望みはあるキュ。王都を守るバリアが破壊される前に永久時環を起動させるキュ。
  • メレアーデ:あれがキュレクスさんの言っていた王都を守る障壁…………。
  • おい!王さまを呼んでくれっ!!
  • どこへ逃げればいいのッ!?
  • 今すぐ指針をくれ!俺はどうすれば助かるんだ!?
  • この子だけでも助けとくれよぉ!
  • み…見ろよ!クオード王だぞ!!
  • メレアーデ:クオード!今すぐ永久時環の封印を解いて!時見のカギがあればできるはずだから!クオードっ!!
  • クオード:あ…あれを……止めるだと…………そんなこと……できるわけがない……。もう……おしまいだ……。
  • メレアーデ:しっかりなさいクオード!皆が見ている。王なら民の前でヒザを屈する姿を見せてはいけない!永久時環は建国王レトリウスの遺産よ。あれを使えばこの危機も乗り越えられるの!でもその封印を解除するのはエテーネ王にしかできない……。私たちは永久時環の前で待ってるから。必ず来るのよ。あなたがエテーネの国王ならば……。
  • おお!クオード王だ!
  • クオード王!我らに指針を!
  • 私たちを隕石から守って!!
  • クオード:静まれ!道を空けよ!指針などに頼らずとも救われる。我らを救うのは指針にあらず!神聖なるエテーネ王国に受け継がれし建国王レトリウスの遺産である。今日の危機を見越しレトリウスの遺産を使いこなす秘術を極めた我が姉メレアーデがこの国に救いをもたらすであろう!
  • おお!メレアーデ様だ!メレアーデ様がご帰還なされた!
  • クオード:民に希望を与えるのが王だ。そのためのウソや方便は許される。
  • メレアーデ:あら言うようになったわね。だったら国王として民の期待にしっかりとこたえなさい。
  • キュルル:封印が解けたキュ。次はメレアーデの出番だキュ。まず永久時環に貯蔵された莫大な時渡りのチカラを使うために装置と使用者の同期を開始するキュ。頭の中で命じるだけでリストレットが永久時環に意思を伝えてくれるキュ。
  • メレアーデ:わかったわ。やってみる!
  • クオード:おい!姉さんはどうなってるんだ?
  • キュルル:永久時環と同期がすめばもとの状態に戻るから心配無用キュ。
  • 新たなる時の異分子の発生を確認した。
  • クオード:マローネ叔母さん!?
  • マローネ:静寂たる未来の到来をさまたげる者どもに死の裁きを!
  • 汝らは このまま 滅びるべき存在。
    これ以上 時を歪めることは 許されぬ。
    消えよ 新たなる異分子。
  • クオード:狙いは姉さんか!
  • 所詮は 代用品か……。
    グギィイイイヤャアアアアアッ!!
  • クオード:悪しき存在を産み落とした祖先のあやまちを今代の王がこの手で断ち切る!エテーネの歪みをただすため!滅びよ!時見の箱ぉおおおおッ!!
  • おのれ……エテーネの血筋め……。かりそめの物といえどもこの我の器を損壊せしめるとは!やむをえぬ……。ここは退き壊れた器を捨て真なる器の羽化を急ぐとしよう。来たる終焉の訪れをふるえて待つがいい……。
  • キュルル:……王国軍は苦戦してるようキュ。
  • シャンテ:町をおそってるのって指針監督官が使役していたバケモノと同じよね?あのバケモノ……私の歌を聞いて混乱していたでしょ?私なら兵隊さんの役に立てるんじゃ……。
  • リンカ:余計なことを考えるなって。兵士たちのジャマになるだけだ。
  • ええい!造園はまだか?このままでは守りきれんぞッ!
  • 手が回らないそうです!総がかりで負傷されたクオード王を司令部へお運びしているとのこと……ひぃっ!たっ隊長ぉ!おしつぶsだれるぅぅぅ…………。
  • リンカ:行くなッ!シャンテ!!くそ!
  • シャンテ:どいて姉さん。ラーーララーーーーーーーーーー!ララァーーーーーアーーーーーーッ!!
  • ギギ……ッ!ギギ…ギギィーーーーッ!!
  • あ頭がガンガンする……おえっ……。
  • リンカ:くたばれェ!バケモノぉおおお!
  • カァ~見ちゃいられねェなコンチクショウ!もし指針書が行進されていれば……俺のにはあの姉ちゃんを助けろとでも書いてあったんだろうぜ!
  • 指針が示されてないときは何もせずおとなしくしていたほうが身のためだというのに…………。ええいくそっ!今からわしの指針はわしが決める!本日の指針はバケモノ退治だッ!
  • キュルル:キュキュキュ!?戦況が変わりつつあるキュ!
  • メレアーデ:〇〇……私どうしちゃったのかしら……。
  • キュルル:おどろいてる場合じゃないキュ!メレアーデ今すぐ永久時環を操作して隕石の落下を食い止めるっキュ!念じるだけでできるからやってみるキュ!すごいわ……完全に止まったの!?
  • キュルル:今はあの隕石の時間を遅らせただけキュ。でもこれで隕石が地面に到達するまで約100年の時間が稼げたキュ。
  • 〇〇さん メレアーデ様!ご無事でしたか!クオード陛下がお呼びです。至急軍団長室にお越しください!
  • メレアーデ:ク…クオード!?ああ……なんてことなの……
  • クオード:ね…ねえさん……隕石……隕石はどうなった…………。
  • メレアーデ:大丈夫。隕石は消えたわ。もうなんの心配もいらないのよ。
  • クオード:ええ……もう何も起こらない。エテーネは救われたのよ。だから…………
  • メレアーデ:私はあなたを赦すわクオード。幾千幾万の憎しみが向けられようとも私だけはあなたを赦す。
  • クオード:……ありがとう ねえ…さん。知ら……れるのがこわかった……ね…えさんにグルヤン…ラシュの……。
  • メレアーデ:あなたがやったことを聞いたときはショックだったし……悲しかったわ。しかり飛ばしてやりたかった……。でもね……何があっても私はクオードのお姉さんよ……。あなたを憎んだりきらいになったりなんて……できないわ。
  • クオード:ねえさん……エテーネを……たの…む……ひとりにしてご……めん……
  • ディアンジ:クオード様ぁあああ!
  • ザグルフ:みみ…みっともないぞディアンジ!メレアーデ様がこらえておられるのに ななな 泣くやつがあるか!
  • メレアーデ様……このようなことを今申さざるを得ない私をどうか非常な人間だと思わないでください。隕石は依然王都の上空にありエテーネ王国は国家存亡の瀬戸際にあります。このうえ王を失ったとあれば我が国は……。
  • メレアーデ:クオードの死を隠せ……と?
  • 新たな国王が即位されるまで公表をひかえたほうがよろしいかと。
  • メレアーデ:……わかりました。すべてが片付いた後私からクオードの死を国民に伝えましょう。それまでクオードの死はこの場にいる者だけの秘密とします。では行きましょう〇〇。私たちにはまだなすべきことがあります。
  • キュルル:いよいよ時獄の迷宮に向かうキュね。そのための知識はキュレクスからしっかり受け継いでいおるキュよ!
  • メレアーデ:キュルル。ちょっとだけ……ちょっとだけでいいから待って。すぐすむから……。
  • キュルル:キュレクスが死んだときのボクと同じ……いや……もっとずっと深い悲しみを味わってるキュね……。チョコレートをあげるキュ。元気出すキュ。
  • メレアーデ:……ありがとうキュルル。もう大丈夫だから続きを話して。
  • キュルル:わかったキュ。時獄の迷宮に行く方法だけどキューブにちょっとした設定を施すだけで行けるようになると判明したキュ。ふたりともキューブを出すキュ。さっそく設定しなおすキュ。うまくいったキュ!
  • メレアーデ:行きましょう時獄の迷宮へ。みんなでマローネ叔母様を救いだしキュロノスを倒しましょう。
    いよいよ時獄の迷宮なのね。先に行った叔父様は無事かしら……?たったひとりでキュロノスに戦いを挑んだりしていなければよいのだけれど……。
  • キュルル:あの男がキュロノスを倒してくれるならボクらとしても願ったりかなったりキュ!じきに回廊を抜けるキュ!時空の狭間にあるという時獄の迷宮にはボクも行ったことがないキュ。付いたとたんにキュロノスのワナが待ちかまえてるかもしれないキュ。気を引きしめて行くっキュよ!ついたキュ。ここが時獄の迷宮だキュ。……ってなんだか見覚えがある風景キュね。た…大変キュ!!メレアーデがいないキュ!どうしてこんなことに……?ちょっとキュレクスの知識をあさってみるキュ………………どうやら時獄の迷宮は人それぞれの心の在り様によってその構造が変わる特殊な法則に支配されているらしいキュ。メレアーデはこことは別の場所に到着してるはずキュ。探索してるうちにきっと合流できるはずキュ。見覚えがあると思ったらここはなつかしのエテーネ王宮だったキュね。キュロノスは自分の根城として利用するため時空の狭間にエテーネ王宮を飛ばしたのかもしれないキュ……。立ち止まってても始まらないキュ。はぐれたメレアーデを探しつつ奥へ進んでみるキュ。
  • パドレ:……〇〇なのか!?俺のことが見えているのだな?……どうやら本物のようだ。もうわかっていると思うが迷宮と化したこのエテーネ王宮では扉の先がまったく別の場所に通じていることもある。しかも過去や未来にさえだ。お前たちも別の時間の自分の姿を見て来たんじゃないのか?それにしてもたいしたものだ。まさか本当に時獄の迷宮まで追ってこられるとはな……。たしかキュルル……と言ったか。開祖レトリウスの友キュレクスより生ぜしキュロノスと同等の存在……。お前の助力があればこそここまで来ることができたというわけか?
  • キュルル:言葉や文字を介さなければ情報伝達も満足にできない生き物はつくづく不便キュねぇ。仕方がない。てっとりばやく教えてやるキュ!
  • パドレ:……なるほど漂流者キュレクスのチカラを継いだか……同行していたメレアーデとは到着時にはぐれてしまったようだな。だが進み続ければいずれ合流できるはずだ。……そしてマローネを助けだす機会もきっとめぐってくるだろう。キュロノスのことだが……エテーネ王宮の下に時見の神殿があったのを覚えているな?奴はその最奥を拠点にしていた。4体の魔獣のチカラを取り込んだ今キュロノスは繭から羽化する時を時見の祭壇でじっと待っているはずだ。羽化した究極の肉体が奴の手に落ちればまちがいなく世界は終わりだ。だからそうなる前にキュロノスをたたく。先に進めばいずれ別々の場所に飛ばされてしまうかもしれない……。それでも同じ目的に向かって進み続ければ道はふたたびまじわるはずだ。さあ行こう〇〇。
  • キュルル:さっそくパドレとはぐれてしまったキュ。でもあいつの言ったとおり進み続ければいつか合流できるかもしれないキュ。
  • ファラス:倒しても倒してもキリがないな……。
  • キュルル:キュキュ!?ファラス!ここは過去のエテーネ王宮だキュ。また別の時間軸に迷い込んでしまったキュ。
  • マローネ:おやめなさい〇〇!そのチカラは……
  • キュルル:どうやら向こうからはこちらを認識できないようキュね……。
  • ファラス:こ これは……!?〇〇さまの身にいったい何が?
  • マローネ:恐怖のあまり時渡りのチカラが暴走しているのです。ああ……こうなってしまってはもう……。
  • オギャアー!オギャアー!
  • ファラス:〇〇さまはどこへ?
  • マローネ:わかりません……。けれど今ならまだ〇〇を追いかけることができます。あの子のチカラの残滓から時渡りの軌跡を負えばそう遠くない時代にたどり着けるはず……。
  • ファラス:ならば自分もお連れください!すぐ〇〇さまを追いかけましょう!
  • マローネ:バカなことを!チカラを持たぬ者が時を渡れば恐ろしい呪いが降りかかるのですよ!
  • ファラス:このまま〇〇さまとマローネ様を見捨てたとあらばこのファラス主に申し訳が立ちませぬ!
  • マローネ:……わかりました。では〇〇の時渡りの軌跡を追いましょう……。
  • ファラス:マローネ様!これはどうしたことです!?共に時を渡るんでは……?
  • マローネ:どの道私にはふたりの人間を時渡りさせるようなチカラはありませんから……。ごめんなさいファラス。あの子を……〇〇を守ってください!
  • ファラス:マローネさ……
  • マローネ:ああ……私はなんということを……。
  • キュルル:〇〇……すべては過去の出来事キュ。その人とは言葉をかわすことも触れることもできないキュル……。今はひたすら前にすすむしかないキュ。
  • メレアーデ:えっ〇〇!?よかった!もう会えないんじゃないかと思ったわ。
  • キュルル:メレアーデとはぐれたのはボクとしても想定外の事故だったキュ。教えてあげられなくてすまなかったキュ……。
  • メレアーデ:いいのよそんなこと。ふたりに再会できてうれしいわ。
  • キュルル:ここに来る途中パドレと会ったキュ。でもはぐれてしまったキュ……。
  • メレアーデ:そう……。この時獄の迷宮では誰もがそれぞれの道を行くことでしか先へ進めない仕組みになっているようね。私もここに来るまでにいろいろな場所へ迷い込んだわ。場所だけでなく時間もバラバラで……。それどころか私の記憶になり場面で〇〇と会っていたりもしたわ。あれはなんだったのかしら……?
  • キュルル:それはたぶん未来に起こることキュ。
  • メレアーデ:未来……なの?あれはいずれ私がおこなうべきこと……?
  • キュルル:……今から未来のことを思い悩んでもどうにもならないキュ。今できるのはキュロノスのいる神殿を目指して進み続けることだけキュ。
  • メレアーデ:……そうね。あれこれ悩んで時間をムダにしている場合じゃない。私も前に進み続けるわ!
  • キュルル:こ…ここはちょっと前に来たプクリポたちの宇宙船キュ!……キュキュ!?メレアーデの姿が見当たらないキュ。まーたはぐれてしまったキュゥ……。まあ……今のボクたちにできるのは合流できると信じて進み続けることだけキュ。とりあえずこの場を切り抜けるキュ。
  • (兄弟姉妹):〇〇!?〇〇なのね?ああ!よかった。まぼろしじゃないのね。こんな場所で出会えるなんて夢にも思わなかったわ!だけど……ここはいったいどういう場所なの?もうずっとこの建物の中をさまよってるんだけどいくら進んでもいっこうに出られないのよ。
  • キュルル:それにはボクが答えるキュ。
  • (兄弟姉妹):キュルルじゃない!?そっか!〇〇があたしのキューブを使っているのね!
  • キュルル:ボクと〇〇は世界の滅亡を阻止するためここ時獄の迷宮に乗り込んできたんだキュ。
  • (兄弟姉妹):〇〇……またそんな大ごとに首を突っ込んでるのね……。ついこのあいだナドラガンドで分かれた直後でも〇〇にとってはウルベア地下帝国で別れて以来キュよ。
  • (兄弟姉妹):えっそうなの……。あれ?ってことはさもしかしてあの時キュルルもウルベアにいたんじゃ……水臭いわね……。なんで姿を見せてくれなかったの?
  • キュルル:ウルベアにいたころの〇〇はまだボクと面識がなかったキュ。不必要な情報を与えたくなかったキュ。
  • (兄弟姉妹):えらそうなこと言ってホントはまたぐっすり眠りこけてただけなんじゃないの?……でもそんな物言いもなつかしいわ。あたしの代わりに信頼できる友だちがあんたをささえてくれてるなら心強いわ。世界の滅亡の阻止だったかしら?あたしも協力するわ〇〇。いつも迷惑かけっぱなしだったからね。ようやくあたしの錬金の技をあんたの役に立てられるかと思うとうれしいわ!あっまたなの!?ひどいわこんなときに……。せっかく〇〇に会えたのに!忘れないで〇〇!どんなに時が過ぎてもこの先何が起こってもあたしはずっとあんたの味方だか……
  • キュルル:……消えちゃったキュル。まったく(兄弟姉妹)はとことん落ち着きのないやつキュね。気を取り直して先を急ぐキュ!
  • パドレ:〇〇……か?どうやら俺が見えているな。過去の幻影でなく時獄の迷宮に来ている〇〇に相違ないようだ。どうも俺には見覚えのない村だ。お前にはわかるか?
    〇〇はここがエテーネの民の末裔たちが暮らす村だとパドレに説明した。
    エテーネの民の末裔たちの村か!ここがそうなのだな……。しかし浮島も街灯も見当たらん。王国が誇る高度な錬金術は失われてしまったか……。〇〇!?なぜ俺の〇〇が!
  • アバ:カメさま!!どうなされましたか!?あ…赤ん坊じゃと!?これはいったいどういうことじゃ……?
  • 〇〇:オギャー!オギャー!
  • アバ:おおよしよし。泣くでない。ひとりでさびしかったのかい?ババがいっしょにいてやるでな。ややっ!・産着にししゅうが……〇〇……これがおぬしの名かえ?
  • 〇〇:だぁだぁ♪
  • アバ:うむうむ〇〇というのか……。ほかに何か手がかりは……これはもしや……古代エテーネ王国の紋章ではないか!?おぬしを包んでいたあの輝き……古代エテーネの民は不思議な術が使えたというがよもや…………?真実はわからぬがこれだけは言える!おぬしはカメさまの申し子じゃ!カメさまから授かった子じゃ。この村の一員として立派に育ててやるぞ。そうじゃ!年寄りの家で暮らすより年の近い子供のいる家庭で育ったほうがお前さんにとってもしあわせじゃろう。小さな子供がいるあの夫婦に預けて〇として育ててもらうのが一番じゃな!わしも毎日会いに行くからのう……。
  • パドレ:俺の子が流れ着いたここはいったいいつの時代なのだ!?
  • キュルル:わざわざ探そうとしなくてもお前の娘ならほら!目の前にいるっキュ。だいぶ生体継続時間は信仰してるけどこの時代に出現した赤ん坊と〇〇はまごうことなく異時間同位体キュ!
  • パドレ:ほ本当にさっきの赤ん坊はお前……なのか?
    ・はい
    ・いいえ
    やはりお前なのか……。だが俺の記憶の中の〇〇はいつまでも赤ん坊のままでな……こんなに成長してるとは思いもよらなかった……。………………………なんというか……その……親子の再会を祝って握手でも……しないか?
  • キュルル:ムリしなくてもいいキュよ。親子の問題は時が解決してくれるキュ。でもキュロノスは待ってくれないキュ。そうだったな。今なしとげなければならぬのは妻を助け時見の箱を破壊することだった。この先にマローネが待っているはず……。今は前に進むぞ。〇〇!
  • メレアーデ:あっ〇〇。それに叔父様も……。よかったわまた合流できて。
  • パドレ:身を低くしてこっちに来てくれ。お前たちが来てくれて助かった。広場にマローネがいるのが見えるな?マローネの救出に役立つだろうと思ってお前が俺に使った胡蝶の護符を持ってきたのだ。これでマローネを開放する!まず気付かれないよう近づきたいのだが……お前たちのチカラを貸してくれるか?
  • メレアーデ:なんでも言って叔父様。私たちはそのために来たんですもの。
  • パドレ:フフッたのもしくなったものだ。頼みたいのはおとり役だ。俺が胡蝶の護符を使えるようマローネを挑発して気を引きつけてほしい。
  • マローネ:待っていたぞ時の異分子。キュロノスの支配するこの時獄の迷宮に乗り込んでくるとは無謀なことよ……。ここから生きて帰れると思うな。
    黄金の釜に囚われたる けがれし魂よ!
    キュロノスの求めに 応じ 長き眠りより よみがえれ!
    何をする……き…さま……。
  • メレアーデ:ふたりは大丈夫なの?〇〇……。
  • 黄金のバディンド:おお!〇〇じゃねえか!会いたかったぜぇ兄弟!!俺だよ俺。バディンドだよ。黄金刑を食らう前日いっしょの牢でひと晩を過ごした仲じゃねえか。さあ兄弟 俺と一緒にキュロノスがもたらす清浄な世界へ旅立とうぜ……グゲ…グゲゲゲ……。グゲゲゲ……。そのためにもまずはキュロノスに仇なす者を排除しないとなぁぁぁ!!黄金の釜に囚われし同胞たちよぉぉ!今こそ自由への戦いの狼煙を上げるのだぁぁぁ!!
  • メレアーデ:叔父様の邪魔をするつもりね?〇〇魔物のむれからふたりを守りましょう!
    やったわね〇〇。叔父様と叔母様を守りきったわ。
  • パドレ:ふたりとも……面倒をかけたな。おかげでマローネを救いだすことができた。
  • メレアーデ:よかった……。これで元の優しい叔母様に戻るのね。
  • パドレ:マローネの精神世界で蝶を追いキュロノスの支配を断ち切った。目を覚ませばきっと元通りのはずだ。……だが俺たちはキュロノスの始末を急がねばならん。ここで目覚めを待つのはあまりに時間が惜しいな……。
  • キュルル:そのとおりキュ。モタモタしてるうちにキュロノスが究極の肉体を手に入れてしまうかもしれないキュ。けど……〇〇の母親を置き去りにもできないキュね……。
  • メレアーデ:私が叔母様を連れて脱出するわ。叔父様と〇〇は先にキュロノスを倒しにいって。
  • パドレ:いや……お前が戻る必要はない。キュロノスとの決着は俺たちにまかせておけばいい。
  • メレアーデ:そんな………………いえ叔父様の言うとおりね。私がいるとかえって足手まといになるだけだもの……。でもおかげで気づけたわ。私にしかできないことがあるって。クオードが託してくれたこのキューブがあれば今の私なら自分の狙った通りの時代に飛ぶことができるはず……。
  • キュルル:メレアーデ……これまであなたは私の知らない私に何度も導かれてきたはずよ。エテーネ王宮の牢獄や1000年前のグランゼドーラ王国……黒猫の姿に返信していた私に。どんな妨害にあおうともあなたがかならず今この時に到達できるよう私が導いてみせる。この時獄の迷宮で私は私のなすべきこの先のことを見てきたのよ。
  • パドレ:メレアーデ……どうやら思っていたよりずっとお前は強くなっていたのだな。マローネのことは頼んだ。俺たちはキュロノスを倒しアストルティアの未来を守りぬく。
  • キュルル:メレアーデの選んだ道が正しい未来につながるよう願ってるキュ。
  • メレアーデ:〇〇。次に会えるのはきっと墜落前のドミネウス邸……私があなたと初めて会ったあの日ね。再会できるのを楽しみにしているわ。
  • パドレ:俺たちも先を急ぐとしよう。
    俺がキュロノスの傀儡だったころはこの先が時見の神殿だったはずだが……奴のことだ。俺たちを妨害するため神殿にも手を加えているだろうな。エテーネの村でお前を拾ったご婦人は知り合いの夫婦にお前を預けると言っていたな……。どんな人たちなんだ?今も健在なのか?
    〇〇はパドレにエテーネ村の両親のことを話した。
    派な方に育ててもらったのだな……。今のお前を見ていればよくわかる。その方たちに感謝してもしきれない。だが本音を言えば……成長していくお前のそばでお前と同じ時間を過ごしたかった。マローネとて……同じ思いだろう。そうだ!マローネはお前が自分の娘だと知っているのか?……すべて終わったら一緒にマローネに会いにいこう。行方不明の夫が成長した〇〇を連れて帰ってきたとあればあいつもさぞやびっくりするだろうな。エテーネ王国とキュロノスの因縁を断つ……。それが王族として生まれた者の義務だ。兄上……ドミネウスは時見に依存したがためにキュロノスにいいように利用された。俺は俺でキュロノスの傀儡と成り果て奴の企みに手を貸してしまった。そしてこの手で兄上を…………。決してあがなうことのできない罪だ。だからこそ俺はこの身に代えてでもキュロノスを討たねばならない!お前もまたみずからの運命と世界の未来を切り開くためこの戦いに身を投じたのだろう?巻き込みたくない……などと思うのはそれこそ親の身勝手だな。すべてを俺の手で終わらせるつもりだったが事ここに至っては是非もない。なさけない父だが手伝ってくれ。〇〇。お前のチカラが必要だ。
    先刻の得たいの知れない敵……察するにお前の知人のようだったな。なるほど……キュロノスらしい。時空の狭間から通じる無限の可能性の中から我らを知る者が我らの敵に回る可能性を拾い集めてけしかけてきたワケか。〇〇惑わされるなよ。あれらはキュロノスが組み上げたお前の知る者のまがい物に過ぎない。以前の時獄の迷宮にこんな場所はなかった。キュロノスめこちらを迎え撃つ準備を入念にととのえているようだな。
    今のは確かにファラスだった……。本物ではないとわかっていても自分の大切な者に刃を向けるのはこたえるもんがあるな……。キュロノスらしい卑劣なやり口だ。どんな手を使ってこようと俺たちで必ずや奴の野望を打ち砕いてやるぞ!
    ……時見の箱が!?ならばキュロノスはあの中に!
  • 来たか 時の異分子よ。
    我は 究極の肉体を 手に入れる。
    そして 世にはびこる 不完全な生命体を
    あとかたもなく 一掃してくれよう。
  • パドレ:させるかッ!生まれる前に果てるがいい!
  • キュロノス:そんな攻撃では傷ひとつつかぬな。この肉体ならば我が復讐も果たせよう。かつて再現なくくり返された時見の果て……我は貴様ら人間どもの醜悪さ邪悪さを幾度となく目の当たりにしてきた。なんとも不完全かつ情弱な存在に使役させられてきたものよ。その絶望の念が我に悟りを与えた。不完全な生物どもは世界をむしばみ雑音を生みだす害悪に過ぎぬ。ゆえに絶滅させねばなるまい……と。代々の王を我の意のままにあやつるのはたやすかったぞ。時見の託宣でほんの少し不安を植えつけてやれば充分だった。そして我の望みをかなえるのに不可欠な時渡りの使い手…………パドレ。お前を堕とすためあの俗物……ドミネウスを利用させてもらった。
  • パドレ:…………黙れ。
  • キュロノス:かくして我は究極へと至った。あとは世界中の不完全な生物を一掃し完全なる生命として我のみが存在すればよい。時の異分子よ。その命を差しだし我の完全性を示すためのいしずえとなれ!
  • パドレ:黙れっ!呪われた異形の怪物め!お前などにこの世界の未来を好きにはさせぬ!いくぞ〇〇!!
    世界にとって不要なのは貴様のほうだったようだな……。〇〇。悲願を達成できたのもお前の強力あってこそだ……礼を言う。
  • キュルル:〇〇!何かがおかしいキュ!キュロノスはたしかに生命活動を停止してるキュ。でもそれなのに存在の消滅が認められないキュ!
  • パドレ:な…何が起こっているんだ……?
  • キュルル:羽化する前の状態に時間を戻したんだキュ……。
  • 教えてやろう 不完全な生物たちよ。
    我の完全性とは 敗北の事実さえ くつがえして
    何度でも やり直せることにある。
    そして そのたびに 我はより強く
    より究極へと 近づいていくのだ。
    時渡りのチカラをもつ お前たちは
    我を高みへと押しあげる よき道具であった。
    だが それも もう終わりだ。
    時の牢獄に 未来永劫 囚われるがいい。
    アストルティアの文明を破壊しつくし
    いっさいの不完全が 排除された
    雑音なき 清浄なる世界を創造しよう。
    この想像をもって
    我は 時間と空間を支配する 神となる。
  • キュルル:ここは時間が圧縮された空間キュ。外の世界と時間の流れる速さがちかうキュ。長居すると外の世界ではどんどん時間が経ってしまうキュよ。
  • パドレ:俺たちには時渡りのチカラがある。どこであろうと抜け出せるはず。時渡りのチカラそのものを封じられてるわけではなさそうだが……簡単には出られないようだ。
  • キュルル:キュレクスの知識によれば……圧縮された時間に時渡りのチカラで介入し時空の裂け目を作れば脱出できるキュ。
  • パドレ:そういうことならさっそくその裂け目の作りかたを教えてくれ。
  • キュルル:〇〇にも教えておくキュ。
  • パドレ:いや……不要だ。この役は俺が引き受ける。
  • キュルル:………………。
  • パドレ:そういえば〇〇。まだお前から一度も呼んでもらっていなかったな……。父さんと呼んでくれないか?
    ・父さん
    ・…………
    うれしいよ〇〇。俺の願いがひとつかなった。いつの日か我が子に父と呼んでもらう。乳飲み子だったお前と過ごしていたころどれほど望んでやまなかったことか……。先に行けっ!……〇〇。キュロノスを倒してくれ。そして!マローネのことを頼む!
  • キュルル:……時空の裂け目は開いた側の空間から常に時渡りのチカラを放出しつづけないと維持することができないキュ。つまり……時の牢獄から脱出するにはどちらかが残るしかなかったキュ。それを先に知ったパドレは即座に〇〇を行かせることを選んだキュね。さすがの決断力と言わざるを得ないキュ。キュロノスの波動を現代に感じるキュ!……パドレの意志を継げるのは〇〇だけなんだキュ。キュロノスを倒しに行こうキュ。キュキュキュ!?これはいったい……?まちがいなく現代に…………〇〇の時代に時渡りしたはずキュ。すべてが死滅してるキュ……。誰もいない……生命の息吹をまったく感じ取れないキュ!?生きているのはボクと〇〇だけ。もしかしてここは……ボクらが回避しようとしてきた滅びの未来キュ?ボクらが時の牢獄で過ごしたのはたった数分だったけど現実の世界では数ヶ月も経過していたみたいキュ……。その間にキュロノスは宣言通りアストルティアを亡ぼしてしまったキュ!!
  • 不快な雑音を 感知……
    ……時の異分子か。
    我を討たんがために 追ってくるとは
    すさまじいまでの 執念よ。
    だが すべてが終わった後に 現れるなど
    まさに 不完全の象徴ともいうべき 愚行。
    我が世界を完全なものとするため 排除する。
  • キュルル:これが世界を滅ぼしたキュロノスの究極の姿……。
  • キュロノス:我はすべての時間と空間を統べる者。
    唯一にして 絶対なる 永劫の支配者。
    神の座に至った我に あらがう雑音どもは
    すべて ひとしく 無力であった。
    我にひれ伏し 因果律より 消滅せよ。
  • キュルル:キュキュキュッ!?また時をあやつって復活しようとしてるキュ!!ボクが介入してキュロノスの時間操作を妨害するキュ! あまりもちそうにないキュ……。今のうちにキュロノスにトドメを……。時渡りのチカラを凝集した刃でならキュロノスの核を……チカラの源を破壊できるキュ! 前の前に刃を作るつもりで時渡りのチカラを集中させるキュ!〇〇ならきっとできるキュ……。
  • キュルル:あとはキュロノスの核のありかを…………赤く光ってるところをつらぬくキュ!その奥にヤツのチカラの源があるキュ!
  • キュロノス:おのれェ!!時の異分子ィィ!おのれ……エテーネ人!!だがこの滅びは絶対不変の終着点!幾たび時を渡り未来を変えるべく小細工をかさねたところでかなわぬと知れ!未来永劫アストルティアにふたたび生命が満ちることはないであろう!!
  • キュルル:残念だけど……キュロノスの言ってた通り滅びの未来はすでに確定してしまったキュ。これから過去にさかのぼってやり直そうとしても時間の修正力が働いて必ず世界は滅びてしまうはずキュ。ずっと未来を変えるために戦ってきたけど……ボクたちは失敗したんだキュ……。〇〇はこれからどうしたいキュ?まだ人のいる時代に戻ってみるキュ?キュキュ!?大規模な時渡りの予兆キュ!巨大な何かが迫っているキュ!キュロノスが宿していた時渡りのチカラがたった今現れたばかりの島に引き寄せられているキュ……。ボクらも行って確かめてみるキュ!
  • さっきまで昼間だったのに……。
  • おい!隕石が消えてるぞ!
  • キュルル:これは……5000年の時を超えてエテーネ王国がまるごと現代に現れたキュ!?こんなとてつもないこといったい誰がどうやって……?覚えてるキュ?〇〇。5000年前のマデ神殿でもうひとりのメレアーデが時見の泉に入っていったのを。こんな大それたことをやってのけるのはあのメレアーデだけキュ。時見の泉にはキュレクスがアストルティアに渡ってくるために使った航界船があったはずキュ。航界船には時渡りのチカラを動力にして周囲の空間ごと安全に時渡りさせる脅威のテクノロジーがそなわっているキュ。あの船の持つ機能と永久時環に残っていた時渡りのチカラを使っていずれ隕石に滅ぼされるはずの故郷を救おうとしたキュね。これだけのことをやったからには身体にも相当な負担がかかってるはずキュ。今も無事かどうか……。……きっとメレアーデは自分が平和に暮らしていた5000年後の世界を思い浮かべて王国を時渡りさせたキュル。でもこの滅んでしまった世界ではメレアーデも時渡りしてきた人たちも誰も浮かばれないキュ……。キュロノスが宿していた時渡りのチカラがみるみる吸収されていくキュ。これだけの量があればもしかしたら……?ちょっと永久時環を確かめてくるキュ!
    ボクたちは幸運にめぐまれてるっキュ!ふたつもの奇跡が同時に起こったキュ!ひとつめの奇跡はボクたちの倒したキュロノスが莫大な量の時渡りのチカラを遺していったことキュ。ふたつめは5000年前の世界で時見の泉にこもったメレアーデがエテーネ王国を現代に時渡りあせたことキュ。このふたつの奇跡によって永久時環がキュロノスの時渡りのチカラをみるみる吸収して満タンになったんだキュ!これが何を意味するかというと……満タンのときにのみ使える永久時環の究極の秘儀 因果律操作が可能ってことキュ!〇〇。心して聞くキュよ。因果律操作とは……ボクらに倒されたキュロノスの時間のみをその時点で固定しそれ以外のあらゆる物の時間を滅亡前に戻せるという神業だキュ!つまりキュロノスの存在を消滅させたままこの世界を再生できるってことキュよ!ただし因果律操作は極めて難易度の高い危険な賭けであることは伝えておくキュ。失敗するとキュロノスが復活してすべてはふりだしに戻ってしまうキュよ……。ムリしてあぶない橋を渡るよりもキュロノスを倒したこの世界でのんびり暮らす……そんな選択もあるキュ。よく考えてほしいキュ。世界を再生させるか今のこの世界で生きていくか……〇〇はどちらをのぞむキュ?
    ・この世界で生きる

    ・世界を再生させる
    世界を再生させる……それが〇〇の選択キュね。だいじなことだから最終的な意志を確認したいキュ。危険を承知のうえで世界を再生させると決断したキュね?
    ・はい
    ・いいえ
    〇〇の覚悟は伝わったキュ……。………………。キュロノスの死という事象を維持したまま世界の時間を戻すのは〇〇が考えている以上に繊細な作業キュよ。もししくじったらただキュロノスを復活させただけってことになりかねないキュ……。けれどアストルティアを元通りにしたいという〇〇の意志は固いキュね。〇〇がそう望むならここまでがんばってくれたご褒美にボクがひと肌ぬいでやらにでもないキュ。うまくいったらお礼に特大チョコレートをプレゼントしてほしいキュ。成功を祈って見守っててほしいキュ!キュルルルルゥー!!
  • あれ!?なんでなんで?さっきまで不気味な空だったのに!
  • あなただって見たわよね?ね?
  • キュルル:キュロノスの存在は感知できないキュ。因果律操作は……成功したキュ!これでアストルティアは元通り……でも今回ばかりはへろへろキュゥ……。キュロノスを倒すのにかなり消耗してそれに加えて因果律操作まで……さすがにちょっと無理しすぎたキュル。ボクはキュレクスやキュロノスみたいに成熟していないから……大きなチカラを使うのは存在への負担が大きいキュ。今回は……身体を維持するだけのチカラまで使い切ってしまったみたいキュ。どうやら……ここでお別れキュゥ。でも悲しむ必要はまったくないキュ。時の妖精は肉体が消滅すると存在まで失ってしまうキミたちとは格がちがうキュ。もうこんなふうに話せなくなるけれど……ボクは世界の一部となってこれからも〇〇を見守っていくキュ。キミは……ボクの友だちキュ。友だちのためにやれることがあるってのはちょっと誇らしい気分キュ……。楽しい旅路だったキュ。〇〇…………マデ島の時見の泉でメレアーデが〇〇が来るのを待っているキュ。迎えにいってやるといいキュ。
  • デロス:おや~?あんた……町の連中とはちがう身なりをしているなぁ?ってことは冒険者か何かかい?見知らぬ島に大都市……いやぁおたがいおどろかされっぱなしだよな。オレはマデ島にある修道院へ荷物を届けにいく途中だったんだけどよ……嵐のせいで船が難破しちまってこの見知らぬ島に身ひとつで打ちあげられちまってさぁ。こっからマデ島が近いにしてもなにせ海の向こうだ。船を失っちゃたどり着けやしねえよ。あーあ……空でも飛べりゃひとっ飛びで行けるんだけどなあ。
  • メレアーデ:あ……〇〇……?迎えにきてくれたのね。またあなたに会えるなんて夢のよう……約束を守ってくれて……ありがとう。私の時渡りのチカラは尽き果ててしまったようね……。けれどやりとげたんだわ。あなたが迎えにきてくれたということはエテーネ王国の時渡りに成功した……。ここはあなたが暮らす5000年後なの?よかった……本当によかった。私エテーネを救えたんだわ。ここで別れたときのキュルルの言葉……かならずキュロノスを倒すって言ってくれたでしょ?ふたりを信じこの装置で王都の永久時環にはたらきかけて王国を時渡りさせたの。過去の私が永久時環を起動させたあとにね。その代わり私は5000年前のマデ神殿にひとり取り残されてしまったわ……。もしマデ神殿がなくなっていたら私も無事ではいられかったでしょうね。ねえ…………叔父様とキュルルは?
    そんなことって…………。もうふたりには会えないなんて……。私……とても信じられないわ。時の停止した5000年の眠りの中でそんなはずないのにずっと夢を見ていた気がするの……。平和になったこの時代で叔父様 叔母様 ……クオードやファラスまで。みんなで幸せに暮らしていく夢を……。〇〇ここを出ましょう。ちゃんとエテーネを救えたかどうか自分の目で確かめたいわ。見る影もない……。ほとんど沈んでしまったのね……。あれはキィンベル……よかった。滅亡の未来から大勢の命を救えたんだわ。だけどあのなつかしい空の色はもう見られない……。エテーネ王宮も……失われたまま。
    クオード…………
    この時代では存在しないはずのエテーネ王国を復活させてしまった。私は歴史を歪めてしまったのね……。……でも迫りくる滅びに立ち向かい必死に生き抜こうとすることがまちがいだなんて思いたくないわ。クオード…………誓うわ。あなたが命をかけて守りぬいたエテーネ王国がこの時代の人々に受け入れてもらえるよう尽くす……と。それが私たちの選んだ道がより良い未来へつながったというなによりの証になるはずだから。…………そうよね?
  • さて……行くとするか。……アストルティアへ。