グランゼドーラ王国へ行く
- コニウェア平原の「三門の関所」へ戻る
・Xボタンから「行き先を見る→ルーラで移動する」と、三門の関所に移動する - 「グランゼドーラ門(D-2)」を調べて、引き返そうとすると、イベント発生
- レビュール街道南の北にある「レビュール街道北(E-1)」に行く
- 西にある「グランゼドーラ領(G-4)」に行く
- 「グランゼドーラ王国(E-2)」に行く
グランゼドーラ王国
- 「グランゼドーラ城(D-1)」に行くと、イベント発生
- 勇者の橋を渡って、「グランゼドーラ城」に入る
- 1階の「勇者の聖壇(D-5)」に行くと、イベント発生
- 2階の「玉座の間(D-2)に行くと、イベント発生
- 3階の「扉(D-4)」を通ると、イベント発生
- 3階の「東の塔」の「寝室(H-3)」に行き、ベッドで休む
- 2階の「玉座の間(D-2)に行くと、イベント発生
- 城を出て、「グランゼドーラ王国」を出ようとすると、イベント発生
- 「グランゼドーラ領」の南にある「ロヴォス高地(D-7)」に行く
ロヴォス高地
- 「ゼドラ洞(F-5)」に行く
- 中に入ると、イベント発生
- 「扉(D-3)」に行くと、戦闘
- 最深部の「巨竜の巣(F-4)」に行くと、イベント発生
- 洞くつから出て、「グランゼドーラ城」に戻る
・Xボタンから「行き先を見る→ルーラで移動する」と、グランゼドーラ城前に移動する - 3階の「扉(D-4)」に入ると、イベント発生
- グランゼドーラ王国を出て、「レビュール街道北」に行く
・Xボタンから「行き先を見る→ルーラで移動する」と、レビュール街道北に移動する - 「海風の洞くつ(E-1)」に行く
海風の洞くつ
- 「はしご(E-5)」をのぼって、「扉(E-4)」に行くと、戦闘
- 勝って、通り抜ける
- 「グランゼドーラ城(H-4)」に行く
- 「研究室(E-2)」に入ると、イベント発生
- 通り抜けて進み、2階の「はしご(F-3)」をのぼる
- 壁の「絵画(G-3)」を調べる
- 「寝室(F-2)」に入ると、イベント発生
- 「ミシュア」に話しかける
記憶の世界
- 部屋を出て、「王族の私室(E-4)」に行き、「蝶」に近づくと、イベント発生
- 「テラス(D-7)」に行き、「蝶」に近づくと、イベント発生
- 「フードの男(C-7)」と話す
- 「西の塔(A-3)」の寝室に戻り、「眠れる少女(E-2)」を調べる
- 西の塔を出て、「階段(C-7)」を降りる
- 2階の「玉座の間(D-2)」に行き、「蝶」に近づくと、イベント発生
- 1階の「勇者の聖壇(D-5)」に行き、「蝶」に近づくと、イベント発生
- 「フードの男(D-7)」と話す
- 「西の塔(A-3)」の寝室に戻り、「眠れる少女(E-2)」を調べる
- 城の外に出て、「フードの男」と話す
- 戦闘
- 「西の塔(A-3)」の寝室に戻ると、イベント発生
- 「隠し扉(G-3)」から出て、地下1階の「研究室」に行くと、イベント発生
- 「はしご(G-6)」から外に出て、「ダーマ神殿」に行く
・Xボタンから「行き先を見る→ルーラで移動する」と、ダーマ神殿に移動する
ダーマ神殿
- ダーマ神殿の中に入り、1階の「階段(E-4)」から降りる
- 儀式の間の「旅の扉」を調べると、イベント発生
- 「エテーネの村」から出る
- 「育みの大地」の北にある「名もなき草原(D-1)」に行く
- 「創生の邪洞(E-1)」の手前でイベント発生、中に入る
創生の邪洞
- 悪しき水の洞くつ
・「虚の産道(E-3)」に行く - 虚の産道
・「白の間(G-5)」に行くと、戦闘
・「魔の断崖(G-2)」の「魔法陣」を調べて、移動する - 魔の断崖
・「灰の間(C-6)」に行く、戦闘
・「旅の扉(D-6)」から移動する
・「魔法陣」を調べて、移動する - 虚の産道
・「黒の間(A-5)」に行くと、戦闘
・「旅の扉(C-5)」から移動する
・「創生の渦(E-4)」に行くと、イベント発生 - ストーリークリア
グランゼドーラ王国へ進む
写真であそぶ ドラクエ10
Ver2.0追加クエスト等
- Ver2.0「Ver2.0「眠れる勇者と導きの盟友」の進め方」
- クエスト259「黄金の小麦」 (ご当地便せんクエ)
- クエスト260「お菓子よりも甘いモノ」(ご当地便せんクエ)
- クエスト261「砂漠に眠る秘石」 (ご当地便せんクエ)
- クエスト262「至高の名水を求めて」(ご当地便せんクエ)
- クエスト263「黄金の秘宝を探して」(ピラミッド解放クエ)
- クエスト264「タイタス号の羅針盤」
- クエスト265「デニーの帽子」
- クエスト266「お花畑に行きたい!」
- クエスト267「砂漠の民は肉がお好き?」
- クエスト268「オレの料理を食えばいい」
- クエスト270「トモガラのお願い」
- クエスト271「娯楽に飢える砂漠の民」
- クエスト272「ぬい合わせた願い」
- クエスト274~279「まもの使い 転職&職業クエスト」
本棚
- 『メタりんの願い事 第4話』という本だ。
メタりんが バブやんに案内されて 着いたのは
熱気あふれる スライムレース場でした。
大勢のスライムがしのぎを削る 勝負の世界。
□
「あんさんの鍛え抜いた その足!
手に入れた メタリックな速さは
ここで 活躍するためのものだったんや!
□
こうして メタりんは こつこつ努力を重ね
レースに勝利し やがて 大きな大会で
何度も 優勝するようにまでなりました。
□
人々は たくさんの優勝メダルを手に入れた
メタりんのことを こう呼びます。
彼こそは 伝説のメダルスライムだ と。
□
メタりんに賭けまくっていた バブやんも
それはそれは バブリーに儲けましたとさ。
~めでたしめでたし~
(グランゼドーラ王国 民家 D-2) - 『勇者姫さま』という本だ。
勇者姫さまは 清く 正しく 美しい。
□
勇者姫さまは 賢く 気高く 麗しい。
□
勇者姫さまは 強く まぶしく すばらしい。
(グランゼドーラ王国 民家 C-3) - 本の間に はさまれた
たくさんの写真を 見つけた。
□
勇者姫アンルシアの 隠し撮り写真のようだ。
○○は そっと 写真をもとに戻した。
(グランゼドーラ王国 民家 C-2) - 『魔物の討伐依頼 報告書』という書類の束だ。
本日の討伐依頼数 86件
魔物討伐数 合計 147匹
□
うち 勇者姫さまによる討伐 126匹
王国兵士による討伐 18匹
その他 3匹
(グランゼドーラ城 2階 会議室 F-6) - 『グランゼドーラ王家の始まり』という本だ。
しかし 本の中身は すべて白紙だった。
(グランゼドーラ城 3階 図書館 D-5) - 『不死の魔王と勇者の戦い』という本だ。
しかし 本の中身は すべて白紙だった。
(グランゼドーラ城 3階 図書館 E-4) - 『無血王オドキン』という本だ。
しかし 本の中身は すべて白紙だった。
(グランゼドーラ城 3階 図書館 E-4) - 『まおうとゆうしゃ』という絵本だ。
まおうのお城に ふみこんだ ゆうしゃは
まものたちをけちらし ついに まおうの待つ
玉座の間へと たどりつきました。
□
まおうは ゆうしゃに 言いました。
もし 私の味方になるならば
世界の半分を そなたにやろう。
□
ゆうしゃは 言いました。
この世界は おまえのものじゃない。
ぜんぶ ぼくのものだ……と。
(グランゼドーラ城 3階 王族の私室 D-3) - 『キルギルくんの研究日誌』という本だ。
創生の産物より 魔力抽出研究は
実験結果も良好であり 一定の成果を得たと
判断してよいだろう。
□
だが 決定的で究極的な成果を求めるには
さらに強大な魔力と 能力の高い実験素材が
必要になると 予想される。
□
創生の渦の持つ 莫大な魔力を
利用するプランを 現在 構築中である。
(グランゼドーラ城 地下1階 西の塔ー研究室 G-2) - 『ゆうしゃのにいさま』と書かれた
らくがき帳だ。
□
つたない剣で 剣をかまえた男の子が
何枚も 描かれている。
(記憶の世界 グランゼドーラ城 王族の私室 D-3)
- ○○は 勇者の絵本を 読んでみようとした。
しかし 勇者の絵本は 貼りあわせたように
固く閉ざされ 読むことができなかった。
(記憶の世界 だいじなもの) - 『創生と破壊』という本だ。
創生のために 破壊があり
破戒のために 創生がある。
□
無から 生まれるものは ない。
今あるものが滅び 形を変えて
新たなるものの いしずえとなる。
□
ならば 古きものを滅ぼすことこそが
世界の再生への 引き金となろう。
□
生きとし生ける者よ 心せよ。
創生の渦より生まれた 新たなるものが
古きものを滅ぼし 世界は再生するのだ。
(ダーマ神殿 2階 D-3) - 『ダーマ神官 修行心得』という本だ。
しかし 本の中身は すべて白紙だった。
(ダーマ神殿 2階 E-4)
クエストメモ(ネタばれあり)
- クリストフ:この門はグランゼドーラ王国の王女 アンルシアさまのご命令で閉ざしている。グランゼドーラに異常を持ち込ませるわけにはゆかぬという 王女の苦渋の決断なのだ。何者であろうと 通すわけにはゆかぬ。……はあ? 3匹の蝶を持ってきただと? なに ワケのわからないことを言っている。用がないなら さっさと立ち去れい!
- クロウズ:○○さん。お元気そうで何よりです。えっ? 3匹の蝶を集めたのにグランゼドーラの門を通れなかったと そうおっしゃりたいのですか?
・はい
・いいえ
ふふっ。さすがは○○さん もう3匹の蝶を集めてしまったのですね。では その蝶たちを私に。
○○はクロウズに 蝶のかみかざりと こはくの宝珠と パピヨンブレスを 渡した!
すばらしい……。やはり 蝶はいいですね。見ているだけで異世界に誘われそうです。ありがとうございました ○○さん。では また……。……ふふっ。冗談ですよ。もちろん グランゼドーラの門が開かれるという話も忘れていません。まあ そこで待っていてください。 - ミシュア:あら? もしかして……○○さん? ああ! やっぱり ○○さん! ……私です。メルサンディ村でお世話になったミシュアです。あの時はありがとうございました。お礼もちゃんと言えずに 行ってしまってごめんなさい。じつは私……思いだしたことがあって グランゼドーラに行かなくちゃって そのことでアタマがいっぱいで……。……ミシュアというのは私の本当の名前ではありません。今はそれしか思いだせませんが グランゼドーラ王国に行けば すべてがわかるような気がするんです……。あれがグランゼドーラへの門……。私 行きますね。それじゃ ○○さん。また どこかで。
- クロウズ:私に ついてきてください。
- クリストフ:待て 娘! この門はグランゼドーラ王国の王女 アンルシアさまのご命令で閉ざしている。何者であろうと……うん!?
し 失礼しました! どうぞ お通りくださいっ!
お役目 ご苦労さまですっ! - クロウズ:○○さん。何してるんです? 行きますよ。ほら。通れたでしょう? 私にはちょっとした未来が見えるのです。さあ グランゼドーラ王国まで あと一歩。先を急ぐとしましょう。
- アイク:旅の者か? よく来たな! ここはグランゼドーラ王国だ。なに? この王国から大きな光が放たれ 危機に陥った人々を救った……? お前は故郷の村でそれを見たのか。……ふむ。その光が 勇者覚醒の光と聞き 勇者に会うためここまで来たというのだな。オレはそんな光は見ていないが 勇者であるアンルシア姫ならば ずっと前からこのグランゼドーラ王国におわすぞ!
- ミシュア:あっ ○○さん? また お会いしましたね。私はこれからお城に行ってみます。失った記憶の手がかりがあそこにある気がするんです……。それじゃ失礼します。
- ホーカー:奥にでっかい勇者の像が見えるだろ? この城に来たんなら じっくりとあれを見ていかなきゃ もったいないぜ! 像の前の高台になっているとこは勇者の聖壇と呼ばれてるんだ。そこから見るのがオススメだぞ!
- ミシュア:○○さん 何を見ているんですか? わあ すごく大きな像ですね……。こんな立派な物が作られるなんて……。いったい誰の像なんでしょうか?
- この像は王国に伝わる勇者の像をかたどったものさ。祈りを捧げにきた。すまないが 場所を空けてくれるか。
- ミシュア:これが 勇者……さま……。
- そうだ。私のご先祖さまというわけだ。
- ミシュア:えっ ご先祖さまって……?
- これは……。どういうことだ?
- ミシュア:私と同じ顔……? いったい どうして……。
- お前は何者だ? なぜ私と同じ顔をしている!?
- ミシュア:わっ……わかりません。私 何も思いだせないんです。自分が誰なのかすらわからなくて……。
- 記憶を失っているだと? なぜ そのようなことになった?
- ミシュア:それすらもわからないんです。このグランゼドーラ王国に来れば 何か思いだせるんじゃないかと思って……。
- アンルシア姫:なるほどな……。私はアンルシア。このグランゼドーラ王国の姫であり 勇者としての使命を授かった者だ。お前の名はなんと言う?
- ミシュア:……本当の名前は憶えていません。ミシュア……と呼んでください。
- アンルシア姫:ならば ミシュア。くわしい話は場所を変えて聞くとしよう。2階の玉座の間まで来てくれるか?
- ミシュア:は……はい。わかりました。
- アンルシア姫:……ふむ。見たところお前はミシュアの友人のようだな。お前にも玉座の間に来てもらいたい。
- ミシュア:なぜグランゼドーラの姫さまが 私と同じ顔をしているんでしょうか……。姫さまに話を聞いてもらおうと思います。○○さんも呼ばれましたよね。玉座の間に行きましょう。
- エルナ:何よ なんなの あなたたち……。アンルシア姫と親しげに話したりして くやしいったらありゃしないわ。しかも姫さまから直々に2階にある玉座の間に来てほしい……なんて言われちゃったりしてるじゃない! 私なんか毎日ここに来ているのに お声をかけてもらったこともないのよっ! きぃぃ~~~~~~~~っ!!
- ミシュア:あっ ○○さん! アンルシアさま。先ほど話した 私を化け物から救ってくれた人というのが この○○さんなんです。
- アンルシア姫:……ほう。お前がメルサンディ村に現れた魔物を退治してくれた英雄だったのか。レンダーシアの秩序を乱す 魔物を討伐してくれたこと感謝する。亡き父に代わり礼を言おう。……ところで○○よ。ずいぶん遠くから旅して来たそうだが お前はどこから来たのだ? オーグリード大陸か……。レンダーシアの者でもない お前が なぜ危険を冒してここまで来た? ……なに 勇者覚醒の光を見ただと? その勇者の手助けをするため 我が国にやってきたと言うのか。ふふふ……。ははははっ! これは面白いことを言う。お前はきっと夢でも見たのだろう! 確かに私は勇者としての使命を授かってはいるが まだ覚醒の時を迎えていないのだ。おそらく今の私には勇者として覚醒するのに 何か足りないものがあるのだろう……。だが お前の見た夢はすぐに正夢と変わるぞ。必ずや 私は覚醒の時を迎えてみせる! ○○。遠路はるばる ご苦労だった。お前もこの城でゆっくりと長旅の疲れを癒していくがいい。リゲス大臣。ダイム老をここへ。ミシュア。記憶喪失では何かと不便だろう。お前には世話役として従者を付ける。古くからこの城に勤める熟練の者だ。
- ダイム老:お呼びでございましょうか アンルシア姫さま。
- アンルシア姫:来てくれたか ダイム老。このミシュアの世話を お前にまかせる。記憶を失っているそうだ。
- ダイム老:おお 話には聞いておりましたが まことに姫さまそっくりでございますな。しかし記憶喪失とはおいたわしい……。おまかせください アンルシア姫さま。このダイムが責任を持ってミシュアさまのお世話をいたします。
- ミシュア:あの……すみません。本当にいいんですか。私なんかのために。
- アンルシア姫:気にすることはない。この城にいることでお前の記憶が取り戻せるというのなら 好きなだけいてかまわんぞ。今日のところは貸し与えた部屋で身体を休めるがいいだろう。
- ダイム老:では ミシュアさま。こちらへ。
- ミシュア:……お言葉に甘えさせてもらいます。ありがとうございます アンルシア姫さま。
- アンルシア姫:○○。お前には東の塔の最上階の部屋を与えよう。東の塔は 南の階段を上った3階の奥だ。部屋の前の番兵には話を通しておくから 休みたくなったら寝室のベッドを使え。私はまだ公務があるのでな。話があるなら また明日聞くとしよう。お前も今日はゆるりと休むがいい。
- ダイム老:この部屋は王族の方々がおくつろぎになるための部屋でございます。
- ミシュア:この本棚……。あっ……。
- ダイム老:ミシュアさま。いかがなされました?
- ミシュア:ごめんなさい。何かが……。よくわからないけど アタマの中で 一瞬何かが見えたような気がしたんです。
- ダイム老:もしや記憶を取り戻されたのでは?
- ミシュア:ダメなんです。何かを見たはずなのに もう思いだせないの……。私……何を見たの……?
- ダイム老:落ち着いてくださいませ ミシュアさま。ご無理をなさってはいけません。
- ミシュア:あっ。○○さん……。私……このグランゼドーラ王国へ来れば 何か思いだせると思ってました。でもダメみたい……。思いだせそうな気がしたけど 何かに邪魔されているような……。
- ダイム老:人の記憶とは不思議なもの。アタマで覚えていなくても身体が覚えている。……そんなこともあると申します。この城で暮らす間に何かのきっかけで 記憶が戻るということもありえましょう。肝心なのはあせらないことです。また明日 私とこの城をめぐってみましょう。私は長く この王国に仕えておりますゆえ 城の中ならどこでも案内できますぞ。今日のところは部屋でゆっくりとお休みになられるのがよろしいかと。さあ ミシュアさま……。
- ミシュア:○○さんも東の塔のお部屋へ向かうところだったのですよね。引き止めてしまって ごめんなさい……。
- ミシュア:あっ ○○さん。心配して身にきてくれたんですね。私なら大丈夫です。こんなに立派なお部屋に泊まれるなんて思ってもみなかったし……。
- ダイム老:この部屋はアンルシア姫さまの部屋です。ですが姫さまは やれ 魔物退治だ。やれ 他国の視察だと 外へ出てばかり。城にいるときも公務のためと玉座の間に閉じこもり 執務室で眠る始末……。この部屋に戻るお暇もないのです。
- ミシュア:アンルシア姫さま 大変そう……。でもそのおかげで私みたいな者が このお部屋を使わせてもらえるんですね。私は疲れたのでもう休むことにします。○○さんもご自分のお部屋でお休みになってください。
- ダイム老:○○さまは向かいの東の塔の部屋をお使いください。この部屋と同じ造りになっておりますよ。
- ボレット:あなたが○○さんですね。お話はうかがっております。こちらがあなたのお部屋となります。お疲れのようでしたら寝室のベッドを調べ ごゆるりとお休みください。
- エリフィ:あっ 起こしてしまいましたか。あのですね。姫さまから伝言を申しつかってきました。それでですね。○○さまには玉座の間までお越しいただきたいと そういうことなんです。確かにお伝えしましたから。では 失礼いたします。
- アンルシア姫:おお ○○。よく来てくれたな。
- ミシュア:○○さん。私もアンルシア姫さまに呼ばれたんです。
- アンルシア姫:ふたりを呼んだのは他でもない。近隣の洞くつに 赤き巨竜が現れ 暴れているという情報が届いたのだ。私はこれからその討伐に向かおうと思う。……そこでだ。どうだ ミシュア。この赤き巨竜の討伐にお前も同行する気はないか?
- ミシュア:えっ。私が……ですか? 私が行ってもお役に立てるとは……。
- アンルシア姫:ふふっ もちろん お前に戦えなどと言うつもりはないさ。私と行動を共にしていれば お前の記憶によい影響があるのではないかと思ってな。
- ミシュア:……そうかもしれません。わかりました。私 行きます!
- ダイム老:恐れながら アンルシア姫さま。ミシュアさまをそのような場所に連れていくのは危険かと存じあげます。このようなとき行方知れずとなった 孫のテグラムがおりましたなら 警護役にうってつけだったのですが……。
- アンルシア姫:……そうだったな。だがミシュアの警護なら案ずることはない。○○を呼んだのはそのためだ。○○。ミシュアの警護のため 共に洞くつまで行ってくれないか? お前ならばミシュアも安心できるだろう。
・はい
・いいえ
おお 引き受けてくれるのだな。 - ミシュア:ありがとうございます ○○さん。私のために すみません。
- アンルシア姫:では出発だ。赤き巨竜が現れたのはグランゼドーラ領より南のロヴォス高地にある ゼドラ洞という 洞くつの奥だ。私はひと足先にゼドラ洞へ向かう。○○。ミシュアのこと よろしく頼んだぞ!
- ミシュア:私も準備をして すぐに行きますので 城下町の入り口で待ち合わせましょう。よろしくお願いします ○○さん。
- ミシュア:お待たせしました ○○さん。準備ができましたので行きましょう。赤き巨竜が出たのはたしか……グランゼドーラ領より南のロヴォス高地にあるゼドラ洞という洞くつでしたね。○○さんの後ろをしっかりついていくので私のことは気にせず ゼドラ洞へ向かってください。
- アンルシア姫:来たか○○。
- ミシュア:ありがとうございます ○○さん。おかげで無事にここまで来れました。
- アンルシア姫:ミシュアも来たか。これでそろったな。赤き巨竜の巣は この奥だ。途中の道にも魔物がいるだろう。油断はするなよ ○○。よし。行くぞ!
- ミシュア:○○さん。私たちも行きましょう。
- これなるは試練の門……。
この門を通らんとする者よ
試練の魔物に挑み 汝のチカラを示せ。 - アンルシア姫:来たか ふたりとも。残念だが 赤き巨竜の姿は見えないようだ。
- おそらくアンルシア姫さまに 怖れをなして逃げだしたのでしょう!
- アンルシア姫:ふっ。なら よいがな……。ところでミシュア。道中で何か思いだすようなことはあったか?
- ミシュア:いいえ。何も……。
- アンルシア姫:そうか。それは残念だ。だが あせる必要はないぞ。むっ……!?
- ミシュア:きゃっ!?
- グラァァァァァッ!
- ミシュア:こっ……来ないで! ○○さん 助けてっ!!
- ギャラァァァァァッ!!
- ミシュア:きゃあああああっ!!
- ギャウッ!? ギュアアザ!!
- アンルシア姫:そのチカラ……。それは紛れもなく勇者のチカラだ。やはりお前がそうだったのだな……。私が失った半身。ついに手に入れたぞ!
- ミシュア:失った……半身? アンルシア姫さま 何を言ってるの……?
- アンルシア姫:私がいくら努力しても 勇者に覚醒できないのはなぜなのか? 私には何かが足りない。何かが欠けている。それが原因だとずっと感じていた。城でお前と出会ったとき それがなんだったのか悟ることができたよ。お前こそ 私の失われた半身……。いつの間にか勇者のチカラを奪って 私から抜けだしていったんだ……。記憶がないのも当然だ。私から抜けだしたお前は ひとりの人間として この世界に存在するものではない。グランゼドーラ城を目指し 私の前に現れたのは 無意識に もとの場所へ戻ろうとした結果なのさ。
- ミシュア:そ そんな……。私……私……?
- アンルシア姫:お前とひとつになることで 私は勇者として覚醒を迎えられる!! ○○よろこべ。お前の見た夢が正夢になる時が来たぞ。儀式の準備を始めなくてはならんな。急いで城へ戻るぞ! ふふふ……。はーははははっ!!
- あなたをグランゼドーラ城まで連行します。どうか抵抗などなさらぬよう……。
- トビー:ここは玉座の間です。申し訳ありませんがアンルシア姫さまは 現在こちらにはおられません。3階の王族の私室の方へ向かわれました。覚醒を前に何か準備でも あるのではないでしょうか?
- モルダン:アンルシア姫さまの命により この先は立ち入り禁止となった。客人であろうと通すわけにはいかぬ。すみやかに ここから 立ち去られよ。
- ダイム老:おお ○○さま。こちらにおられましたか。ミシュアさまのことで○○さまに お話があるのです。こちらへ……。じつは……私もミシュアさまのいる塔のお部屋へは近づくなと アンルシア姫さまに命じられてしまいました。アンルシア姫さまは勇者覚醒の儀式にミシュアが必要だとしか教えてくれません。いったいゼドラ洞で何があったのですか?
……なんと。ミシュアさまがアンルシア姫さまの失われた半身ですと? まさか そんなことが……。アンルシア姫さまはミシュアさまを どうするおつもりなのか……。○○さま。ミシュアさまは今 たいへん 危険な状態にあるのかもしれません。……城下でたびたび行方不明の者が出ているという話はご存知でしょうか? じつは私の孫のテグラムもその中のひとりなのです……。行方不明となった者はいずれもアンルシア姫さまにお目通りした直後に 姿を消したと聞いております。しかし これまで誰もそれを 疑問に思う者はいなかったのです。私自身そのひとりでした……。愛する孫がいなくなっても それが当たり前のことに思えて 疑問すら抱けなかったのです。なぜ 今まで孫が行方不明になったことを 気に留めなかったのかはわかりません……。まるで心にモヤがかかっていたような……。……このままではミシュアさまの身にも何事か起こるかもしれません。これを○○さまに託します。
○○はダイム老から 古びた銀のカギを受け取った!
ミシュアさまの囚われている塔には 城に危険が及んだ際 王家の方々が避難するための秘密の通路があります。秘密の通路は外に出るための洞くつ……。海風の洞くつにつながっております。逆にたどれば塔へ入ることができましょう。先ほど お渡ししたカギは 海風の洞くつと秘密の通路をつなぐ扉を 開けるためのものなのです。海風の洞くつは人目に付かぬ所にあります。城の西 レビュール街道北へと向かい 海に面したガケをお探しください。私はミシュアさまが心配でなりません。○○さま ミシュアさまのこと どうかよろしくお願いいたします……。 - クロウズ:おや? 誰かと思って後をつけたら あなたでしたか。おひさしぶりです ○○さん。おウワサはいろいろと聞いていますよ。ほう……。こんな場所に洞くつの入り口があったとは。これはたいへん興味ぶかいですね。ふむ。○○さんはこの奥を目指そうとしているわけですか。それでは私もちょっと中をのぞいてみるとしましょう。お先に失礼。
- これなるは試練の門……。
この門を通らんとする者よ
試練の魔物に挑み 汝のチカラを示せ。 - ラダルグ:ここはよお。その昔 重罪人を閉じ込めておく牢屋だったんだぜえ。オレも長いこと世話になってなあ。天井に穴を開けて脱獄しようと思ったんだが そんときにドジっちまって この有様さ。牢屋の中を見てみな。はしごを昇れば オレの開けた穴から 城の外に出ることができるぜ。
- 部屋の中から話し声が聞こえてくる……。
- アラハギーロではご苦労でしたね。ベルムドはすでに暴走を始めていました。あなたに出向いてもらって正解でしたよ。それでバスラー君。新たな実験素材はどんな様子ですか?
- バスラー隊長:はっ。キルギルさま。あの娘は塔の部屋でおとなしくしています。暴れるような様子もございません。
- 魔導士キルギル:ヒョヒョヒョッ。それは結構。貴重な実験素材はできるだけ キズつけたくないですからねぇ。今回の実験は気合いを入れますよ。なんといっても実験素材が 並のチカラの持ち主ではありません。さあ 準備を急ぎましょう。大量の魔力を集めなくてはいけません。護衛はまかせましたよ。
- バスラー隊長:はっ。かしこまりました。
- 魔導士キルギル:では 狩りに出かけるとしましょうか。ヒョッヒョッヒョッ。
- ○○は 絵の飾られたカベの方から かすかに 風を感じた……。
- カベには グランゼドーラ城の全景が描かれた絵が飾られている。
このカベは隠し扉になっているようだ。向こう側へ通り抜けますか? - ミシュア:あっ……。そう……。私のそばには いつも誰かがいて 私のことを守ってくれていた。でも思いだせない……。あの人はいったい誰なの……? ○○さん。助けにきてくれたんですね。……私なんかのために 何度もありがとうございます。アンルシア姫さまは私のことを 自分の失われた半身だと……ひとりの人間ではないと言っていました。……でも。アタマの中にときどき 記憶の欠片みたいなものが現れるんです。それがもし私自身の記憶なら 私はアンルシア姫さまの半身なんかじゃない。私は 私の記憶を取り戻したい。あの人のことを思いだしたい……。どうすれば記憶を取り戻せるの? 教えて ○○さん!?
- クロウズ:お困りのようですね。失礼ながら話は聞かせてもらいました。
- ミシュア:あなたは……?
- クロウズ:三門の関所でもお会いしましたが このように話をするのははじめてですね。○○さんの友人 クロウズと申します。私にはすこしばかり 特別なチカラがあるんです。そう。人の記憶を操るという……ね。ミシュアさんの記憶。よろしければ私が実てさしあげましょう。
- ミシュア:それで記憶が取り戻せるなら……ぜひ お願いします!
- クロウズ:おまかせを。では失礼……。これは……。記憶に触れることができません。どうやら記憶そのものが 何かのチカラで封じられているようですね。
- ミシュア:そんな……。どうして!?
- クロウズ:どうして記憶が封じられているのか……それは私にはわかりませんが まだ方法がないわけではありません。ですが……。その前にあなたにひとつだけ聞いておきましょう。封じられた記憶を取り戻したとき あなたは自分に課せられた過酷な運命を 知ってしまうことになるかもしれません。あなたが それに耐えられる保証はない。それでもかまいませんか?
- ミシュア:かまいません! どんなにひどい記憶だったとしても それは私の大切な記憶なんです。私のそばにいてくれた誰か……。その人のためにも 私は絶対に思いださなきゃいけないんです!!
- クロウズ:それを聞いて安心しました。封じられた記憶をよみがえらせるには 誰かがあなたの記憶の中に入り その封印を打ち破ればいいのです。さあ ○○さん 出番ですよ。以前 三門の関所を通るとき……あなたに集めていただいた3匹の蝶。覚えていますよね? 今こそ その蝶が羽ばたく時です。
美しいでしょう? 記憶の世界へ いざなう 神秘の扉です。この扉に足を踏み入れれば そこはもうミシュアさんの記憶の中の世界。さあ 光の柱に進むのです ○○さん。 - クロウズ:○○さん 聞こえますか……? 私です。クロウズです。
そこは ミシュアさんの記憶の中にある世界。彼女の封じられた記憶が どこかにあるはずです。
その記憶の在りかまで 蝶が あなたを導いてくれるでしょう。
蝶を追ううちに あなたは 彼女の 閉ざされた記憶のカギを 手にするでしょう。それを 彼女に届けるのです……。 - ヴィント:さっき 我らの小さな姫君が 絵本を抱えて 走っていったよ。きっと トーマ王子に呼んでもらうつもりなんだろうね。
- テタイ:近々 アリオス王様が討伐隊を率いて 魔物の成敗に向かわれるそうじゃよ。このところ魔物が増えぎみでのう。わしみたいな老兵も引っぱりだされたわけよ。……ハァー おっくうじゃ。
- ユリア妃:トーマは まだ12才の子供なのに 勇者の使命を背負って生きていくつもりです。見ていて なんだか かわいそうで……。
- アリオス王:……なげくな ユリア。あの子は生まれながらにして勇者なのだ。さだめを受け入れたトーマを余は見守りたい。
- ユリア妃:あなたがそうおっしゃるのなら……私もあの子のことを見守りましょう。
- リラ:このお城の 小さなお姫様は絵本が大好きで。だから本棚の下のほうは お姫様用の絵本でいっぱいなんですよ。
- ねえねえ トーマにいさま! ゆうしゃさまの ものがたりの つづきを よんでほしいの。
- トーマ:いいよ。おいで。
- ありがとう にいさま!
- トーマ:……とどろくおたけびに 空が震えました。
ギーッと 不気味な音を立てて
大地は割れ 地獄の扉が開いてゆきます。
□
地の底から おそろしい魔物たちが現れ
アストルティアを まっくら闇でおおいました。
けれど 人々は なげきませんでした。
□
なぜなら グランゼドーラ王国に 勇者がいたからです。
勇者が チカラを解きはなつと アストルティア中が あたたかい光に包まれ……
魔物たちは 逃げてゆきました。 - わあ! すごいわ ゆうしゃさま! にいさまも いつか こんなふうに かつやくなさるの?
- トーマ:そうだよ。ボクは勇者だからね。
……勇者は ペガサスにまたがって 魔王の城へと やってきました。霧が 深く深く立ちこめています。
ワナにかかったな 勇者。魔王の声が響きます。 しまった! 勇者の身体が石になってゆきます。それは 魔王のおそろしい呪いでした。
- ゆ ゆうしゃさま……!!
- ユリア妃:さあ ふたりとも。お父さまが魔物の討伐に出発なさいますよ。テラスでお見送りいたしましょう。
- おとうさまが おでかけなさるの? で でも ゆうしゃさまが……。
- トーマ:大丈夫。続きは後でね。さあ 行こう。
- マグナス:現王アリオス様は 親和と友好をもって 隣国アラハギーロ王国と同盟を結んだとか。その穏やかな人柄は民からの人気も高いようです。しかし近年の魔物の増加には どう ご対処なさるのでしょうね。
- ノガート:我ながら ついているな。グランゼドーラ城に来て早々に 魔物討伐の一隊に加われるとは! 冒険者として つちかった 実力を買われて この城の兵士の任についたのだ。思う存分 チカラを発揮したいものだよ。
- ヒトナ:さっきね トーマ王子様と目があっちゃった♪ 剣のおけいこをなさった後みたいで 相変わらず りりしくって素敵だったわん!
- コイイ:きゃーなによそれ ずるーい!
- ヒトナ:それでトーマ様の後ろを妹姫様がトコトコついてゆかれるのが かわいくってぇ!
- コイイ:姫様がいらっしゃると不思議と みんな あったかい気持ちになっちゃう! ホントにすてきな ご兄妹だわ~♪
- 賢者ルシェンダ:…………胸騒ぎが やまぬ。闇がこの美しい空を覆う日も近いのかもしれん。旅の者よ。そなたの瞳にグランゼドーラの行く末はどう映っておるか?
- おとうさまー! おきをつけてー!
- アリオス王:うむ 行ってまいる! いい子でお留守番しているんだよ。
- ユリア妃:さあ……。ふたりとも お部屋に入りましょうか。
- はーい……。
- トーマ:危ないッ!!
- ガーゴイル:ケケケケーーー! 貴様が勇者トーマだな!? こんなコワッパが大魔王様の敵だとは! ケケケ! 赤ん坊をあやすように やさし~く八つ裂きにしてやろうかッ!
グゲ… こしゃくなコワッパめ……! 我が炎で 消しズミとなれッ! - トーマ:くっ……!!
- にいさま……!
- ガーゴイル:息絶えたか! 他愛ないな! ケケケケケケケ! ケ……ヘ……?
- トーマ:……この程度で勇者が倒せると 思ってもらっては困る。
- ガーゴイル:お……のれ…………。勇者トーマ……。
- にいさま! にいさま しっかり! しんじゃいやよ!
- トーマ:大丈夫…だよ。勇者は死なない……。信じて待っていてくれる人がひとりでもいる限り……ね。くっ…………。
- フードの男:………………。あなたも この世界の住人ではありませんね。……ようやく めぐりあえた。あの子を解き放つことのできる人に。この絵本はひとつのカギ……。閉ざされた記憶を 読みとく手がかり。
○○は勇者の絵本を受け取った!
お願いします いまだ目覚めぬ あの子のもとへ……。 - ○○は 眠っている女の子に 勇者の絵本を 捧げた。
- わ わたしのせいで…… にいさまが ひどいケガを……。
- ユリア妃:大丈夫よ……。キズも浅いから 少し休めば元気になるでしょうって 賢者ルシェンダさまが おっしゃっていたわ。だから……ね? あなたは笑顔で元気になったトーマを迎えておあげなさい。
- ……はい おかあさま。
- ユリア妃:いい子ね。あなたには笑顔が似合うわ。さあ 絵本の続きを読んであげましょう。
ワナにかかったな 勇者。魔王の声が響きます。
しまった! 勇者の身体が石になってゆきます。
それは 魔王のおそろしい呪いでした。
□
勇者は 必死に もがきましたが
だんだん 気が遠くなってゆきました。
□
ここまでなのか…… と
勇者の心が 折れようとした
そのとき…………
□
君を 死なせはしない!
チカラ強い声とともに 飛竜にまたがった
勇者の盟友が 駆けつけたのです。
- めい…… ゆう……?
- ユリア妃:……盟友というのはね 勇者さまを いつだって支えてくれる とっても大切な仲間なのよ。トーマにも盟友がいてくれたら あんなケガを負わずにすんだのかしら……。
- めいゆう…………。わたしが めいゆうになるわっ! アンルシアが めいゆうになって ゆうしゃのトーマにいさまを ささえるの!
- ユリア妃:まあ。……アンルシア。あなたは女の子なのだから そんな危険な道を選ばなくていいのよ。
- アンルシア:にいさまが ケガしたのは わたしのせいだもん……。こんどは わたしが にいさまを たすけるのっ!
- カシッロ:有名な旅芸人一座が城に来てたんだ。もー毎日宴会さわぎで 飲みすぎちまったよ。……ひっく。
- リラ:お城に滞在していた旅芸人一座の中に まだ あどけない踊り子さんがいたんです。同じ年頃の子が城におりませんから 姫様はたいそうよろこばれて おふたりでよくお茶会をしておられました。
- ニゲルズ:ここ オレのサボりスポットなんだ。他のヤツには内緒だぜ。兵士だったテタイじーちゃんの後を継いで グランゼドーラの王国軍に志願したけど 魔物が強すぎてオレは役立たずなワケ。
- メレディス:先日王国軍に新しい兵士長が就任しました。近年の魔物討伐で大きな功績をあげた ノガートという元冒険者の方です。ウデ利きぞろいのグランゼドーラ兵の中でも 戦鬼とまで称される豪傑です。剣の実力もトーマ王子に次ぐ強さなのですよ。
- ヒトナ:一座の踊り子さん すごかったわん! まるで花が舞ってるみたいだった~。
- コイイ:きっと将来はグランゼドーラ劇場のトップダンサーね! 名前 覚えておかなくっちゃ♪
- ヒトナ:ええと ジャンナさんって言ったかしら? いやんっ! サインもらえばよかった~。
- コイイ:アンルシア姫さまと 仲がよろしくってね! おふたりで おしゃべりしてるのが 絵になって美しかったわ~!
- 賢者ルシェンダ:闇の気配は次第に色濃くなり ついにレンダーシアの民の日常が失われつつある。残された時間はいくばくもない。いずれ来るであろう運命の時までに 勇者は目覚めてくれるであろうか……。
- アリオス王:コニウェア平原で 5件
南北のレビュール街道で 3件
……領内でも 被害者が出たか。 近年レンダーシアの各地で 住民が凶悪な魔物の被害にあう事件が急激に増えておる。我が城を発ち ダーマへ向かった あの旅芸人一座も 無事に着いておるとよいのだが……。 - ノガート兵士長:つい先日 この玉座の間で旅芸人一座の公演があったのだ。なかなかの見物だったぞ。我ら兵士にとっても よい息抜きになった。これで明日からの魔物討伐にも 気合いが入るというものだろう!
- セバス:こちらは玉座の間。ですがアリオス王はただいま 向かいの会議室にいらっしゃいます!
- アリオス王:うむうむ 目を見張るような舞いであった! 連日まことに楽しませてもらったぞ。
- ユリア妃:ええ。本当に夢のような時間でしたわ……。ジャンナ。あなたはいつか世界に名を響かせる すばらしい踊り子になるのでしょうね。
- ジャンナ:そ そんな……。身に余るお言葉です。
- アリオス王:しかし それだけに惜しいな。シタル旅芸人一座が明日には グランゼドーラを発ってしまうとは。
- シタル座長:我ら 旅芸人は浮雲……。ひとところに留まらず 流れ続けるのが常にございます。
- アリオス王:そうか。……ならば仕方あるまい。次はいずこへ流れてゆかれるか?
- シタル座長:ここよりはるか南 ダーマの地へ。
- アリオス王:おお そうであったか。魔物の多い昨今……道中なにごともなければよいが。
- トーマ:父上。よろしければ私が護衛となりダーマまでお供いたしましょうか?
- アリオス王:うむ。それが賢明かもしれん。いかがかな? シタルよ。
- シタル座長:いえ……。ほまれ高き 勇者トーマ様のお手をわずらわせるわけには まいりません。我ら 旅が日常なれば 多少の武芸は心得ております。我が身すら守れずして旅芸人は務まりませぬ。
- アリオス王:そなたらには無用の心配であったな。それではふたたびシタル一座の舞台が見られる日を楽しみにしておるぞ。
- シタル座長:……ありがたき お言葉。いつの日かふたたび 御前に戻ることを お誓いもうしあげます。それでは我らはこれにて失礼を。旅立ちの支度をととのえてまいります。
- ユリア妃:……こんなにも大きな勇者像。トーマもやがて悪しき者との戦いに身を投じ このように称えられるのでしょうか。それが さだめであるならば せめて その身は無事であってほしいと 祈らずにいられないのです。
- ジャンナ:何を祈ってたの? アンルシア……さま。
- アンルシア:うふふ。アンルシアでいいってば!
- ジャンナ:ごめんね ア…アンルシア! まだ恥ずかしくって……えへへ。
- アンルシア:勇者を支える存在……盟友になれますようにって お祈りしていたの! この勇者さまはね 私のご先祖さま。むかしむかし 世界を救ったのよ。
- ジャンナ:あたし聞いたことあるわ。グランゼドーラ王家には代々勇者の血が流れてるんだって。
- アンルシア:それでね 賢者さまがおっしゃるには トーマ兄さまが次の勇者なんですって。私 大すきなトーマ兄さまをお支えする盟友になりたいの! だから毎日剣の練習だって欠かしてないのよ。もっともっと強くならなきゃ……ねっ!
- ジャンナ:ステキな夢……。きっとかなえてね アンルシア。
- アンルシア:うん ありがとう。ジャンナにも夢はあるの?
- ジャンナ:ええ あるわ。あたしはね 世界一の踊り子になりたいの。あたしの踊りを見た人みーんなが しあわせいっぱいになって 笑顔がこぼれるような そんな踊り子に……。
- アンルシア:なれるわ ジャンナ! だって あなたのダンス 見ているとすっごくワクワクするもの!
- ジャンナ:ふふ。ありがとう アンルシア。……そうだ! じつはダーマ神殿までの道の途中に 希望の花と呼ばれる不思議な花が咲く丘があってね。その花のつぼみに願いごとをして 花が開いたら夢がかなうって 言い伝えがあるらしいの! ダーマからあなたに希望の花を送るね。
- アンルシア:ほんとう!? わあ ステキ。楽しみにしてるわ!
- ジャンナ:ええ 約束よ。おたがいの夢をかなえようね。あたし あなたをずっと応援してるから。
- ジャンナ 出発するぞー!
- ジャンナ:またね アンルシア!
- カプース大臣:アラハギーロの国王より命じられ 両国の親善のため参りましたが いつ来てもおだやかで いい国ですなあ。
- コルシュ大臣:いやはや。このような時世ですが アリオス王の治世によって城下の平穏が保たれております。
- カプース大臣:うむうむ。グランゼドーラとアラハギーロの固き絆さえあれば 魔物どもの増加とて取るに足らぬことでしょうぞ。
- コルシュ大臣:おっしゃるとおりですな。民の暮らしを守るためにも いっそう協力してまいりましょう。
- フードの男:………………。この花はひとつのカギ……。閉ざされた記憶を ほころばせる手がかり。
○○は希望の花を受け取った!
お願いします いまだ目覚めぬ あの子のもとへ……。 - ○○は眠っている少女に 希望の花を捧げた。
- トーマ:……アンルシア。
- アンルシア:まあ 兄さま。どうかなさって?
- トーマ:お前あてに これが届いたよ。
- アンルシア:これってジャンナが言っていた 夢をかなえてくれる希望の花……!? わあ きれい……。ちょうどジャンナ元気にしてるかなって思っていたところだったの。
- トーマ:……アンルシア。落ちついて聞きなさい。ジャンナさんが亡くなったそうだ。
- アンルシア:えっ……?
- トーマ:彼女は夜に旅芸人一座を抜け出して 希望の花をつみに行ったらしい。あの辺りは普段だったら のどかで安全な地域のはずなんだ。だが……そこで運悪く 凶悪な魔物に襲われ ……彼女は命を奪われた。その花は……彼女が握りしめていたものだ。
- アンルシア:ウソ……………… ……兄さまのウソつきっ! だって夢があるって……お互いの夢をかなえようって 約束したんだもの!!
- トーマ:落ちつくんだ アンルシア!
- アンルシア:そんな…………。そんなのってないよ……。ねえ 願いをかなえてくれるんでしょう? お願いよ……ジャンナを生き返らせて。お願い……聞いて…………。
- トーマ:……どんなに願っても 失われた命は決して戻らない。この先の時代 世界は深い闇に覆われてゆくだろう。そこでどんな運命が待ち受けていようと……二度と泣かなくていいように 強くなれ アンルシア。
- シリアン:……魔王軍が城下町まで迫っています。動ける兵士は皆戦いに出ました……。しかし……あの魔王軍の将……あんな おそろしいヤツが……うう。
- ユリア妃:ついに……時が来てしまいました……。トーマは剣を取って おそろしい戦いのさなかへ……。ああっ……だけどアンルシア! どうして あなたまで行ってしまうの……。神様どうか あの子たちをお守りください。
- ノルベルト:うーん うーん……。痛い……痛いよ……。魔元帥ゼルドラド……。ヤツが魔物の大軍を率いてきた……。
- セバス:この先は玉座の間であります! アリオス王もいらっしゃいます!
- 賢者ルシェンダ:平和と栄華に彩られた美しい城は まもなく なげきの色に染まる……。今はあの子に賭けるしかない……。トーマ王子は立派に務めを果たすであろう。
- アリオス王:グランゼドーラの城下町が燃えておる。こんな おそろしい光景を誰が思い描いたであろうか……。我が息子トーマが名乗りを上げ 兵士たちの指揮をとって前線へとむかった。なんと立派に成長してくれたことか……。そして……兄を追ったアンルシア。あの子に何かあってはすべての希望がついえてしまう……。
- モニク:今ね 城下町の人たちが この城の地下に避難してきてるのさ。みんな不安でおなかもすいてるはず……。おばちゃんが元気が出る料理をたくさん用意しなくっちゃね!
- カシッロ:この先の地下にはグランゼドーラの民が みんな避難してきてんだよ。ケガ人もいるからそっとしといてやってくれ。
- イガール:俺は魔物の群れに追われて 無我夢中で城へ逃げてたんだよ。もう追いつかれるって時にトーマ様が現れて またたく間に魔物をしとめてくれたんだ。さすがは伝説の勇者だな!
- カレーリヤ:長く生きてまいりましたが こんなに おそろしい経験はありません。逃げまどう人々と悲鳴……。空を覆う魔物の大群……。グランゼドーラ城はおしまいです。
- ニゲルズ:ホ…ホントは今すぐ逃げてえぜ。だけど俺だってグランゼドーラの兵士だ! この扉くらいは護ってやらぁ!
- ヴィント:外は危険です。城下町でも戦いが始まっておりますので城の中へ避難してください。……ここは我々が命に代えても食い止めます。
- ヤント:馬たちがおびえとるんだ。風に乗って戦場から血のにおいがただよっとるからな……。兵士さんには城に入れって言われたけんども オラは馬のそばにいてやらにゃ。
- スペリオル:ヒーン……。
- プラキネル:ブルブル……。
- フードの男:………………。この門の向こうには閉ざされた記憶を開く 最後のカギ……この先にあの子にとって 最もいまわしい記憶が眠っています。記憶を封じる番人を討ち滅ぼし あの子を解き放ってやってください……。
・はい
・いいえ
……あの子のことを頼みます。 - 私は もう戦えない……。
夢は砕け 愛する者を亡くし……ましてや 心すら 空っぽになった私に 何を望むの。
それでも なお 私を 揺り起こそうというなら 身をもって 知りなさい。
この世界に 希望などなく なげき まどい さまよいゆくだけの 果てなき絶望のみが 広がっていることを! - 絶望の巨像と戦闘
- 記憶……が 開いて…ゆ…く……。封じ込…めた いまわし…い…記憶が……。見…たく…ない……。聞き…たくない……。知らないほうが しあわせだった…のに……。
- フードの男:……あれは あの子が自らの記憶を封じるために生み出した 悲しき番人。これでアンルシアは記憶を取り戻し 本当の自分と対面することになるでしょう。でも……今の彼女なら どんなつらい過去も乗り越えられるはず。……さあ あの子を迎えに行きましょう。
- ……支度はできたか アンルシア。
- アンルシア:ええ 兄さま。どうぞ。
- トーマ:外はひどい有様だ……。グランゼドーラ城のすぐ外まで大魔王の軍勢が押し寄せている。堅固を誇る この城の城壁とて長くはもたないだろう。……次の戦いが決戦になるぞ。
- アンルシア:いよいよなのね……。
- トーマ:お前の剣をきたえなおしてもらったよ。前よりも丈夫になっているはずだ。
- アンルシア:ありがとう トーマ兄さま!
- トーマ:アンルシア。できることなら お前をあんな血なまぐさい戦場に連れていきたくはないんだけどね……。
- アンルシア:……剣も強くなったわ。剣のウデだって兄さまに劣らないもの。だから それはもう言いっこなしです。いざとなったら勇者の兄さまを私が守ってさしあげるわ!
- トーマ:まったく一国の姫君として おてんばが過ぎるのも考えものだな。アンルシア。ひとつだけ忘れないでくれ。ここから先は壮絶な戦いになる。ほんのカケラほどの迷いが お前の命運を左右しかねない……。だからお前は絶対に私を守ろうなんて考えるな。……その剣で自分自身を守り抜け。これは私との約束だ。
- アンルシア:……はい。兄さま。
- トーマ:気づかぬ間に大きくなったな。……さあ 行くぞ。
- トーマ:くっ……。
- 魔元帥ゼルドラド:……とんだ 道化者よな。かつて我ら魔族に煮え湯を飲ませた グランゼドーラの勇者の末裔が どんなものかと見にきたが……しょせん この程度か。……大魔王様の足元にも及ばぬ。このまま大魔王様への贄としてくれる!
- アンルシア:兄さまっ!! 勇者は魔王になど屈しない!!
- トーマ:アンルシア……!
- 魔元帥ゼルドラド:貴様は…………? クックック……。なるほど皮肉なことだな。
- トーマ:…………くっ。
- 魔元帥ゼルドラド:……真の勇者よ。貴様の魂もらいうけるぞ。
- トーマ:……アンルシア。聞いてくれ。私は勇者の身代わりとして生きてきた。真の勇者は…… ……お前だ。アンルシア。アンルシア……。アストルティアの勇者よ……。頼む……この世界を 救って……くれ……。
- アンルシア:に……い…さま。い…や…… いやよ…………。
- 魔元帥ゼルドラド:ククク……勇者を守るのみならず。わしに一矢報いるとは……。見上げた男よ。しかし肝心の勇者がふぬけではな。……つまらん。ひと息に終わらせてくれる。ぬうっ。この光は……!?
- 勇者よ……。ここで 果ててはなりません。
あなたは この世界における たったひとつの 希望なのですから。 - 魔元帥ゼルドラド:逃がしはせぬぞ 勇者!!
- 私は もう戦えない……。
守りたいものを 守れず 最愛の兄さまを 亡くし……
心すら 空っぽになった私が 勇者になど なれるはずがない。
こんな思いをするくらいなら……
何もかも 忘れてしまえたらいいのに。 - ラスカ:とーちゃーーーん!! キレイな女の人が倒れてるぜー!
- アンルシア:○○さん……。私は……?
- フードの男:おはよう アンルシア。
- アンルシア:あなたは誰……?
- フードの男:私はお前が目覚める時をずっと待っていた。……伝えられなかったことがあるんだ。
- アンルシア:兄さま……!!
- トーマ:お前は勇者の身代わりであった私が 自分の犠牲になったと思っているかもしれない。だけどね……そうじゃないんだ アンルシア。……私はしあわせだった。お前を守れることが私の誇りだったんだ。ただ……ひとつだけ心残りがあるとすれば それは勇者として目覚めたお前の姿を見られなかったこと……。さあ アンルシア。私の夢をかなえてくれ……。
- アンルシア:……ありがとう トーマ兄さま。
- ○○さん。妹を 頼みます……。
- クロウズ:ご苦労さまです。どうやらミシュアさんの記憶は取り戻せたようですね。○○さん。見覚えありませんか? この光はかつて あなたが見た光……。そう……。あなたが生き返しを受け 新たな運命を得た地で見た あの光なのです。この奇妙な時間のズレ……。ミシュアさんとアンルシア姫という生き写しのような ふたりの存在……。この世界には何か大きな秘密が隠されているようですね。
- アンルシア:……私の本当の名はアンルシア。グランゼドーラ王国の姫として生まれ 今 伝説の勇者として目覚めました。兄さまの死を悲しむあまりに 私は自分が勇者であるという記憶すらも自らのチカラで封じてしまっていた……。でも もう迷いはありません!
- 勇者姫アンルシア:ありがとう ○○さん。私がこうして勇者として目覚められたのは あなたのおかげ。あなたが勇者を探してご大陸からこのレンダーシアへ来てくれなければ私はずっとミシュアのままでした……。
- ……おい! 今の光はいったい なんだ!?
- わ……わかりません!! 突然この塔から光があふれだしました!
- 勇者姫アンルシア:……今の私には はっきりとわかります。ここは私の知っているグランゼドーラとはまったくちがう場所だって。いったい ここは どこなのか……もうひとりの私が何をしようとしているのか確かめなきゃいけないわ。だけどまずはこの城を抜け出さないと。たしかこっちのカベに隠し扉があったはず! そこから城の外に出ましょう!
- アンルシア姫:ふふっ。待っていたぞ ミシュア。いや。アンルシア……と呼ぶべきか? この裏切り者からお前のもとへ ○○を向かわせたと聞いてな。こうして待っていたのさ。勇者覚醒の光。私も見せてもらったよ。ついに記憶を取り戻したんだろう? おめでとう アンルシア。
- 勇者姫アンルシア:……あなたは何者なんですか? 私の名と姿をかたって いったい何をしようとしているの!?
- アンルシア姫:かたってなどいない! 私はグランゼドーラ王国の姫 アンルシア。勇者となるべく生まれてきた者だっ! お前のチカラは私がもらう。これからは私が本物の勇者となるのさ。
- 勇者姫アンルシア:私のチカラを……? そんなことはさせない!
- 魔導士キルギル:ヒョーヒョヒョッ。私の研究成果をもってすれば簡単なこと。これまでにも多くの者のチカラを抽出し 姫さまにお与えしてきましたからねえ。
- ダイム老:ま……まさか その中に私の孫も……?
- アンルシア姫:お前の孫 テグラムも私に命を捧げてくれた。そのチカラは今 私と共にある。光栄に思うがいいぞ ダイム老。
- ダイム老:……ううっ。やはりテグラムは……。うあああっ……。
- 勇者姫アンルシア:なんて ひどいことを……。
- アンルシア姫:ふん……。キルギル。すぐに始めろ。
- 魔導士キルギル:ヒョヒョッ。かしこまりまして ございます。
ヒョヒョッ? さすが勇者のチカラ。簡単にはいかないようですねえ。ならば最大出力ぅっ!! - ダイム老:ぐわあっ!!
- 勇者姫アンルシア:ダイムさんっ!
- アンルシア姫:……チカラを吸えぬか。
- 魔導士キルギル:ヒギギギ……。私の計算を超えるとは。これ以上のパワーを出すには創生の魔力をもってするしか……。
- アンルシア姫:ならば創生の渦へ向かうぞ。私が勇者となるためならば 禁を破ることになろうとかまわない。
- 魔導士キルギル:ヒョヒョッ。このキルギル そのお言葉をずっとお待ちしておりました。いよいよ創生の魔力を試せるのですね! ではさっそくまいりましょう。ヒョーッヒョッヒョヒョ。
- 勇者姫アンルシア:ま……待ちなさい!!
- アンルシア姫:私を止めたくば ダーマ神殿へ来い。創生の渦への道は開けておいてやろう。地下にある儀式の間に来ればわかるはずだ。ふふふ……。ははははっ!!
- 勇者姫アンルシア:くっ……。
- ダイム老:うぐっ……。
- 勇者姫アンルシア:ダイムさん!?
- ダイム老:ううっ。あなたが本物の勇者姫さま……。では私がこれまで仕えていた あの姫さまはいったい……。やはり この世界はおかしかった……。私がそれに気付けたのは……真の勇者である あなたと一緒に過ごせたおかげ……。ありがとう……ございました。アンルシア……姫さま……。
- 勇者姫アンルシア:……私はあの人たちを許さない。すぐに後を追いかけましょう。チカラを貸して○○さん。ダーマ神殿にある儀式の間に向かい 創生の渦への道を探さないと!
- 勇者姫アンルシア:あの人たちの言っていた創生の渦への道って この旅の扉のことみたいね。創生の渦……。そこに何があるのか確かめないと。行きましょう ○○さん。
ここは……? 村のようだけど ほとんどが壊されていて 跡形もなくなっているわ……。あの人たち ここにはいないみたいね。村の外に出て 創生の渦を探してみましょう。 - ベスタス:……ぷるぷる。ここはね。エテーネって村だったらしいよ。でも昔 神さまに逆らっちゃって 怒った神さまに滅ぼされたんだって。こわいよね。ぷるぷる……。だからもう誰もいないんだ。でもちょっと前にきれいな女の人と おじいちゃんがここを通ったよ。
- ドーキー:……ふう。ひと休み ひと休み。あちこち旅をしているけど こんな所に村があったなんて知らなかったなあ。キミは知ってた?
・はい
・いいえ
知ってたの? キミは物知りなんだね。ふーん。エテーネって村だったのか。どんな人たちが住んでたのかなあー。
だよねー。こんなヘンピな所に村があるなんて誰も思わないよね。 - ウッドン:北の空に浮かぶ巨大な渦を お前さんは見たじゃろうか? あれはな。創生の渦というのよ。くわしくは知らんが この世界が始まる前から ああやって空に浮かんでおるらしいぞい。
- ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
神より与えられた この広い世界で
我らは 姿の異なる仲間たちと チカラを合わせ
支え合い 共に暮らしてゆくと誓った。
□
その誓いが 永遠であるよう願いを込めて
世界の中心である この場所に
愛すべき仲間たちの姿を残す。
(育みの大地 いしずえの森 F-3) - ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『水の民 ウェディ』
海に浮かぶ美しい島々で 自由に生きる
青き水面のような色の 身体を持つ者たち。
□
束縛をキライ 歌と恋を大切にする彼らは
速さと 強さという特性を生かして
愛する者を守る時だけ 本気で戦った。
(育みの大地 いしずえの森 G-4)
- ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『地の民 ドワーフ』
雄大な山々に恩恵を受け 大地と共に生きる
小さな身体に 大きな耳を持った者たち。
□
高い技術力と 強い欲望を持つ彼らは
持ち前の 器用さと素早さで
いくつもの高度な文明を 築き上げた。
(育みの大地 いしずえの森 G-4) - ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『風の民 エルフ』
自然を愛し 森と共に生きる
背に小さな羽を持った かれんな姿の者たち。
□
伝統と格式を重んじる彼らは
世界の理を 深く学び
多くの優れた呪文の使い手を 世に送り出した。
(育みの大地 いしずえの森 G-4) - ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『花の民 プクリポ』
絵本のような色彩の町で 楽しさを求めて生きる
ふわふわと愛らしい 小さな身体の者たち。
□
強い魔力と 器用さを生まれ持つ彼らは
戦いより ものを作り出すことより
楽しさを生みだすことに 情熱をかたむけた。
(育みの大地 いしずえの森 G-4) - ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『炎の民 オーガ』
厳しい荒野で チカラ強く生きる
大きな身体に ツノと尻尾を持った者たち。
□
好戦的で 強き者を尊んだ彼らは
抜きんでた 強いチカラと体力で
弱き者や仲間のため 命をかけて戦った。
(育みの大地 いしずえの森 G-4) - ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『空の民 竜族』
はるか かなたより
世界を見守る 聖なる者たち。
□
彼らは 地上で 争いが起こると飛来し
その大いなるチカラで
またたく間に 平安をもたらしたという。
(育みの大地 いしずえの森 G-3) - ○○は 岩に刻まれている文字を読んだ。
『勇の民 人間』
どんな地でも 生きていける
大きくもなく 小さくもない身体の者たち。
□
秀でたところがないと 思われていた彼らだが
危機に直面した時 決して くじけずに
立ち向かう 勇ましさを秘めていた。
(育みの大地 いしずえの森 G-3) - レゴーム神父:……オレ 神父の修行した。だから神父できる。オマエ 用事 言え。
最後に この先の洞くつのこと 教えてやる。戦いになったら逃げることはできない。忘れるな。気をつけろ。
……神。オマエ ずっと見てる。また 来い。 - 勇者姫アンルシア:あれが 創生の渦……。調べていないのは あとはあそこだけね。あの洞くつを抜ければ創生の渦へ たどり着けるかもしれないわ。中に入ってみましょう○○さん。創生の渦にいる あの人たちに早く追いつかないと。
- 来たか アンルシアさまに盾つく者よ。創生の渦へ向かうつもりならば この私を倒さねばならんぞ。だが キルギルさまの研究によって魔物のチカラを得た私を はたしてキサマらごときが倒せるかな?
グオオォォォォン!!
- 魔創兵ゲゾラと戦闘
○○のもとに天から白い光を宿した 水晶のツメが降ってきた。
○○は 白水晶のツメを手に入れた! - ここまで来られたということは ゲゾラめは倒されたようですね。ですが ゲゾラは試作品に過ぎません。あなたはまだキルギルさまの研究成果を何も知らぬに等しい……。人と魔物を合わせた このグリモスのチカラ! その身で思い知るがいいでしょう!!
- 魔創兵グリモスと戦闘
○○のもとに天から灰色の光を宿した 水晶のツメが降ってきた。
○○は 灰水晶のツメを手に入れた! - バスラー隊長:……なるほど。キルギルさまがここの守りを私にまかせた理由が今わかった。私はお前を知っているぞ。アラハギーロ王国でのベルムド王との戦いは見させてもらったからな。それだけのチカラを持つお前が アンルシアさまに敵対するというならば 私はお前を仕留めねばならん……。これまでに戦った魔創兵と同じと思うな。キルギルさまの研究の集大成! 究極無双の兵士……それが私なのだ!!
- 魔創兵長バスラーと戦闘
○○のもとに天から黒い光を宿した 水晶のツメが降ってきた。
○○は 黒水晶のツメを手に入れた! - 勇者姫アンルシア:ここは……?
- 魔導士キルギル:ヒョッ? まさか本当に追ってくるとは。なんとあわれで おろかなる実験素材。ヒョーヒョッヒョッ!
- 勇者姫アンルシア:実験素材……? いったい何を企んでいるの!?
- 魔導士キルギル:やれやれ。無知で無学で無教養な あなた方に特別に教えてさしあげましょう。あれこそは創生の渦!! すべてを創りだし 生みだす 創生の魔力の……その根源に通じるというチカラの象徴なのです! あの渦に秘められた魔力……。はたして どれほどのものなのか あなた方に想像できますか? ……できませんよねえ? でも悲観することはありませんよ。すぐに体験できるのですから。我が姫さまはまさに今! 創生の渦に秘められた絶大な魔力をその身に宿そうとしているところなのですよ。創生の魔力を得た姫さまのチカラは この私ですら計り知れないものとなり 確実に勇者のチカラを超えるでしょう!
- 勇者姫アンルシア:あなたたちの思いどおりにはさせない!
- 魔導士キルギル:残念ですが もう遅いのですよ……。感じる……感じますよ! ついに姫さまが創生の魔力をっ。ヒョーヒョッヒョッ!!
- アンルシア姫:ふふふ……。創生の魔力は我が身に宿った……。
- 勇者姫アンルシア:くっ……。身体が動かな……い……。
- 魔導士キルギル:おお……我が姫さま。なんと美しい。まさに 魔の勇者……
- 魔勇者アンルシア:ふふふ……。はーっはっはっ! 見よ この姿を! 創生の魔力によって私は勇者を超えるチカラを得た! だが私が望むことはただひとつ。お前から勇者のチカラを奪い 真の勇者となることだ!! その前に……。目障りな邪魔者を排除する必要があるな。ふふふ。○○……。創生の魔力がもたらすチカラを まずはお前で試させてもらうとしよう。はははっ アンルシアよ。何もできぬまま○○が消し飛ぶところを そこで見ているがいい!
- 魔勇者アンルシアと戦闘
- アンルシア姫:○○……。お前のチカラを見くびっていたようだ……。人の身で創世の魔力を得た私と ここまで戦えるとはおどろいたぞ……。だがな……。……どんなに強かろうとお前では私を滅ぼすことはできない。
- 魔勇者アンルシア:お前に残されているのは 私に消し飛ばされるという運命だけなのさ!
- 勇者姫アンルシア:…………!!
- 魔勇者アンルシア:さあ お別れだ……。これまでアンルシアを守ってくれて感謝しているぞ ○○。ふふふtね…。はーっはっはははははっ!!
- 勇者姫アンルシア:……○○!!
- 魔勇者アンルシア:……なにっ? 創世の魔力で作られた戒めから 逃れただと!?
- 勇者姫アンルシア:これ以上○○だけを危険な目にあわせるわけにはいかないわ! 私も一緒に戦います!! 私たちがチカラを合わせれば どんな敵だって勝てるはず! ○○! これからが本当の戦いよ!!
- 魔勇者アンルシア:ふふふ……。お前たち ふたりがそろおうとも 結果は変わらぬぞ。さあ アンルシア。お前の勇者のチカラを私に寄こすがいい!
- 魔勇者アンルシアと戦闘
- 魔勇者アンルシア:…………ぬうう。まだだ……。私はなんとしても 勇者のチカラを手に入れるのだ……。そのためならば何度でも立ち上がる。決して あきらめはせぬぞ……!
- 勇者姫アンルシア:くっ……。倒しても倒しても 立ち上がってくるなんて。このままでは……。だけど○○。私たちはここでくじけるわけにはいかないの。何度 相手が立ち上がろうと 私たちで打ち倒しましょう!
- 魔勇者アンルシア:無駄だ。お前たちが何をしようと 私を滅ぼすことはできぬと知れ!! 創生の魔力より生み出せし この闇のころもをまとった今 もはや お前たちの攻撃など通じはせぬ! 我がチカラにひれ伏すがよい!
- 勇者姫アンルシア:なんて まがまがしい姿なの……。私の勇者のチカラで あの闇のころもをなんとかしてみせるわ。○○それまで耐えて!
- 魔勇者アンルシアと戦闘
- 魔勇者アンルシア:……うぐあああっ!!なんということだ……。創生の魔力をもってしても 勇者のチカラには及ばぬというのか!!
- アンルシア姫:うっうう……。ふ……ふふ。やはり私では ダメだったということらしい……。私はしょせん創られた存在。本物の勇者になどなれるわけがなかったのさ……。
- 勇者姫アンルシア:創られた……存在?
- アンルシア姫:……そうだ。私は勇者となってお前と入れ替わるため この創生の渦から生みだされた。……大魔王マデサゴーラの手によってな。
- 勇者姫アンルシア:大魔王マデサゴーラ……。
- アンルシア姫:だが私は勇者として覚醒できなかった。できそこないの失敗作とさげずまれ 大魔王に見切りをつけられたのさ……。それでもあきらめきれなかった……。私には勇者となる以外に 生きている価値などないのだから……。……覚醒するためになんでもやった。できることはすべてだ。しかし何をしようと覚醒の時は訪れない。そのときだ。お前が現れたのは……。私の身体は歓喜に打ちふるえたよ。本物の勇者から そのチカラを奪えば ついに勇者になれると……。その結果がこのザマさ……。いいことを教えてやろう……。大魔王に創られたのはこの私だけじゃない。この地に生きる者すべてが……。存在する物のすべてが大魔王によって 創生の渦の魔力で創りだされたものだ。ここは偽りのレンダーシア! この地そのものが創られた存在であり 救われることのない呪われし世界なのさ!! ふふふ……はははははっ。……あははははははははっ!!
- 勇者姫アンルシア:彼女も自分の運命に苦しんでいたのね……。それにしてもこの世界のすべてが創られたものだなんて……。大魔王はいったい何をしようとしているの? それに……。ここが偽りのレンダーシアだとしたら本当のレンダーシアは……
- クロウズ:この世界の秘密を知ったようですね。私はこの時を待っていました。真の勇者が目覚め 偽りの勇者を討ち滅ぼす まさに この時を。あなたのいたレンダーシアが今どうなっているか……。知る手段はここにあります。これはブレイブストーン。勇者が使ったならば次元の壁さえも超えて好きな場所に移動できるという秘石です。
- 勇者姫アンルシア:それを使えば私たちは 真のレンダーシアに帰れるんですか!?
- クロウズ:その通り。偽りの勇者は覚醒を迎えた後に この石を使って真のレンダーシアへと渡るつもりだったのでしょう。ですが 今の戦いで石は割れてしまった。しばしの時がいただけるなら この私が直してみせますがいかがです?
- 勇者姫アンルシア:時間がかかってもかまいません。その石を使えるようにしてください!
- クロウズ:では グランゼドーラ城の西の塔 3階の姫の部屋でお待ちください。石が直り次第 お届けにあがりましょう。
- 勇者姫アンルシア:○○。私はグランゼドーラ城でブレイブストーンの完成を待つことにするわ。あなたもその時が来たら 城へ来て。共に 真のレンダーシアへ帰りましょう!
- クロウズ:……偽りの勇者は 滅ぼされ 世界の秘密は 明かされた。すべては 定められし運命のままに……。そして このブレイブストーンが チカラを取り戻す時 ついに 真のレンダーシアへの扉が開く……。
……私の目的が果たされるには まだしばらく時間がかかりそうですね。仕方ありません……。今は石の再生にチカラを尽くしましょう。
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