アンルシアからの呼び出し
- 「キラキラ大風車塔」の2階の「気球受付係ハルーン(D-4)」と話すと、イベント発生
・バシっ娘で「プクランド大陸→キラキラ大風車塔」から移動 - 「ゲルト海峡」へ行く
・バシっ娘で「オーグリード大陸→橋上の宿」から移動 - 「ラダーズ(D-4)」と話、横の「はしご」から降りる
- 「小舟」を調べて、「ガミルゴの盾島」に行くと、イベント発生
- ピュージュたちと、ボス戦
- 勝つと、イベント発生
魔界へ
ゲルヘナ幻野
- 北にある「大審門(C-2)」に向かう
・ゲルヘナ幻野の中央(E-4)を通って大審問に向かう - 「大審門(C-2)」に行くと、イベント発生
- 「大審門」の「アビスゲート(E-7)」を調べて、登録しておく
- 「ゼクレス魔導国」か「バルディスタ要塞」へ向かう
ゼクレス魔導国へ
クエスト609「ゼグレスへの関所」
- 「ゲルヘナ幻野」の「ベルヴァインの森関所」にいる「トゥゼク(H-5)」と話して、クエストを受ける
- 「アビスゲート(H-5)」を調べて「ベルヴァインの森関所」を登録する
- 「大審門(C-2)」に行く
・アビスジュエルで「ゲルヘナ周辺→大審門」から移動 - 「闇商人バラギル(E-7)」と話す
- 「ベルヴァインの森関所」に戻り、「トゥゼク(H-5)」と話すと、クエストクリア
・アビスジュエルで「ゲルヘナ周辺→ベルヴァインの森関所」から移動
ベルヴァインの森
- 「ベルヴァインの森関所」を通過する
- 「ベルヴァインの森西」から「ベルヴァインの森東(G-4)」に行く
- 「ゼクレス魔導国(F-4)」に行くと、イベント発生
ゼクレス魔導国
- 「アビスゲート(B-4)」を調べて「ゼクレス魔導国・入口」を登録する
- 「ゼグレス城(G-4)」に行くと、イベント発生
- 「アビスゲート(G-4)」を調べて「ゼグレス魔導国・城前」を登録する
- 「噴水(D-4)」の辺りに行くと、イベント発生
- 「ベラストル家(F-3)」に行き、「アウレール」に招待状を見せる
- 「リンベリィ」と話すと、イベント発生
- 「ベラストル家」を出て、「六大陸堂(D-2)」へ行くと、イベント発生
ベルヴァイン湖
- 「ゼクレス魔導国」を出て、「ベルヴァインの森西(A-4)」に行く
- 「ベルヴァイン湖(G-7)」に行こうとすると、イベント発生
- 「おばけキノコ」を何度も倒して、「もうどく胞子」を手に入れる
・おばけキノコは周辺にいます - 「ガスヴィン(G-4)」と話す
- 「アビスゲート(H-5)」を調べて「ベルヴァインの森西・湖前」を登録する
- 「ベルヴァイン湖(G-7)」に行くと、イベント発生
- 「湖の魔獣ボルゲルグ」とボス戦
- 勝つと、イベント発生
- 「ゼクレス魔導国」に戻ると、イベント発生
・アビスジュエルで「ゼクレス魔導国→ゼクレス魔導国・入口」から移動 - 「六大陸堂(D-2)」へ行くと、イベント発生
- 「地図」を調べて、地図を正しい配置にする
・「▲→▲→●→▲」の順に押す - 「地図」を調べると、イベント発生
ゼクレス城・宝物庫
- 「宝物庫(H-5)」に入ると、イベント発生
- 通路を西に進むと、F-4付近でイベント発生
- 「滝見の広場(A-6)」に向かう
- 「アビスゲート(A-6)」を調べて「ゼクレス城・宝物庫」を登録する
- 「扉」から城の外へ脱出すると、イベント発生
- 「激昂の巨人レイジバルス」とボス戦
- 勝つと、イベント発生
・経験値300000Pを獲得する
・40000ゴールドを手に入れる
バルディスタ要塞へ
Ver5.0追加クエスト等
- Ver5.0「いばらの巫女と滅びの神」
- クエスト593「スイーツに染められて」 (幸運を呼ぶサロン・髪色10色追加)
- クエスト594「欲望という名の便せん」 (ご当地便せん)
- クエスト595「突撃!隣のオシャレさん」(リリィアンヌバッグ入手)
- クエスト596「亡き王に手向ける花」
- クエスト597「ハングリーな魔物たち」
- クエスト598「良薬はキケンな香り」
- クエスト599「か弱きスライムたち」
- クエスト600「華のウルフ道極めるっす!」
- クエスト601「砂糖に甘~い新商品」
- クエスト602「とても刺激的な解放」 (職人レベル65→70解放)
- クエスト603「黄昏のデスマスター」 (デスマスター転職クエスト)
- クエスト604「けがされた扉」 (死霊探偵デスマスター)
- クエスト605「地縛霊は泣き虫?」 (死霊探偵デスマスター)
- クエスト606「お願いベントラーコイン!」(死霊探偵デスマスター)
- クエスト607「黄昏より君を連れて」 (死霊探偵デスマスター)
- クエスト608「天に昇る魂に君は誓う」 (死霊探偵デスマスター)
- クエスト609「ゼグレスへの関所」
- クエスト610「バルディスタへの関所」
- クエスト611「ファラザードへの関所」
- クエスト612「バザールを救え!」
- クエスト613「世界への架け橋」(釣りレベル40→45解放)
- 新装備「はじまりの紋章」(ヴェリナード城下町のアクセサリー屋で入手)
- 新武器「鎌」一覧
- 極地への道標(スキルブック等の入手)
- 仲間モンスターの転生回数の開放(10→11)
- 新転生モンスター「キョンシーゴースト」(ゴーストの転生)
本棚
- 古びた 革の手帳がある。
どうやら 誰かの日記らしい。
少し クセの強い字で 書かれている。
今日は 師匠から コンパスをもらった。
俺が道に迷わないように とのことだ。
相変わらず 子供あつかいをされている。
師匠はアストルティアの出身で 俺は魔族。
見た目はガキでも 宝石商として独立して
何十年もたつんだぜって 言ってるのに。
けど アストルティア製のコンパスを
もらえたのは 素直に うれしい。
いつか俺も 師匠のふるさとを 旅してみたい。
そう話したら 師匠に 頭をなでられた。
やっぱり子供あつかいだが まあ いいさ。
これで怒ったら それこそ ガキだしな。
(ゼクレス魔導国 道具屋 C-4) - 古びた 出納帳が 置いてある。
ずいぶん 赤字が多いようだ。
○○は 道具屋の経営が 心配になった。
(ゼクレス魔導国 道具屋2階 D-3) - 『ゼクレス魔導国 憲章』という冊子だ。
ゼクレス魔導国の民よ 王家の地脈を讃えよ。
古く 高貴なる一族は その知性と
優れたる魔力にて 汝らを 導く。
身分の別を守り 忠誠と
その生命を 王家に捧げし者こそ
真なる臣民なり。
誇れ この地に生まれし運命を。
愛せよ 美しき城と 国土を。
ゼクレス魔導国の名を 天下にとどろかせよ。
(ゼクレス魔導国 民家 F-6) - 『貴族のつとめ』というタイトルの童話だ。
昔々あるところに 貴族の男がいました。
男は召使いの女と 恋に落ち
結婚の約束を交わしました。
しかし 男の父親は それを 許しませんでした。
男は 父親と 大ゲンカした後
女をつれて 屋敷を飛び出しました。
家を捨てた男は 女と結婚しました。
身分やお金がなくとも ふたりは 幸せでした。
ところが ある日 女が重い病気になりました。
男は 一生懸命 働きました。
しかし 薬代は高く 借金は増えるばかり。
思い詰めた男は 馬車の前に 飛び出しました。
「どうか 薬代を……」
地べたに頭をこすりつける 男の前に
馬車から降りたったのは 男の父親でした。
男は父を憎み 父は男を蔑んでいました。
けれど 父は 男にお金を渡しました。
それは親ではなく 貴族としての つとめでした。
自分の無力を 思い知った男は
こすりつけた頭を 上げることができず
いつまでも 地べたに はいつくばっていました。
(ゼクレス魔導国 民家 F-6)
クエストメモ(ネタバレ)
- 気球受付係ハルーン:ぶっかぶかの~ ふわっふわ~! のどかな空の旅へ ご案内~! プカプカ気球にご乗車の方はこちらです~! 現在 期間限定のイベントを開催中~! なんと! 大風車塔の名物プカプカ気球でお空を飛んでまわれるんです! ……あっ ○○さまですよね? アンルシアさまからご予約いただいてますのでいつでもご乗車できますよ! では○○さまには前もってプカプカ気球へご乗車に際しての注意点を簡単に説明させていただきますね!
まず……プカプカ気球にご搭乗の際はお荷物をお預かりしてから空の旅へとご案内しております。またプカプカ気球が空に浮いている時はどうかはしゃぎすぎないでくださいね! うっかり落ちてしまったら大変ですよ! 説明は以上となります! さて一緒にご搭乗になる予定のアンルシアさまはまだのようですが……お先に気球乗り場へご案内できますよ。その前に……○○さまのお荷物をお預かりしてもよろしいでしょうか?
かしこまりました! では○○さまのお荷物をこちらでお預かりさせていただきますね~。
○○は荷物一式を気球受付係に預けた!
まあ! とっても重たいお荷物! ……これでプカプカ気球に乗る準備がバッチリできましたね! それでは外の気球乗り場のほうにご案内させていただきます! さあこちらへどうぞ! - アンルシア:あらっもう来てくれていたのね! ……待たせちゃったかしら? 急なお誘いだったのに来てくれてありがとう……。うれしいわ! 私……気球に乗るのが夢だったのよ。だから期間限定で気球に乗れるって聞いて思わず予約しちゃったの。それと前からあなたとのんびり過ごしてみたかったから……一緒にどうかな……と思って。……うふふ。それじゃさっそく乗りましょう!
○○とアンルシアは気球に乗り込んだ!
わあーっ すごい! ほら見て! 大風車塔がもうあんなに遠くに! ……ねえ。思えば私たち一緒にたくさんの冒険をしてきたわよね。いろいろとつらいこともあったけれどあなたがいてくれたからいつも乗りこえることができたのよ。私気づいたらあなたのことばかり考えているわ……。ねえ……。あなたのことは勇者と盟友の関係以上に……特別な人だと思っているの。……あなたにとって私との関係は勇者と盟友……だけなのかな? それとも……特別な人なのかな?
・特別な人
・勇者と盟友
そう……そうなのね。な…なんだかてれちゃうわね。まさかあなたも同じ気持ちでいてくれたなんて……うれしいわ。……なーんちゃって。あはは! そんなワケないでしょ! こんな冗談を本気になっちゃうなんてとんだマヌケね! お遊びの時間はおしまい! はいっさようなら~! - 勇者姫アンルシア:ふう あぶなかった……。間に合ってよかったわ! 私の姿に化ける者よ! 正体を見せなさいっ!!
- アンルシア:……あはは♪ ホンモノが着ちゃったなら仕方ないな~♪
- 勇者姫アンルシア:ぬいぐるみ……!?
- アンルシア:あはは♪ あはは~♪
- 旅芸人ピュージュ:やあやあ! 盟友くん ひさしぶり~♪ 旅芸人ピュージュのドッキリショーはお楽しみいただけたかな~?
- 勇者姫アンルシア:あなたが……ガートラントで陰謀を仕掛けたというピュージュ……!
- 旅芸人ピュージュ:あはは♪ 勇者姫ははじめましてだね! 知ってもらえてるなんて光栄だな~♪ ここで駆けつけてくるなんてさっすが~! でもでも残念ながら……もうキミたちに用はないんだよな~♪ ボクたちの目的はそこの彼女が気球に乗る前に置いてってくれた荷物の中にあったんだよね~♪
- 勇者姫アンルシア:えっふたりいる……? どういうこと……!?
- 旅芸人ピュージュ:あはは♪ これで必要な分がそろったんだ! ボクらの大願がまもなくかなうよ♪ これから本当に怖いことが起きるんだ~♪ ……地獄の扉が開かれて恐ろしい災いがあふれ出すよ♪ きっとたくさんの血が流れるんだ~♪ ……なかなか楽しかったよ♪ それじゃバイバ~イ!
- 勇者姫アンルシア:あっ 待ちなさい……! ……ところで。あなたすっかりだまされていたようだけど偽物の私……何か変なこと言ってたんじゃ?
・はい
・いいえ
……本当に? ……ごめんなさい。今はこんな話してる場合じゃなかったわね。じつは私が出かけてる時 ルシェンダさまからあなたが危ないという連絡があってね。急いで駆けつけてきたのよ。下でルシェンダさまが待っておられるわ。いったん戻りましょう。 - 賢者ルシェンダ:おおそなた無事だったか! アンルシア姫もよくやってくれた!
- 勇者姫アンルシア:……ええ危機一髪のところでした。ルシェンダさまのおかげです。けれど……ピュージュを逃がしてしまいました。そうだ! ルシェンダさま。彼女の荷物は無事ですか? ピュージュが狙っていたようでしたが……。
- 賢者ルシェンダ:荷物自体は無事のようだが……何かを盗られた恐れがあるのか? ならば調べてみるがいい。
○○は急いで荷物をしらべた……。○○のだいじなものの中から時元神キュロノスが落とした戦禍のタネがなくなっていた!
……なに? 戦禍のタネだと? それを奪われたというのか。 - 勇者姫アンルシア:ルシェンダさま。戦禍のタネとはいったいなんなのでしょう? なぜそれをピュージュが……?
- 賢者ルシェンダ:……ふむ そうか。そなたたちには戦禍のタネについて教えてなかったな。では私の知っている限りのことを話そう。ガートラントの事件を覚えているか? ピュージュがそっくりの偽物をあやつる術で内乱をそそのかし国に混乱を起こした事件だ。私はガートラント王国と懇意にしていてな。ピュージュが事件を起こして以来……ひそかにヤツの動向を探っていたのだ。その結果……ピュージュはどうやらあるものを求めて各地に争いの火種をまいていたことがわかった。それこそが……
- 勇者姫アンルシア:戦禍のタネ……というワケなのですね。
- 賢者ルシェンダ:うむ。戦禍のタネは魔瘴に関わる戦いにより生まれる戦いの怨念と魔瘴が結実したもの……と言われている。ピュージュは人々をだまし争いを起こしてはたくさんの戦禍のタネを生みだし拾い集めていたようなのだ。
- 勇者姫アンルシア:そんなことがあったなんて……。でもピュージュはなんのために……? そういえば……地獄の扉が開かれて災いがあふれ出す……とピュージュは言っていました。
- 天馬ファルシオン:……そしてこうも言っていましたね。これで必要な分がそろった。まもなく大願がかなう……と。
- 賢者ルシェンダ:……どうやら事態は切迫しているようだ。これは一刻も早くピュージュから戦禍のタネを取り返さねばならぬな……。
- スピンドル兵士長:ルシェンダさまぁ~! スピンドル兵士長 参上! ……頼まれていた件のご報告です! ピュージュどもの行き先がつかめました!
- 賢者ルシェンダ:おおでかしたぞ! スピンドル兵士長!
- スピンドル兵士長:ふふっ我らの情報網にかかればお手のモノ! 2匹もいたとは意外でしたが……今度こそヤツらをとっちめてやりましょう! ピュージュどもはふた手に分かれ依然海上を飛行しながら逃走中です! 一方はウェナ諸島の無人島へ……もう一方のピュージュはどうやらゲルト海峡の方角に向かっているようです!
- 勇者姫アンルシア:早くしないとピュージュを逃がしてしまうわ。けれど2匹のうちどちらが戦禍のタネを奪っていったかわからない……。
- 賢者ルシェンダ:……ではこうしよう。ウェナ諸島の無人島へ逃げたピュージュはファルシオンさまと共にアンルシア姫が追ってくれ。そなたはゲルト海峡へと逃げたピュージュのほうを追いかけるのだ。
- 天馬ファルシオン:ふた手に分かれて追うのですね。いいでしょう……。
- 勇者姫アンルシア:まかせてください! 必ずやピュージュを追い詰めます!
- 賢者ルシェンダ:私は万が一の事態にそなえスピンドル兵士長と共にガートラントへ向かい応援を連れてこよう。地獄の扉が開く……か。ゲルト海峡に浮かぶ小島……ガミルゴの盾島では島に空いた大きな穴を石化した巨人がふさいでいるというが……それは約500年前のガミルゴという術師がその大穴……魔界へ通じるという穴を封じるために命に代えて変身した姿なのだ。術師ガミルゴは他でもない私の先祖でな。なぜだか無性に胸騒ぎがするのだ。我が身に流れる父祖の血が危機を知らせているような……。……くれぐれも気をつけてくれ。武運を祈る。
- ラダーズ:さっき宙を浮いた道化師が対岸のガミルゴの盾島に飛んでったんだがイマドキの記述は進歩してんだなあ……。……え? 盾島へ行く方法だって? 今は使われていないがじつは俺の横にあるはしごを下りた先の崖下の渡し船で盾島に行けるんだぜ。
- 旅芸人ピュージュ:あはは♪ もうすこしで……あのお方の願いをかなえることができる♪ とってもすばらしいことが起きるんだ! ……おや おや~? 盟友くんじゃないか~♪ ようこそ~! この世の地獄……魔界の入り口へ!! あはは あはは~♪ 戦禍のタネが喜びにふるえてる♪ もうすぐ魔界への扉が開かれるよ! むかしむかし戦禍の邪神が空けた大穴は光の河を貫いて魔界までつながってるんだ! あのお方も開通を楽しみに待ってるよ~♪
ねえ! いいこと思いついたよ~♪ 彼女のむくろをこの儀式の供物にしよう♪
さんせ~ さんせ~! 歴史的瞬間に花を添えよう♪
あはは名案だね~! とっても楽しい儀式になりそうだ!
それじゃ 決まりだ♪
さあ世にもおそろしい旅芸人ピュージュの残酷ショーをとくとご覧あれ~! - 旅芸人ピュージュ:……あはッ…あれれおかしいな? ボクたちは……どうして負けたんだろう。でもっ……もう間に合わないね……♪ タネからあふれだした戦禍の呪力が封印を破壊して魔界の扉が開かれるよ♪ じきにバルディスタの連中が現れる……♪ これでボクたちの役目は果たされた♪ 本当に怖いのはここからだよ♪ あはは あはははは~♪
- ……ここがアストルティア。この地は……我らが征服する。……目ざわりだ 失せろ。……ほう。少しはやるようだな。だが……これで終わりだ。
- ユシュカ:まだ息はあるようだな……。……気に入った。お前の命を救ってやろう。……俺と共に来い。
なんと○○は異形の姿に変わっていた! ……○○は水の中に落ちた赤い宝石をおそるおそる拾いあげた。
アビスジュエルを手に入れた!
……ようやく目覚めたか。待ちくたびれたぞ。どうした ほうけたカオをして。何か身体に異常でもあったか? ……そうか。なるほどなるほど。ならば血の契約はうまくいったようだな。……俺の名はユシュカ。見ての通り魔族の旅人だ。でここは魔界。俺たち魔族が暮らしている麗しき世界だ。まったくワケがかわらない。……というカオをしているな。順を追って説明してやるからそこに座れ。
……そうだな。まずこの魔界のことを教えておこう。アストルティアから光の河をへだてた近くて遠い世界……魔界には現在特に大きなチカラを持った3つの国がある。……鉄血と暴力の国 バルディスタ要塞。魔界で最も古き悪意の都 ゼクレス魔導国。そして……混沌の新興国ファラザード。この辺りは武力にモノを言わせて拡大を続けるバルディスタに滅ぼされた集落の跡地だ。そのバルディスタがついにアストルティアに攻め入ると聞いて俺はヤツらの軍にまぎれこんだ。そうして首尾よくアストルティアにたどり着いたところでお前が倒れているのを見つけたんだ。お前は瀕死の状態だった。普通の回復呪文では追いつかないほどひどいキズを負っていたんだ。しかし俺はお前を見て使えると思ってな。だからこうして魔界に連れ帰って魔族に伝わる血の契約をおこなったのさ。この俺の血をそそいでやったんだ。その影響でお前は魔族の姿に変わったが……命があるだけ俺に感謝するんだな。それからお前……俺がくれてやったアビスジュエルはちゃんと持っているようだな。その宝石はこの魔界を移動するのに欠かせないものだ。好きに使うがいい。
○○はアビスジュエルを使えるようになった!
……長話にも飽きたな。バルディスタの連中に見つかっても面倒だしそろそろ行くか。……どこへ行くかだと? しもべのお前が気にすることではない。……なんだそのカオは? お前は血の契約をしたからには俺のしもべだ。俺の言うとおりにしていればいい。そうだお前……まだ名前を聞いてなかったな?
○○はユシュカに自分の名前を伝えた。
ふうん……。しもべにしてはやや不相応な名だが……まあいいだろう。……仕方ないから教えてやる。向かう先はゲルヘナ幻野の北側……大審門だ。そこでこれからのことを説明してやろう。ゲルヘナ幻野は起伏が多く迷いやすいが……魔界に慣れるためにも自力で来てみろ。俺は先に大審門で待っている。 - ユシュカ:ちゃんとここまで来られたか。あれが魔仙卿が住むデモンマウンテンの入り口……偉大なる大審門だ。さあこっちへ来い。いいか。魔界には各国を治める魔王がいるが本来はその頂点に大魔王が君臨するのだ。……先代が死んで以来 空位になっているがな。そして大魔王を選定する権限を持つ者こそが魔界の最古老にして大いなる闇の根源との仲介者と言われる魔仙卿というわけだ。……見ろ。あいつらは魔仙卿に会うために大審門に集まってきた有像無像だな。
- ウハハハ! まだ大審門は開かねェのか!! 早く魔仙卿に会わせやがれ オラァ!!
- 殺りくのグレボス:……ゲッファッファ!! バカヤロウ!! 次の大魔王になんのはァ オレ様ァ 殺りくのグレボスに決まってんだろォ!!
- ユシュカ:……どうした? 早くこっちに来い。
- 殺りくのグレボス:……オレ様にアイサツしねえとは何様だァ? 名を聞けば魔王すら恐れるという殺りくのグレボス様と知っての無礼かァ?
- ユシュカ:……おっとこれはこれは。俺は砂漠の国ファラザードの使者。この辺りの流儀に不慣れなもので失礼した。じつはファラザード国の魔王から重要な勅命をたまわりこの地にきたのだが……何か気に入らないことでも?
- 殺りくのグレボス:……グゥ……グヌウ。ファラザードの魔王の使者かよォ。め…めんどくせェーな。今回だけは見逃してやるッ! 次に会ったら絶対に喰ってやるからなァ!
- ユシュカ:……ジャマが入ったな。聞いての通り俺はファラザードの魔王に使える者。我が主を大魔王にするために動いている。目的を果たすにはなんとしてもこの閉ざされた門を開かねばならないが……。お前そこの文字を読んでみろ。
- 門には見慣れない文字が刻まれている……。
……しかし しばらく見つめていたら不思議と文字の意味がわかるようになった。○○は刻まれた文字を読んだ。
相克する 天運を持つ者 集いし時
大魔王への道は 開かれる - ユシュカ:古来より大魔王に選ばれし者は必ず大審門を通り他の大魔王資格者との競争に打ち勝ってその位に就いたという。ならば門が開かないのは大魔王たりうる資格者がこの場にそろっていないから……ということなのだろう。大魔王たりうる資格者とは何者か? 我が主ファラザードの魔王は当然そのひとりだ。では我が主と相克する天運を持つ者がこの魔界にいるだろうか? ……じつはふたりほど心当たりがある。それはファラザード以外の強国……ゼクレス魔導国の魔王アスバルとバルディスタ要塞の魔王ヴァレリアだ。だが彼らは大魔王の座に興味がないのか一向にこの大審門に現れる気配がない。……そこで俺の出番というわけだ。ゼクレスとバルディスタの魔王に会ってここ大審門へと引きずり出す。それが俺の果たすべき使命だ。
……ところでお前。どうもその魔族の姿が気に食わんようだな。残念ながら一度血の契約を交わし魔族の姿へと変わった者は二度と元の姿には戻れない。それが魔界の理だ。……だがたったひとりだけ魔族となったお前を元に戻しうる者がいる。この門の先に住む人物……魔仙卿だ。ということは……大審門を開けるという俺の目的を果たせば元の姿に戻るというお前の望みもかなう目が生まれるわけだ。……どうが。お前にとっても悪くない話だろ。どの道しもべに選択肢などないのだからせいぜい俺のために働くんだな。ゲルヘナ幻野の東には魔王アスバルがいるゼクレス魔導国……西に向かえば魔王ヴァレリアのバルディスタ要塞だ。2国のうちどちらからでもかまわない。お前に好きなほうを選ばせてやる。さあ魔界巡りの旅に出かけようじゃないか。 - スラズマー:ぷるぷる……マデサゴーラさまの治世はよかったなァ。今よりはいくぶんかマシだったズラ。今ときたら大魔王がいねえからか誰もかも暴れまくって魔界は無法地帯だァ。油断してたら通りすがりに喰われちまう。……アアッ まさかオマエもオイラの命を? やめろォ オイラはうまくないスライムだァ! たぶん喰ったら腹をこわすズラ!
- アーガン:オレは魔界各地を旅して回ってるんだがそこにあるような扉をどうしても開けられないんだよなあ。魔界中を渡り歩いてもその扉にあうカギが見つからなかったんだから何かもっと特別なすごいカギが必要にちがいないぜ。
- 闇商人バラギル:……クックック。サタンの魔眼石を知っているか? 大魔王の瞳を思わせる美しき天然の魔石なのだ……ほしくなったら私のもとに来るがいい。
- ベルシー:ららら~♪ るるる~♪ ……私が歌っているのはずいぶん前にある賢者から教わった聖別の詩歌という魔瘴を封じられるアストルティアの秘歌です。たしかにあちらの魔瘴には効果があったようですが魔界の魔瘴は強すぎてこの歌では消すことはできませんね。ですがこの歌が気に入ってしまいましてね。意味もなく口ずさんでしまうのです。……ららら~ 魔瘴にはかなわない~♪ るるる~ 私たちは無力な子羊~♪
- デルデド:バルディスタ軍がついにアストルティアへ攻め入ったと聞いたのですが……なぜか撤退してきてしまったようですね。あのバルディスタ軍を撤退に追い込むとは……アストルティアは恐ろしい所です。やはり魔界住まいがいちばんですな……。
- テアノーテ:君ってさ よそ者だろ? ものめずらしそうに町を歩いてる姿がすごく目立つからひとめ見てわかったよ。この国に来たらまずはゼクレス城を見ておくといいと思うな。この国を治める魔王アスバルとその母君であるエルガドーラ様の居城だ。ゼクレス城に行きたいならこの大通りをまっすぐ直進すればいいよ。
- 貴様ら 何者だ!? この先は荘厳にして偉大なるゼクレス城だ。身分の不確かな者は入れんぞ!
- 見たところ この国の民ではないようだが……ここは貴様らのようなよそ者が来る場所ではない。さっさと消えろ!
- ユシュカ:私はファラザード国の魔王の使者ユシュカという者だ。主からの命で魔王アスバル陛下にお目通り願いたくここへ参った。通してはもらえないだろうか?
- ファラザードだと……? 南方にそんな新興国があると聞いてはいるが……。
- たとえ他国の使者であろうと許可なき者を通すわけにはいかん。早々に立ち去れい!
- ユシュカ:使者である私へのその態度はすなわち我が王への侮辱と受け取るが……それでも通せないと?
- ……いや! ま……待て。確認を取るので しばし待たれよ!
- エルガドーラ王太后:アスバルはどこへ行った!? 今日こそ わらわの茶会に出席しろとあれほど言ったのに……お前たち! あやつを連れ戻せ! 見つけるまで城に戻ることは許さぬぞ!
- はッ! 承知いたしました!
- ユシュカ:まさか いきなりのお出ましとはな。エルガドーラ王太后様もお元気そうなことで……。報告を受けていないとは失礼した! どうやら行き違いがあったようなので出直させてもらうことにしよう。さて今の話は聞いてたな? この国の魔王アスバルは城にご不在のようだ。ひとつ町で情報収集でもしてみるか。
- ルドロッホ:最近アスバル様はちょくちょくお城を抜け出しているらしい。エルガドーラ様も手を焼かれてるようだ。さっきも兵士たちがこの辺りまで探しに来たが見つけられず帰ったよ。城下町のどこかに隠れてんのかねえ?
- ユシュカ:とりあえず情報を持っていそうな町の有力者を見つけて聞き込みしてみるか。おっとさっそくそれらしいのが……
- お前ら何者だ! こちらはベラストル家 ご当主のリンベリィ様であるぞ! 気安く近寄るな!
- ユシュカ:ほう? そんなにエラいお方ならいい情報持ってそうじゃないか。なあ あんたちょっといいか?
- リンベリィ:……ちょっと! なによアンタたち! みっすぼらしい身なりで……よくもこの私にクチがきけるわね。これだから身分をわきまえない下等魔族は嫌なのよ……。今すぐ目の前から消えてくれない?
- ユシュカ:はじめまして リンベリィ様。ぶしつけな問いで恐縮ですが魔王アスバルの居場所をご存知ありませんか?
- リンベリィ:あ~もう 全っ然ヒトの話を……って……あら? あらあら? アナタよく見たらなかなかイケてるじゃない! そんなみずぼらしい恰好をしているなんてもったいないわ! みがけば最高にいい男になること間違いないですもの!
- ユシュカ:あ あぁ?
- リンベリィ:……そうだ! ねえアナタ 我がベラストル家で今夜開催される秘蔵の芸術品のおひろめパーティーに招待してあげる! ねえ! 招待状をこの者に1枚渡してちょうだい! 私が直々にアナタに見合う衣装を見つくろって専属の召使いとして雇ってあげるわ! このリンベリィ様のお気に入りになれば出世は約束されたも同然! いい目をみさせてあげるわよ♥
- リンベリィ様 そろそろパーティーの準備のお時間が……。
- リンベリィ:そうだったわ! 私としたことがまだ会場のお花の色を決めてなかったわね。急がなくちゃ! それじゃアナタ! この私に気に入られたこと光栄に思いなさいよ! パーティー会場でまた会いましょ!
- ユシュカ:パーティーはごめんだが何か情報は得られるかもな……。俺は城下を探索するからパーティーにはお前が潜入してくれ。お互い聞き込みを終えたらまた城下で落ち合おう。招待状は渡しておくぜ。
○○はユシュカから パーティーの招待状を受け取った! - ユシュカ:せいぜい あのワガママお嬢様のご機嫌を損ねないようにな。
- アウレール:本日はリンベリィ様主催のパーティーが開催されます。招待状のない方はお通しできません。お引き取りください。
○○はアウレールにパーティーの招待状を見せた!
……これはたしかに本物のようですね。いったいこれをどこで入手されたのですか? まさか誰かから盗んだんじゃ……。いえ……失礼しました。ではご案内します。ただし中には守衛もたくさんいますのでくれぐれも不審なマネはなされませぬよう。 - リンベリィ:……はぁ? アンタ誰? なんでこんなみっすぼらしいのがパーティーにまぎれ込んでるわけ? えっ!! あのイケてる男の横にいたヤツ!? 全ッ然記憶にないんだけど! あの美男子はどこいったの!? 私が招待したのは従者のアンタじゃなくてアイツなのに! ひどいわ! 私の誘いを断るなんて許せないッ! 今度見かけたらゼッタイゼッタイ会いにこなかったことを後悔させてやる! ……もう! その招待状はアンタにあげたんじゃないんだからっ! 返してよね! このパーティーは招待されてない客は入場お断りなのよ! お前たち今すぐこいつをつまみ出しなさい!
- シリル:ちょっと待ってください。その子は僕の連れなんです。慣れない場で迷ってしまったようで……。
- リンベリィ:……なんだ。アナタのしもべだったの? 下等魔族がうろうろしないようちゃんと首輪つけておいてよね。
- シリル:ふふ これは失礼しました。よく言っておくよ。君もびっくりさせてしまったね。さあ僕についておいで。
- リンベリィ:あっ! ねえ シリル! 次のコレクションにどの絵を買うべきか迷ってるからアナタの意見が聞きたいの! ちょっとこっちに来てよ!
- シリル:わかったよ。すぐに行くから少しだけ待ってて。……僕の名はシリル。君と話したくてつい出しゃばってしまった。今は手が離せないから平民街の北にある僕が経営する骨董屋『六大陸堂』で待ち合わせしよう。用が済んだらすぐに僕も向かうからそこで話をさせてくれないか。それじゃまたあとで六大陸堂で会おう!
- シリル:やあ いらっしゃい……あっ 君か! 案外早かったね。無事に着いてよかった! こっちはリンベリィを振り切るのにもう大変だったよ。そういえばまだ名前を聞いてなかったよね。君はなんていう名前なのかな? そうか……いい名前だね。もしかして君はアストルティアから来たんじゃないかな? あの時 ひと目 君の身なりを見てすぐわかったんだよ。僕はずっと昔から身分の差がなく自由に暮らせるアストルティアに憧れてた。だからすぐピンときたんだ。この店もこの国の貴族たちが所有するアストルティアゆかりの品を集めるために開業したんだよ。あっそれでさ! 君が持っているそれはキーエンブレムだろ!? よかったらそれを僕に見せてくれないか? ずっと憧れていたけど本物を見るのははじめてだよ……。これは国を救う程の偉業を達成した者にだけ与えられる品なんだろう? なんてきれいなんだ……。これを授与されているなんて君はきっとすごくウデが立つんだろうね……。
- フラフ:ピキャーー!!
- シリル:おや フラフどうしたんだい? ……まさかこの鳴き方は……。あっ。急にごめんよ。この子はフラフっていってゼクレス魔導国近くのベルヴァイン湖に渡ってくる銀翼竜のヒナなんだ。毎年そこで銀翼竜の群れを見るのが僕の楽しみだったんだけど数年前その湖に凶暴化した魔獣が住みついてしまったんだよ。それで銀翼竜の群れを襲うようになって……この子は去年襲われていたところを僕が助けてこの店で手当てしていたんだ。また今年群れがきたら返そうと思っていたんだけど……参ったな。今年は例年より群れが戻るのが早いようだ。湖に竜たちが降り立つ前に魔獣を倒さないとまたフラフの家族が襲われていまう……。そうだ! 君なら……。銀翼竜の群れがベルヴァイン湖につく前に湖の魔獣を倒してくれないか? お礼として僕にできることならこの後なんだってチカラになる! だから……どうかお願いだ!
・はい
・いいえ
本当かい!? ありがとう……! じゃあ僕もフラフを連れてすぐに出発するから君も急いでベルヴァイン湖に向かってくれ! ベルヴァイン湖はこの国を出てベルヴァインの森の西側から南の方角だ。この店は閉めるから湖で待ち合わせしよう! - ユシュカ:探したぜ。それでどうだ? 何か有力な情報は得られたか? シリルってやつの手伝いだと……? おいおいいったい何をしている。魔王を探すって話はどうなったんだ? ……あの白いドラキーは……。そうかなるほどな……。よしお前はシリルってやつとしばらく行動を共にしろ。俺は引き続き町で情報を集める。手伝いが済んだらすぐ町に戻ってこい。俺の方も頃合いを見て合流しよう。
- ガスヴィン:おっと。ここは通れんぞ。王家の所領であるベルヴァイン湖に凶暴な魔獣が棲み着いたため封鎖中だ。なに? どうしてもベルヴァイン湖に行きたいだと? ダメなものはダメだ!! ……いや。どうしてもというなら条件次第では通してやらんでもない。この辺りの魔物 おばけキノコが落とす もうどく胞子を持ってこい! 断るならここは絶対通さんぞ!
- ガスヴィン:くそっ。いつまでこんなへき地でくすぶってなきゃならんのだ! 王太后様のごきげんを損ねたせいで……
……ん? なんだ貴様か! 例のモノ……もうどく胞子はどうした。手に入れたなら渡してもらおうか!
○○は兵士にもうどく胞子を渡した!
……おおっ これはまさに! チンケな旅人にしてはなかなかやるな。ご苦労だったぞ。kのもうどく胞子からは王族や貴族のご婦人がたが使う高級な化粧品が作れるのさ。ベラストル家のお嬢様に献上すればこんなくだらん仕事とはおさらばだ! 兵士なんかやめて豪勢なお屋敷に仕えるんだ! ……おっと忘れていた。ベルヴァイン湖はこの洞くつを抜けた先だ。行きたいなら好きにするがいい。ふっふっふ……。交代の兵士が来たら城下町へ戻るぞ! 第二の人生を始めるんだ! - フラフ:キュウゥ……。
- シリル:この魔獣は突然どこからかやって来てベルヴァイン湖に住みついてしまったんだ。その時からひどく暴れ続けている。時がたって落ち着けば銀翼竜たちと共存できるかもと様子を見ていたんだけどやはり倒す以外に道はなさそうだね……。フラフは安全な物陰に隠しておくよ。お願いだ! この魔獣を倒してくれ!
- 湖の魔獣ボルゲルグ:グオォオーーーーーーン
- シリル:……やはり君はとても強いんだね! あまりにすごくて見惚れてしまったよ! これでこの湖にやって来る銀翼竜たちにも平和が訪れるだろう……。
- フラフ:ピキャーー!
- シリル:おや……? この鳴き方はもしかして……! あっ見てくれ! ちょうどフラフの家族達が今年もまた戻ってきたみたいだ!
- フラフ:ピキャーー! ピキャーーーー!
- シリル:フラフを家族のもとに返せてよかった。これも君のおかげだよ。本当にありがとう。僕がこの国に残っている理由もこれでなくなった。毎年帰ってくる銀翼竜の群れを見守る事が……僕の生きがいだったんだ。だけど見守るうちに僕自身が広い世界を自由に旅する夢を抱くようになった……。自分にはできないってあきらめていたけど最近アストルティアへの道が開いたって聞いたんだ。こうしてアストルティアから来た君と偶然出会えた今こそが旅立つ絶好のチャンスだと思うんだよ。僕は夢をあきらめたくない……。うん 決めた! 僕は今夜アストルティアに旅立つ! やっと自分の迷いを断ち切れそうだよ! だけど旅立つ前にひとつだけ持っていかなきゃいけないものがあるんだ。どうしてもあれだけは……
- ようやく見つけましたよ。エルガドーラ様がお待ちです。我々にご同行ください。
- シリル:……わかったよ。いつまでも逃げてはいられないと思っていたしね。……君と会えてよかった。またいつかアストルティアの地で再会できる日を楽しみにしているよ。それまでは少しの間さよならだね。
- ユシュカ:待ってたぜ。シリルってやつからの頼まれごとは無事終わったようだな。……それでシリルはどこへ行った? 一緒じゃないのか? なるほど……。アストルティアに行く……ね。魔界を出られると面倒なことになるな。なんとかその前に捕まえたいところだが……なあ……。シリルは他に何か言ってなかったか? ……アストルティアに旅立つ前にどうしても持っていきたいものがあるって言っていたのか。それなら心当たりがある。……シリルは城下町で骨董屋を経営していたんだよな? その店を探れば何か手がかりがつかめるはずだ。それじゃ店で落ち合おう。急いで来いよ!
- ユシュカ:早いな。……ちっ。鍵がかかってるな。悪いが強引に行かせてもらう!
なんとユシュカは扉のカギを壊してしまった!
これがシリルの骨董屋か……。よくもまあ閉鎖的なこの国でここまでアストルティアの品物をそろえたもんだ。でもどこかおかしいような……? 俺が昔見た地図と少し違っているな。お前の地元だろ? ちょっと調べてみてくれ。 - アストルティアの地図がある。だが本来の位置と違う大陸があるようだ。よく見ると地図に「★」「▲」「●」の形をしたボタンがある。どうやらこれを押すことで地図を動かすことができそうだ。
- ユシュカ:アストルティアの地図が抜け道を開く仕掛けだなんて……あいつらしいな。おそらくこの先は城のどこかにつながっているはずだ。とりあえず行ってみるとしよう。
- ユシュカ:こいつは……かなりの値打ちものばかりだな。いかにも強欲なこの国らしい……。よく集めたものだ。どうやらあの抜け道は城の宝物庫につながっていたようだな。
アストルティアに旅立つ前にどうしても持っていかなければいけないもの……。やはりそのコンパスだったか。 - シリル:お前はっ……! どうしてここにっ!? それに君までいるなんて……。どういうことだ!? ユシュカ!
- ユシュカ:ちょっとした縁で命を助けてやってな。それ以来こいつのことは俺のしもべとしてコキ使ってるのさ。それはそうと……シリルなんて偽名を使っていたとはな。だが俺にはあの白いドラキーが変身したお前だってすぐわかったよ。……なあアスバル。
- アスバル:お前には関係ない……。
- ユシュカ:……お前には言ってなかったが俺は昔この国に滞在してたことがある。アスバルはこの国の王子として俺は国から国を渡り歩く有力な宝石商として出会ったんだ。当時からこいつはたいそうアストルティアにご執心だったよ。だから俺は師匠からもらったアストルティア産のコンパスを王子殿下に献上してさしあげたのさ。いつかアスバル殿下もアストルティアを旅できますように……とな。
- アスバル:黙れっ!! 今さらそんな昔の話なんか……!
- ユシュカ:アスバル。ひとりでこの国を逃げ出すくらいなら俺と一緒に来い。今度こそ俺がお前を自由にしてやる!
- アスバル:……うるさいっ! 勝手に去っていった裏切り者の話なんて今さら何も信用できない!
- ユシュカ:お前を裏切ったつもりはない。この国を出る時 俺はお前を……
- お前たち何者だ!! ここで何をしている!? 侵入者だ! 応援を呼べ!!
- ユシュカ:ちっ……。見つかったようだな。ふたりとも話は後だ。ここから脱出するぞ!
- アスバル:仕方ない……。王族しか使えないよう封印で閉ざされた秘密の抜け道がある! ふたりとも僕について来い!
- ユシュカ:よし 行くぞ!
- アスバル:……ここだよ。この国に危険が及んだ時に王族が脱出するための秘密の出口なんだ。……よし開いたよ。この先の滝見の広場から城の外へ出られる。ふたりとも僕についてきて!
- エルガドーラ:あの秘密の抜け道が開かれると わらわの杖の宝玉が光るようまじないがかかっているとも知らず……この母から逃げられると思うとはまだまだ詰めが甘いのう……アスバル。おおかた そのコンパスを持って最近開いたとかいうアストルティアへの道に逃げ込むつもりだったのだろう。
- ユシュカ:ふん……。面倒な奴が出てきたな。
- エルガドーラ:お前は……ユシュカ!! わらわが追放してくれたのに しょうこりもなく舞い戻るとは……。アスバルは高貴なるゼクレス王家の血を受け継ぐ者! やがてはこの国を背負い魔界全土を統べる大魔王となる器……。お前のような雑種とは住む世界が違う。アストルティアを共に旅するなどという世迷い言を吹き込んでも無駄だ!
- アスバル:な……なぜ母上がそのことを知っているのですか……?
- エルガドーラ:お前がずっとこのコンパスに執着していたのは知っているぞ。以前その男からもらった宝物なんだろう? あの日ユシュカが突然国を去ったのはわらわが追放したからよ。お前によくない影響を与えていると知ったからね。
- アスバル:まさか……じゃあ僕の手紙も……?
- エルガドーラ:お前はその雑種と共に行きたいなどとバカなことを願っていたようだがあの手紙はわらわがにぎり潰した。
- ユシュカ:あの時の行き違いはあんたのせいだったか。……どうせそんなことだろうとは思っていたがな。
- エルガドーラ:こんなどこの馬の骨ともわからぬ男とアストルティアなぞに行って何になる? まず大魔王となって魔界の統一を果たしその後で堂々とアストルティアに攻め入ればよかろうものを。だというのにお前は今もくだらぬ夢にうつつを抜かし大魔王となる覚悟も持てないまま……。本当に甘ったれた子……。そろそろ母の我慢も限界ぞよ。いいかげん目をお覚ましッ!
- アスバル:やめろ……!
- エルガドーラ:お前はこの母からは逃れられぬ! 伝統あるゼクレスの跡継ぎとなることだけがお前の存在理由と思い知るがいいわ!
- アスバル:うわあああああああっ!! よくも……よくも!! はあああああっ!!
- ユシュカ:アスバル 待て!
- ゴ……ロオォズゥウウウウウゥ!!!!!
- エルガドーラ:その気概を他国にぶつけてくれればすぐにでも我がゼクレス魔導国が魔界を征服できるようなものを……。まったく聞き分けのないこと……。お前はわらわの言うことに逆らえないというのがまだわからぬとは……
- アスバル:う……あ……!!! やめろ……!
- エルガドーラ:ちょうどいい。この化け物を使って邪魔者どもを始末してもらおう。さあ アスバル!こやつらを八つ裂きにしろ!
- アズスバル:あああああっ!!
- ユシュカ:あいつ何か術をかけられているのか!? ひとまずこいつをなんとかするぞ! アスバルのことはその後だ!!
- レイジバルス:オォォオオオ!!!!!
- レイジバルス:ユ……ルサァアァァ………………!!
- エルガドーラ:チッ……しぶといことよ。だがおぼえておくがよいぞ。ゼクレス王家の後継者たるアスバルにおのれの自由などない。わらわの指図ひとつでアスバルは何度でもお前たちに牙をむくだろう! あきらめてこの国から出ていくがいい!
- ユシュカ:アスバル! 大丈夫か!?
- アスバル:やはり母は僕を…………。ユシュカ……お前の望みはわかってるさ。ファラザードからの書状に書いてあった通り次の大魔王を決めたいんだろ。……いいだろう。望み通り魔仙卿のもとに行ってやるよ。だがそれはお前のためじゃない。もちろん母のためでも……。僕は大魔王になって……母の支配を破り望みをすべてかなえてみせる。……アストルティアを旅するのはその後だ。
- ユシュカ:……わかった。待ってるぜ アスバル。……よし。これでこの国でやるべきことは終わった。お前も思ったより役に立ってくれたな。これはほうびだ受け取れ。
次はゲルヘナ幻野の西にある魔王ヴァレリアの治める国バルディスタ要塞に向かうぞ。あの国の魔王もひと筋縄ではいかなそうだがまあとりあえず行ってみるしかないな。……行くぞ 出発だ。
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